第5章-10話 魔国殲滅…
今元砦前の陣にいる…ついに宰相が攻めてきた
毎日ちまちまいやがらせをしたかいがあったね!
敵の魔物部隊が死兵として特攻してきた
オークやゴブリンやインペッツなど様々な魔物で構成されている
だが士気は余りにも低い
当たり前だみんな魔国の奴隷として強制されているんだからな
こっちは数万の魔物で構成されている
だが敵の魔物部隊を攻撃するつもりはない
俺は敵目前に空間移動し敵の魔物部隊全体に重力魔法で圧をかけ動けなくした、その後すぐに高速で動き敵の魔物部隊の一人一人契約解除をしてまわった
その間敵の遠距離攻撃の部隊から矢や魔法が放たれてくるがこちらの上空部隊(主にドラゴンやらなにやら数千の魔物)に防がせている
敵の魔物部隊を無力化した後重力魔法をとき風魔法で全員包みこちらの陣に作った檻に空間移動で移動させた
「ふぅ…さて宰相はどうするかな?」
魔国側視点
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「ばかな…こちらの魔法部隊の攻撃すべて防がれただと…」
「はい…魔物国側は…無傷です…」
「無傷…しかもこちらの死兵共を完全に無力化しただと…」
「はい…」
「宰相!」
「なんじゃ…元帥か…どうした?」
「聞いてないぞ…向こうに…なぜ竜があんなに沢山いるんだ!」
………
「わしも知らなかったのじゃあの国には誰も入れぬ」
「俺は闇とはいえ竜人だぞ!竜は傷つけられない盟約だ!」
「わかっておる…お前さんは竜以外と戦うんじゃ」
「…くっ…しかも向こうには闇以外の竜もあんなに沢山…しかもあれは…最上級クラスじゃないか…あんな竜は…竜国にしか…いないはず…」
「確かに…そうじゃな…」
「宰相殿…」
「なんじゃ?」
「敵のドラゴンに魔山のドラゴンを確認しました…」
「はっ…なんじゃ…なんじゃと!!!あ…あの狂気にさらされた闇竜が向こうにいるじゃと!…馬鹿な…あれに理性はない…なぜ暴れないんじゃ…」
「わかりません…敵は…もしやあらゆる魔物に類するものを仲間にする力があるのかもしれません…」
「ばかな…理性のないドラゴンをもしモンスターテイムするのなら無力化した上で…モンスターテイムLv10は必要なのじゃぞ!」
「だとしたら…あるのかもしれまん…」
「ばかな…じゃが…あの空にいるドラゴンだけでも…勝てぬ…」
「宰相殿…降伏されたらいかがです?」
「なんじゃと…元帥…今更降伏したらどうなると思っておるんじゃ」
「どう考えても…勝ち目はない!あの竜の群れを見たでしょう!どの竜も竜国の竜に勝るも劣らない!いくら最上級の魔族がいるといっても…種族としての強さが竜と魔族とは違う!」
「…下がれ…おって命は下す」
「失礼する!」
「主様…どういたしますか?」
「確かに勝てぬ…ドラゴンだけではない…なんじゃあの魔物の群れは…いったい何千種類いるんじゃ…」
「宰相殿!」
将軍の一人が駆け込んでくる
「なんじゃ!?」
「兵達が…逃げています」
「なんじゃと!」
宰相は外に出て魔法で逃げた下級魔族を殺した
「撤退命令は出ておらぬ!陣を崩すな!」
「士気の低さは仕方ないかと…」
「わかっておる…しばらく戦をしなかったツケが今更くるとはのぉ…」
「宰相!こりゃあどういうことだ!」
巨大な魔族が歩いてくる
三つ目で角がありガチムチの魔族だ
「おまえさんか…」
「呼びつけたと思ったらいきなり戦…なんだこりゃあよぉ」
「姫が攫われたんじゃ仕方なかろう…」
「ちっ!てめぇが監禁してたんだろうが!まんまととられやがって!」
「わかっておる…じゃから取り返そうと必死なんじゃ」
最上級魔族の一人で他の魔国に外交に行っていた一人だ
「はっきりいうがよぉ…勝てねぇぞ?魔物の国なんて聞いたが…本当にそうじゃねぇか!」
「そうじゃ…あらゆる影共も潜り込めぬ…敵の戦力は全く知れぬかったんじゃ」
「ちっ!謀略はてめぇの十八番だろうが…」
そういい宰相の陣を出ていった
