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魔物達との国作り  作者: 八尾猫
第六章
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第6章-2話 久しぶりの精霊界

今日は久しぶりに精霊界に行く事にした

魔国とのいざこざが終わったら行くと闇の精霊と約束したからだ

精霊の森 契約の場から前と同じように行こうと思ったが

…良く考えたら一度行ったから空間移動で行けるかも…

俺は精霊化し空間移動で闇の精霊と会った場所に空間移動した


「あらっおかえり」


「ああ、いつもここにいるのか?」


「ええ、半身をたまに送るくらいで私本体はこの区域から出る事はないわよ」


「他の属性の精霊もそうなのか?」


「ええ、無属性以外はね」


「そうだな、あの無属性が封印してあるあの檻は何処にあるんだ?」


「行ったのでしょう?」


「ああ」


「ならわかるはずよ」


「……あそこは…俺の中か?」


「ふふふっ…どうでしょうね」


「進化の際行った事は行ったんだが…完全に精神のみで行ったからなぁ」


「まぁその時になったらわかるわよ」


「その時ねぇ…俺が無属性魔法を多用したら封印が解けるんだったな、それか他の方法か」


「ええ、そうね結構大変よ?すべての属性の精霊との契約に管理者から特別な古代技術を使った呪物…」


「他の精霊達との本契約か…同じように分体を受け入れるのか?」


「ん…貴方は半精霊に進化した者ね、太古のエルフよりは楽なはずよ」


「でっ前と同じか?」


「どうかしら?本人に聞きなさいまぁ…貴方なら余裕よ半精霊と肉体だけの種族とじゃ全く違うもの」


「そうか、まぁ行って来るか」


「ええ、気張って行きなさい、ふふふふふっ」


「ああ、じゃ行って来るよ」

俺は最初に火の精霊の区域に向った


火の精霊の区域は…辺り一面マグマの川や火の木などありえないような光景で溢れかえっていた…


「おぉ…まっかっかだな~派手だねぇ~」

一番奥のマグマの滝壷まで進んだ


「仮契約者のカナタだ本契約の為に来た」

すると…滝の奥に洞窟が現れそこから…仮契約した

赤い光が輝き透明な馬鹿でかいとかげのような精霊が現れた

【早かったな…まさか半精霊に進化するとは…な!】


「まぁ俺も予想してなかったよ、嬉しい限りだ」


【本契約だったな…いいだろう半精霊となれば半分我々と同種族!恐らくだが…お前が精霊ではなく半精霊に進化したのは様々な属性の魔法や精霊魔法のLvを上げたせいだろう…どれか一つの属性だけ上げていればその属性の精霊に進化していたはずだ…】


