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第1073話 エルヴィス邸に帰還。4(挨拶。)

エルヴィス邸の客間にて皆が集合し自己紹介を終わらせていた。

室内にはエルヴィス爺さん。スミス。武雄。アリスと各精霊。

フレデリック以下3名の執事とメイド長とヴィクターとジーナ。

夕霧。時雨。初雪。彩雲。紫雲。浜風。磯風のスライム達。

クゥ。スー。タマのチビッ子。

ベルテ一家とニルデとジルダとビエラとアスセナ。

そしてエリカとカサンドラ。


「ははは。こうして集まると凄い数じゃの。」

エルヴィス爺さんが楽しそうに言う。

「連れてき過ぎましたかね。」

武雄が苦笑する。

「構わん構わん。賑やかなのは良い事じゃ。

 うんうん。ドナート。ボーナ。エンマにフローラ。

 良く来られたの。」

「はい。伯爵様。ありがとうございます。

 キタミザト様に救われました。」

ドナートが言うとボーナとエンマとフローラが頭を下げる。

「ははは。タケオが上手く立ち回ったのじゃろうの。

 タケオが前々から『米があれば・・・』と嘆いておっての。

 今後の米の生産にはわしも期待しておるからの。」

「はい。努力していきます。」

「うむ。まずは作物が育つ環境を確認して行くしかないがの。

 順風満帆とは言えんかもしれぬが、農業は努力を怠らなければ道は開けると思っておる。 

 腐らずにやって行って欲しい。」

「はい。」

ベルテ一家が頷く。


「ニルデとジルダとアスセナは初めての旅行はどうじゃった?」

「楽しかったです。」

「美味しかったー。」

「あぁ。ジルダ。そうじゃないわ。

 伯爵様。申し訳ありません。キタミザト様のおかげで不便もなくここまでこれました。」

「ははは。構わんよ。

 うんうん。美味しい物を食べるのも楽しみの一つじゃからの。

 美味しい物を食べてお茶の栽培をしっかりとするのじゃぞ?」

「「はい。」」

ニルデとジルダが返事をする。

「それとアスセナはどうするのじゃ?」

エルヴィス爺さんが聞いて来る。

「ベルテさんとニルデとジルダには米とお茶の生産をして貰いますが、他には新種の野菜、品種改良した作物の研究をして貰う予定です。

 アスセナさんはベルテ一家と住んで頂いて、ゆくゆくは米とお茶の新種の種の販売と・・・魔王国関連の輸入品でも扱って貰う予定です。」

「ふむ・・・農業試験かの。

 フレデリック。」

「はい。タケオ様。

 この手の試験はエルヴィス家(我々)もしています。

 内容が重複しないように一度経済局と話をしてください。」

「はい。わかりました。

 今の所どんな事をしてどんな成果が出ているのでしょうか?」

「主に寒さに強い小麦の開発ですけど・・・上手く行っていないですね。」

フレデリックが苦笑する。

「わかりました。

 一応何をしたいのかはこの旅の最中に考えて貰っていますからそれも含めて話し合いをしてからやることを考えます。」

「ええ。お願いします。」

「うむ。頼むの。

 で。アスセナが販売をの。」

「ええ。新種の種の販売等々ですので、米と輸入品以外は農家相手になるだろうとは思っています。」

「そうじゃのぉ・・・上手く行けば面白い事になるの。

 まぁ実質はやってみないとわからないだろうしの。

 種の販売も早々出来ることではないの。成果を見て出店じゃな?」

「はい。

 実施に向けて具体案は今後作っていきます。」

武雄が頷く。

「あの。ご主人様。伯爵様よろしいでしょうか。」

ジーナが声を上げる。

「どうしましたか?ジーナ。」

武雄が朗らかに聞いて来る。

「はい。

 私がスミス様のお付でこの地を離れますので、お父さまの下に誰か付けられませんでしょうか。

 研究所とご主人様の家との両方をお父さま1人が見るのは難しいと思うのです。」

「あ・・・」

「ふむ・・・」

武雄とエルヴィス爺さんが「そういえばそうだった」という顔をする。

「じゃあ。アスセナさんを付けます。」

「え?」

武雄が思いっきり方向転換をして来てアスセナは驚く。

「アスセナ様ですか?」

ジーナが聞き返す。

「ええ。彼女は元販売員です。

 お金の計算も出来ますので、帳簿の作成や各精算を教え任せても良いかと思います。

 ヴィクターはその出来上がりの確認と精査をすれば良いのではないでしょうか。

 で、米の販売等々は毎日ではなく週一程度でしてみてはいかがですか?」

「ふむ・・・気晴らしに販売をするとな?」

「米はどうせ私が使いますからね。

 当面は米は私の所の喫茶店かエルヴィス家への販売のみでしょうし、ニルデ達が作るお茶も私か王都ぐらいにしか販売する気はありませんしね。

 毎日店を開ける必要はないでしょう。」

「ふむ・・・それもそうじゃの。」

エルヴィス爺さんが頷く。

「あの・・・キタミザト様。私が事務員になるのですか?」

「ええ。お給金はちゃんと出しますよ。

 ダメですか?」

「いえ!?よろしくお願いします・・・ですが、事務員の経験がないのですが・・・」

アスセナが不安顔をする。

「平気ですよ。

 エルヴィス家で研修をして貰いますからね。」

武雄が楽しそうに言う。

「うむ。フレデリック。」

「はい。わかりました。

 ヴィクターと話し合って研修を考えようと思います。」

「フレデリックさん。お願いします。」

「ええ。お任せください。」

武雄が頭を下げフレデリックがにこやかに頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます

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