「宰相…いるかしら?」
「今度はだれじゃ…」
「私よ…」
真っ赤な髪に特徴的な黒い身体の魔族だ
「メデリュスか…お前さんも文句かの?」
「そうねぇ…急に呼びつけられた上にこれじゃあねぇ…文句も良いたくなるわよ…それに…ドラクールはどうなってるのよ」
「この戦場にはおらぬが…恐らく敵に回ったようじゃの…」
「……どういう事…?」
「わからぬ…」
「ドラクールは魔王の血筋の敵には回らないわ…つまり敵に捕らえられたか…姫様が敵についたんじゃないの?」
「……そればかりはわからんのじゃ」
「いいこと?姫様が向こうについたのなら…この国は終わるわよ?先々代が興した国なんだからその血筋がいないのなら…この大陸の魔族はばらばらになるわよ?」
「わかっておる…じゃが…魔物の国とやらの情報が全くつかめぬ以上姫の場所も特定できぬ…この戦で勝ちこのまま魔物の国へ進軍し探す他ないんじゃ」
「言葉で言えば簡単だけれど…それが出来るの?」
「………」
「さっきの魔物部隊は無力化され…魔法部隊の攻撃は敵の魔物に完全に防がれた…もし敵が本気で攻撃してきたら…一瞬で終わるわよ?」
「そこまでか…」
「そうね…私は鑑定Lv8よ遠目からでも一体一体鑑定出来るけど数体鑑定した結果…どれも最上級か上級だったわ下級も中級も全くみかけないわ、それが数万いるのよ?勝てるわけないでしょう…」
「じゃが…降伏したとして…どうなるんじゃ?向こうには姫がいるんじゃぞ?姫がもし精神魔法をとかれまともになっておったら…わしのした事はすべて公になる…お前さん達大貴族もみなこれは知ってる事じゃわしと同じように死刑になるじゃろう…なにせ先々代魔王の血筋を裏切ったんじゃからな」
「殆ど貴方の独断じゃない良い迷惑よ」
「あんな覇気のなに娘に仕えていればよかったというのか?」
「それは同意するわよ…先代に甘やかされて育ったのだし…先々代と違って先代は娘馬鹿でしたものね」
「そうじゃの…じゃがわしが仕えるのは先々代だけじゃ…それ以外は認めぬ…」
「そう…いざとなったら私は逃げるわよ」
「好きにせぃ…わしはこの戦に賭ける以外手はないんじゃ…」
「そう…」
そういい出ていった
「…アヤメ」
「はい…」
「全戦力…魔族約1万一点突破し…抜けた者は魔物国に入り姫を探すんじゃ」
「わかりました…」
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「カナタ様…」
「おお、ライキンどうした?」
ライキンは元リッチだ今は最上級になり元のヒトに近い見た目に戻っている、感情もかなり生前に戻ってきたようだ
この戦において情報収集を任せている
「魔国が一点突破を狙い全戦力を投入するようです」
「へぇ…狙いは姫か馬鹿だなぁ魔物国内にいないのにね…それに一点突破できればいいね~」
「はい…どういたしますか?」
「そうだなぁゴーレム部隊と死霊部隊に敵を大きく囲んでこちらの魔物みんな好きに暴れるように伝えようかね」
「はい…」
ライキンはすぅーと消えていった
俺は敵の上空に空間移動した
「俺は魔物国の主カナタだ!魔族共!攻めてくるのなら一瞬に押しつぶす!まともな精神をもっているのなら引くがいい!だが我々はこのまま魔国を一掃する!だが…皆殺しにする訳じゃない…武器を捨て魔国に戻り必要な物を集め一度首都の外に出るとよい!その者が善良なら傷つけぬと約束しよう!」
そう言い放ち俺はもはや何もいない(全部テイムした)巨大な魔山に向って様々な魔法を混ぜた巨大な虹色の玉を作り放った!
ぶぅん…っと音がしその瞬間…魔山は吹き飛んだ…
「今のでわかっただろう?さぁ好きに選ぶといい」
敵の魔族達が様々な方向に逃げ出した…
敵の魔法部隊が逃げた魔族に攻撃するが余りの数に追いつかない
逃げるな!っと叱咤する声が所所聞こえる
「さて…」
俺は魔物国側上空に戻った
「みんな!好きに暴れろ!逃げる者は追わず魔物国側に向う者を潰せ!」
…数万の様々な魔物達が一斉に魔国側に攻める!