「えっそんな可能性があったのか?」


【ああ、限りなくそれを選ぶ可能性は低かったがな】


「そうなのか…まぁいいや今の方が便利だしね」


【ふっはははは!言いおるわ!受け入れるがいい…】

半身を生み出しそれが俺に向ってきて…俺に溶け込んだ…


「ああ…熱いな…だけど心地良いね…」


【心地良いか…肉体が無くてよかったな、あれば焼き尽くされておるわ!】


「ああ…確かにそうかもしれないな」


【普通はそう簡単にはいかん太古のエルフでも火、氷、雷は何より難しい、大体は水と風と土の契約のみよ】


「ああ確かにエルフっぽいな」


【さぁ行くがよい…すべての属性の精霊と契約してくるが良い!】


「氷と雷の精霊はここにはいないんだよね?」


【氷は水…雷は風の精霊が送ってくれるだろう】


「そうなのか…じゃ土から行くか、じゃまたね~」

俺は中央に戻りそこから大地の精霊の区域に向った


ほ~…

大地の区域は雄々しいというかなんというか…

まさに大地!って感じだ…様々な山や岩や崖などで構成されているようだ


「さて…やっぱり一番奥かな?」

確か…じいさんのような精霊だったな


【ふぉっふぉっふぉ、わしはお前さんの目の前におるよ】


「あれ……目の前って事はこの大地全部かな?」


【ほっほっほ、そうじゃよ】

すると…山が盛り上がり人型になる

【良く来たのぉ…まずは…わしらの仲間入りおめでとう…と言っておこうかのぉ】


「ありがとう」


【じゃがのぉほんに…無属性の精霊を何とかするつもりなんかの?】


「そうですね、出来れば出してあげたいですね」


【闇の精霊から聞いておるが…上手くいくかのぉ…まぁ管理者次第じゃのぉ】


「ですか…まぁゆっくりやりますよ、急いで失敗する訳にはいかないみたいですしね」


【そうじゃのお主は基本的に半分精霊なんじゃから急がぬ事じゃ】


「ええ…」


【さて…わしも受け渡そうかのぉ…】

目の前の大地が盛り上がり以前見た感じのじいさんが現れ…

俺の中に溶け込んでいった


「ありがとう、助かるよ」


【ふぉふぉふぉこれから長い付き合いになるからのぉ…頑張るがよい】


「ええ…」

その後光の精霊の区域に移動した

…眩しい…様々な光に満ち溢れている…

しかし…ぴかぴかしすぎじゃね…

そいや光の精霊とは初めて会うな…

どんな精霊だろう…

精霊によって全然違うからなぁ~


奥に眩い大きな玉があった…


「……光る玉…卵か?」


上からヒビが入り…割れてゆく…

中から…ただただ…眩い男性が出てきた


「初めまして…貴方の事は聞いています」


「よろしく、闇の精霊からですか?」


「いいえ、管理者側からですね、彼らから見定めるように…と」


「見定めるか…何の管理者からですか?」


「我々精霊の管理者とも呼べる方ですよ、貴方もいずれお会いするでしょう」


「精霊の管理者か…」


「ええ、貴方は…何の為に彼女を解放したいのですか?」


「いや…幾らなんでもあんな場所にずっと閉じ込められているのは余りにもきついでしょう?もし無属性を無効化出来る呪物でもあればあそこから出してやれるかなってね」


「いいですか…もし成功したとして…外界に出て外界でその呪物が壊れたらその世界が消滅する事だってありえるんですよ?」


「外界つまり俺が暮らしてる世界の事ですよね、外に出てる間は俺が傍にいてもし壊れたら元の場所に戻るまで無効化しますよ、でっまた前よりいい呪物を作り無効化良い」


「そう上手く行けばいいのですが…とりあえずその呪物を作ったとしても暫くは様子は見て下さい…いいですね?」


「ええ、別段急ぐ理由はないですからね」


「ならいいですが…」


「はははっ心配性ですね火の精霊は何も言いませんでしたよ」


「彼は…豪快な方ですからね、何にしても貴方を見極める理由からも貴方と契約を交しましょう」


「ええ、助かりますよ」


「では…いきますよ…」

光の精霊から小さく凝縮されたような光る玉がはっせられ…

俺の中に溶け込んだ…


神々しいってこういう事を言うのかな…

「ありがとう」


「悪用しないで下さいね、いつも見てますよ」


「ええ、また来ます」

精霊界の中央に戻った


さて…次は風か水からだけど…

水からにしようか…

風も水の精霊も美しい女の精霊だったな…


水の精霊側に進むと…

美しく虹色に光る水溜りがそこかしこにあり…

水滴が沢山中に浮いている

中級、上級の水の精霊達が水場からこちらを伺っている


やっぱり女性の形をしてるんだな


奥に行くと虹色に輝く滝があり…

滝下の水溜りの中央に彼女が浮かんでいた


「久しぶりですね、契約者カナタ」


「ええ、お久しぶりです」


「マナケイアの中から貴方が半精霊となった事は見ています、本当に驚きました」


マナケイア…エルフの里の長さんか、彼も本契約してるんだよな

「そういえば長さんと本契約してるんですよね」


「ええ、長い年月をかけて…本来こんなに短期間で本契約をするのは不可能です…貴方が半精霊となったからこそ可能となったのです」


ふむ…闇の精霊の時は親和性があったからかな?

俺に合ってたんだろうな、良く使うし


「あの俺の種族が半精霊ともう半分が読めないんですがわかりますか?」


「わかりません…もしわかるとしたら…我々の管理者だけでしょう」


「精霊の管理者とは会った事ないな」


「貴方ならいずれ会うでしょう…貴方も半分我々と同じなのですから」


「そうですね、最近は森にいるのが一番居心地良いですからね」


「では…」

そう言い残し水球に包まれ俺の中に溶け込んでいった…


「ここから氷の精霊だったな」

おぉ美しいねぇ


「そうです、この奥の滝に進んでください」


言われた通り進んでゆくと…

一言氷結!

