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第1157話 143日目 挙式準備。(ジーナが要。)

「・・・苦しい。」

武雄はかなりの締め付け感で目覚める。

まぁアリスなのだが。

今日のアリスは武雄の横で寝てはいるが、武雄の首に手を回してスヤスヤ寝ている。

もちろん寝間着は体操服です。

「新しい寝姿ですが・・・動けませんかね。

 ん?・・・あら、意外と腕が自由に出来るのですね。」

武雄は自分の首に回っている手をアリスのお腹の方に持って行く。

今日も武雄はアリスの太腿を撫でながらボーっとする。

・・

アリスが身じろぎを始め、

「・・・おはよ・・・ござ・・ます。」

「アリスお嬢様、おはようございます。」

と武雄もアリスの太腿を撫でながら挨拶をし、武雄の首に再度腕を回し抱き着いてくる。

「えへへ♪今日で一区切りですよ。

 どうですか?」

「毎日が新鮮なので特に今日だからとかはありませんが、挨拶が不安ですね。」

「そうですね・・・

 結局覚える時間はありませんでしたね。」

「昨日、ベッドの中で言っていませんでしたか?

 確か」

「言ってません!言ってませんよぉ!

 ほら!タケオ様!起きましょう!」

アリスが率先してベッドを出るのだった。


------------------------

玄関にて。

「「おはようございます。」」

アーキン達が制服をキッチリと着込んで屋敷に来ていた。

「はい、おはようございます。

 私もジーナも用意は終わっています。」

「はい。

 私達は何をしましょうか?」

「昨日も言われたと思いますが、受付をお願いします。

 席への案内は私共で行います。」

「受付・・・」

ミルコが不安がっている。

「大丈夫、受付は基本的に名前を書いて貰って引き出物渡せば良いだけなんだから。」

ブルックがにこやかに言う。

「ブルックさんは経験が?」

「え?・・・ええ、友人や後輩の挙式で受け付けはした事はあります・・・

 本当、受付ばかりね・・・」

ブルックが暗くなる。

「受付の用意はもう少しかかりますので・・・

 朝食は取ってきましたか?」

ジーナが聞いて来る。

「はい、軽食は済ませています。」

「ならお茶でもいかがですか?

 使用人の控室になってしまって申し訳ないですが、一通り揃っていますのでそちらで時間までのんびりとされてください。」

「はい!ぜひ!

 やったー♪」

ブルックが喜びながら返事をする。

「ん?アーキンさん・・・ブルックさんは何で喜んでいるのですか?」

「・・・喉が渇いたんだろうな。」

アーキンはそう言うが「門外不出のキャラメルが欲しかったんだな」と思っている。

「では、私がお連れ致します。」

ヴィクターがアーキン達を連れて行く。


「ジーナ、そろそろですか?」

メイド長が数名のメイドを連れてやって来る。

「そろそろだと・・・先ほど研究所の試験小隊の4名の方を執事とメイドの控室にお通ししました。」

「わかりました。

 予定通りですね。」

「はい。

 あ、来ました。」

ジーナがそう言うと玄関からベルテ一家が入って来る。

「あ・・・あの。」

エンマが声をかけようとしてくる。

「「「ようこそお出で下さいました。」」」

メイド達が一斉に挨拶をする。

「本日はよろしくお願いします。」

ボーナが頭を下げると一家+チビッ子+アスセナが礼をする。

「心得ております。

 まずは衣服のお取替えと少し髪の形を作りましょう。

 皆様、よろしくお願いします。」

ジーナがメイド達に礼をする。

「「畏まりました。」」

「では皆様、お部屋にご案内します。」

とメイドが先導して皆を連れて行く。


「朝一は・・・これだけかな。

 あとは朝食後ですか。」

ジーナが予定表を見ながら呟く。

「ジーナ、進行管理よろしく。

 私は席の確認をしてきます。」

「はい、畏まりました。」

メイド長と傍に居た執事達が広間に入って行く。


「ジーナ、ご苦労様です。」

武雄がやって来る。

「ご主人様、本日は天気も良く挙式日和となっております。

 アリス様は着付けに行かれたのですか?」

「ええ、朝食を取ったらすぐに。

 私はもう少し時間がありますね。」

「はい。

 この後はゴドウィン伯爵様、テンプル伯爵ご夫妻方、エリカ様とエルヴィス伯爵様とスミス様が朝食を取られます。

 朝食後に来賓の方々が来る予定になっています。」

「ジーナ、進行は大事です。

 大事ですがそれのみが大事ではありません。

 時間に追われても焦ってはいけません。

 予定通りいかないのなら少しぐらい遅れても問題ありませんからね。

 ジーナが全体を見る余裕がある事が今日は肝心になります。

 困ったら人を動かしましょう、ジーナが動いてはいけませんよ。」

「はい!ご主人様。」

「うん。

 さてと・・・時間つぶしはどうしましょうかね。」

「執事とメイドの控室にアーキン殿達が居ますが。」

「わかりました。

 挨拶をしてから部屋に戻ります。」

「畏まりました。」

ジーナが礼をすると武雄が離れて行く。


「お、ジーナが今日の進行管理者なんだな。」

ゴドウィン伯爵がやって来る。

「おはようございます。

 ゴドウィン伯爵様。」

「うむ、おはよう。

 まぁ意気込んでも進行は予定通りには進まないからな。」

「ゴドウィン伯爵様とジェシー様の時もですか?」

「あぁ、うちの場合は集まりが良すぎてな。

 一気に皆が来て予定より早く入ってしまって時間調整が大変だったそうだ。」

「遅れるのではなく早まるのが問題という事もあるのですね。」

「そうだ。

 だから予定は予定と割り切って臨むしかないだろう。

 なぁに祝い事なんだ、多少遅れても誰も何も言わないさ。

 ではな!」

「はい、ご助言ありがとうございます。」

ジーナが礼をする。


「ジーナ、今日は頼むの。」

今度はエルヴィス爺さんがやって来るのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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