魔族側は阿鼻叫喚…散り散りに逃げてゆく
だがゴーレムや死霊に捕まり捕獲される
そう自前に魔国の首都以外に逃げる者は捕獲するように命じてあるのだ
魔国側視点
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「そんな…馬鹿な…俺は何を見ているんだ…」
将軍の一人が数万の魔物が攻めてくる光景に…呆然とする…
「勝てるわけないじゃないか…!」
そう…将軍さえ逃げた…
「…負けたのぉ…」
「はい…」
「これはどうしようもないのぉ…もし…先々代がいたとしても…これはどうしようもないわい…最後に…わしのすべてを掛けても一撃くらい報いねばの」
「はっ…」
宰相は上空に浮かび魔法の詠唱を始めた…
彼が仕える中でもっとも威力があり広範囲を攻撃出来る魔法だ
彼の固有能力の*****だ
現在は年により使用不可能だが命を燃やす事により最後に使うのだ
「ハァアアアアアアアアああああああああああああああ!」
彼の固有能力…彼の魔力その物を玉として打ち出し爆発させるのだ
威力は籠める魔素の量で変わる…彼は全魔素を籠めて放った!
ごぉーーーーーーーーーーー!っと巨大な魔素の塊が魔物国側主にカナタがいる上空に向って放たれた
「ど…どうじゃ…」
宰相は力を失い地上に落ちる
そこをアヤメが抱きとめる
「…」
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「へぇ…宰相の最後っぺか」
こちらに向って魔素の塊が高速で飛んでくる
「ふーん…」
俺は空間魔法で魔素の塊が向ってくるここに巨大なゲートを作った
繋いだ場所は…魔国側の宰相のいる場所だ
飛んできた魔素の塊がゲートを潜り…繋いだ宰相の上空に…
爆発した…宰相…その付近にいる魔族達がすべて吹き飛んだ
「悪くない威力だね」
その間にもこちらの魔物達が魔族達を押しつぶす…
乱戦にすらなない…
その中間に…彼はいた…竜人の元帥だ
「ぐっ…もはや終わりか…宰相は…死んだようだな…」
「やぁ…君は竜人のようだね」
カナタだ
「お前は…いや…お前が魔物の主…」
「そうだね」
俺は念話で竜達を俺の回りに集まるように伝えた
数千の竜達が元帥を取り囲む
「あ…ああ…俺は何を見ているんだ…竜国でもないのに…こんな数の竜が…」
「君は竜人だもんね、しかし漆黒だね闇属性なんだね?」
「そうだ…竜人国は…唯一闇属性は放逐される…」
「らしいね、なんで?」
「なぜ…?さぁな…ガキの頃に放逐されたんだ理由など知らん…」
「君はなんで魔国に使えてるんだ?」
「先代に拾われたからだ…」
「へぇ…先代の時代は短かったんだよね?」
「そうだ…俺はどうなる?」
「んー俺が争ってるのはあくまで魔族であって竜人じゃないんだよね」
「……」
「まぁ君にはとりあえずうちの国に来てもらおう」
「なに…」
「こちらには先代の娘がいるのはわかってるよね?」
「…ああ」
「彼女は平和に暮らしてるよ、争い事には向いてないしね」
「そうか…わかった捕虜でもなんでもするがいい…」
「疑わないのかい?」
「さぁな…どちらにせよこちらの負けだ…」
「まぁね」
「ハボル、彼を陣へ」
「はい、お任せを」
彼をハボルに任せる
俺はここを任せて魔国の首都上空へ空間移動した
「聞こえるか!魔族の諸君!」
風魔法と念話で首都全体に伝える
「俺は魔物国の主カナタ!お前達の部隊は殲滅した!」
「抗うならかかってこい!従うなら命はとらぬ!」
首都は恐慌に陥り幾つかの魔族は魔法などで攻撃してくる
首都から逃げ出そうとする者達はみな先に放っておいた死霊達に憑かせる
俺はピンポイントで攻撃してきた魔族を滅していく
数時間経つと…次第に攻撃してくる者はいなくなった
「さぁ…今から選別を行う!選別とは今までむやみに奴隷を虐げているか否か!我々に敵意があるかどうかだけだ!良心がある者には平和な日常を約束しよう!」
俺は数万の死霊達にいつも通りに選別しあほは滅するように命じた
そして数万の残った魔族達に告げた
「今残ったお前達は選別をクリアした!必要な物を持ち一度大門から首都を出て町の外に集まれ!ゆっくりでいい!動けない者は周囲の死霊に伝えろ!」
さらに数時間使い首都内の者達を一度首都から出した
何のためって?壊す為さ首都を…
俺はいなくなったのを死霊に確認させ首都上空から首都を範囲として…
闇魔法で巨大な圧縮された闇の塊を落とし首都を…破壊した…
そして首都跡をベースにし大地を均し…土魔法などで簡単な家を数万作ってゆく
とりあえずの住む場所だ
さぁ…明日から新魔国の再建だ…




