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第1046話 風呂後と風呂中と徘徊。(それぞれの時間つぶし。)

第3皇子一家の寝室。

「さてと。これでタケオさんと楽しくお茶が出来そうね。」

レイラが髪を拭きながら言ってくる。

「良かったのですか?ブルック殿の役割を取ってしまって?」

エリカも髪を拭きながら言ってくる。

「良いんじゃない?

 それに割と自然な流れになっていたじゃない。

 エリカさんにとっても重大な事柄だったんだし。」

「・・・まぁ知っていて損はない話でしたね。」

エリカが微妙な顔をさせる。

「・・・私は巻き込まれたのですか?」

エイミーが湯浴み後のお茶を飲みながら言ってくる。

「いやね~。

 エイミーについては本気よ。

 良い情報だったでしょう?

 ふふん♪」

アルマが楽しそうに言う。

「これで保健も手元にあって予習も出来るし、痛いのを少~し我慢すれば問題ないわ!

 あとはエイミーちゃんがスミスを押し倒すのみ!」

レイラが目を煌かせながら言ってくる。

「いや。レイラお姉様?弟を売りますか?」

「売る♪売る♪

 エイミーちゃんの為に一肌脱ぐわよ♪

 というよりスミスはあの奥手だしねぇ。

 先手を打っておかないと彼女も出来なそうだしね。」

「ウィリアムの血を入れたいぐらいだわ。」

アルマが遠い目をさせて言う。

「ウィリアムの血はちょっと怖いから・・・ウィリアムの2割程度を足して割ったら丁度良いかしら?

 そのぐらいでなきゃ普通のお付き合いなんて出来なそうだしね。」

レイラも頷く。

「自分の旦那に辛口ですね。」

エイミーが呆れる。

「夫婦はそんなもんよ。」

「良い面も悪い面も見えちゃうしね。

 エイミーちゃんも最初は良い面しか見えないだろうけど、悪い面を見ても嫌いにならないでね。」

レイラが楽しそうに言ってくる。

「スミスの悪い面ですか?」

エイミーが「悪い面・・・奥手な所?女性に積極的なスミスも想像出来ないんだけどなぁ」と首を傾げながら考える。

「別に手を出すこと自体が悪いとは言わないけど。

 節操は大事よね。」

「まぁ限度やモラルはありますよね。」

アルマとレイラが頷く。

「ん~・・・」

エイミーが考えるのだった。


------------------------

湯浴み場にて。

「あぁぁ~・・・」

アズパール王がゆったりと湯に浸かっている。

「これは確かに入りたくなりますね。」

武雄が浴室内を見ながら言う。

そうしながらも左手からはお湯を追加で入れていたりする。

「だろう?

 今はアルマとレイラの為に解放しているが些か華美すぎる。

 あの2人用に湯浴み場の改修案を出している所だ。」

「今までのはどうなのですか?」

「昔からの使い回しだし、基本的に2人が入る用に出来ていてな。

 我の時は妻とメイドが1組で入っていたんだが・・・まさか2人同時とはなぁ。

 アルマもレイラもメイドはいらんと言うし、エリカとパイディアーも一緒に入れるといわれると・・・改修を急がせなきゃな。

 アルマとレイラに負担をかける訳にはいかん。

 安心して産ませたいからな!」

「アランじぃじ。頑張っていますね。」

武雄が温かい目を向ける。

「ふん。自覚しておる!

 だが!初めて・・・初めて王城(ここ)で孫が生まれるんだ。

 パットもエイミーもクリナもアンも生まれたの報告だけ・・・初めて会ったのは3歳くらいか・・・孫が生まれる実感がないんだわ!」

「まぁ・・・気持ちはなんとなくわかりますが・・・

 それってウィリアム殿下の方が持っているのでは?」

「僕は心配ばかりしているだけなんですよね。

 何か出来るわけでもないし・・・その分エリカさんにしわ寄せが行っているかな?」

「エリカさんも大変そうですね。」

「あ。そうだ。タケオさん。

 エリカさんをタケオさんの帰宅と一緒に向かわせますのでよろしくお願いします。」

「構いませんが・・・政策の方は大丈夫なのですか?」

「骨子は出来上がっているので問題ありません。

 エリカさんの担当の卸売場も大部分は決め終わりましたし、後は文官達の仕事です。

 今、エリカさんは建物の事を考えているので色々見て来て欲しいんですよね。」

「建物の方は王都の方が綺麗だと思いますけど?」

「んー・・・綺麗・・・実用性も加味して欲しいんですよね。

 外見だけ見繕って使い勝手が悪いというのも違うでしょうし・・・

 使い勝手だけ良くして外見がおざなりになってもいけませんし・・・

 ただこれって王家や貴族ではわからない所があるんですよ。

 なので一旦旅に行って貰って地方から来る者達(・・・・・・・・)の感覚がわかってくれるとありがたいと思うんです。」

ウィリアムが言ってくる。

「特別感があるような感じですか?」

「ええ。

 ただ先ほども言いましたけど単純に華美にするのも違う気がするんですよね。

 こう・・・なんて言えば良いんでしょう・・・荘厳とかではないんですけど・・・象徴のような物と言えば良いんでしょうか・・・」

ウィリアムは頭の中にある物を説明出来なく、難しい顔をさせる。

「何か切っ掛けがあれば良いですね。」

「ですね~。」

武雄とウィリアムが頷くのだった。



------------------------

湯浴みに参加しない男性陣。

「・・・今日はここ行くか。」

「今日は?」

「今日も?」

「また?」

「安心。安全。リピーター。」

「所長の許可は貰っているけど・・・」

「ほどほどにしないと妻に怒られる。」

「とりあえず時間はきっちりと守らないとな。」

「はぁ・・・大丈夫ですか?」

「大丈夫だ!多少女性陣から冷たい目を向けられる程度・・・のはず。」

「今まで行かなかったのを発散してないか?」

「そうではない。」

「時間もないし、ここで良いんじゃないか?」

「「ですね。」」

「じゃ!そういうことで。」

男性陣は歓楽街のとある店に入るのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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