様々な氷で出来た地帯…山すら氷で出来ている…

「寒々しいな」


奥に進んでゆくと…氷で出来た庭園があった

花も氷で出来てる

この庭園に座っている…彼女だ


「どうも、久しぶりですね」


「ふふふっ…ええ、面白く見させてもらっているわよ」


「そうですか?」


「ええ、ここは娯楽がないもの暇でしょうがないわ」


「まぁ娯楽はないでしょうねぇ」


「そうなのよ!貴方達の世界を見物するくらいしかね…それに私は今本契約を交してる子はいないもの余計つまらないわ」


「本契約交してる方が面白いと?」


「それはそうよ交した子の視点から世界を見れるのよ?」


「そんな感じに見えるのか…」


「そうね~来てくれて嬉しいわ」


「貴女な無属性の精霊の解放は特に気にならないんですか?」


「そうねぇ…可哀想な子よねぇ何とかできるなら何とかしてあげてちょうだい」


「ふむ?まぁそのつもりですが」


「ふふふ…次は風の精霊かしら?」


「そう…ですね後は風の精霊と雷の精霊ですね」


「あの爺さんが契約を交すなんてね~さていくわよ…」

俺の足元から凍ってゆく…

全身が凍った頃…氷が芯に溶け込んでいった


「ありがとう、また来るね」


「ええ、楽しみにしてるわ」


中央に戻り風の精霊の方へ向う


おぉ~いたずらっ子っぽい風の精霊達が笑ってるな

元気だね~、でも上級の精霊はさすがに多少落ち着いてるな


歩いていると竜巻が発生し晴れた頃…風の精霊が現れた

「うふふふふっ…来たのね」


「ええ、久しぶり」


「貴方もう精霊界に住んじゃったらどーお?」


「いぇそういうわけにはね」


「そうよね~言ってみただけよ~」


自由だな…まぁ風だし自由か…

「精霊界は居心地は良いですけどね」


「それはそうよ~でも貴方は何の精霊になるのかしら~どの属性でもあるものね~虹色の精霊?うふふふふ…」


「どうでしょうね?」


「さぁ貴方は忙しいでしょーいくわね」

突風が起こり俺の中に溶け込んでゆく…


次は雷はここから行くんだったな

「雷の精霊はこちらから?」


「ええ、風の派生の精霊ですからね、送りましょう」


「また来ますね~」


俺が風に包まれさらに奥に運ばれていく…

奥に進むと…落雷が所所落ちそこかしこに竜巻が…


「……荒々しい所だな、おーーい!雷の爺さん!」

魔力を籠めて呼びかける


すると…


「ふん!お前さんか!」

どがーーーーん!とどでかい雷が落ちる…

そこにでかい雷で出来たでっかいじいさんがいた!


「でかくね?」


「ふん!良く来れたな!」


「ええ、見た通りに進化しましたからね」


「まぁよい、わざわざ試練を化すまでもないじゃろう!」


「どうも」


「おまえさんは…何がしたいんじゃ?」


「とは?」


「魔物の国じゃったか?」


「ん~まぁ理不尽が嫌いなんですかね」


「理不尽とな?」


「ええ、魔物っていったってどの魔物のみな邪悪って訳じゃないですからねスライムなんて可愛いもんじゃないですか、まぁ恐ろしく強いスライムもたまにいますけど」


「じゃから魔物の国か?」


「そうですね、そもそも魔物とは思えない種もいますからね明らかに分類を間違えてるのもいるんですよ、管理者も忙しいんですかね」


「それは直接文句言うがいい」


「そのつもりですよ、これは進化の管理者の範囲…ですかね?どの管理者の管轄でしょうか」


「魔物の分類かどうじゃろうなとりあえず進化の管理者に聞いてみるがいいおおた事があるんじゃろう?」


「まぁそうしますか」


「さて…ゆくぞ…!!」

周囲に雷が落ちまくり…そして…最後に馬鹿でかい雷が俺に落ちる…

……そして溶け込んでゆく…


「ありがとう」


「ふん…!」

といって空に消えてゆく


「またね」



俺は闇の精霊の場に戻り談話した後魔物国に戻った…

明日は各方面からの情報をまとめるか…


Zzzzz


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