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魔物達との国作り  作者: 八尾猫
第五章
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第5章-4話 宰相を挑発、そして進化

11/3修正


昨日はケルを仲間にしたり牢から魔物を逃がしたり

姫さんをさらったり色々あったけど…

そろそろ宰相のつらをおがも~って日だ

いや~楽しみですなぁ~はっはっは

朝になり死霊達から魔国の情報を聞くと

姫さんがいなくなりてんやわんやのようで宰相も会議室らしき部屋で会議しっぱなしらしい

さっさと決めて攻めてきてくんないかな

あーでもその前に最上位のバンパイアは仲間にしたいな

今の状態じゃ手加減出来ないからなぁ…

俺は魔国中に放っている数万の死霊を呼び集めて

宰相とその側近以外の奴隷や魔物をひどい扱いしている者に絞って報告するように命じた

その報告にあった対象をLv上げとゴミ掃除もかねて消して回った

そのうち手が足らなくなって回らなくなるだろうなこの国

さすがに39階層と比べるとしょぼいのしかいなくて全く良い経験値にはならん…

それに数が多くてめんどくさいのでやっぱり死霊達に任せた

そして正面から兵をなぎ倒しながら会議室とやらに入った

「ぐぎ…」

会議室の入り口にいる兵をぷちっとつぶして扉を消し飛ばした

「何事だ!!」

「………何の種族だ?」

「お前さんが…魔王の孫をさらったやつじゃな」

会議室には4人の魔族がいた

一人は昨日の報告にあった白髪長髪の宰相のじーさん

もう一人は筋肉隆々のいかにも戦いますよって感じのむきむきな魔族

もう一人は明らかに他の魔族と格が違うバンパイアの幼く見える女

もう一人は宰相の後ろに控えている魔族で魔法つかいっぽい


「お集まりの所申し訳ないな、今日は挨拶に来たよ」

「ほぉ、魔王の孫を帰しに来たと言う訳ではないようじゃな」

「魔王の孫…ミラィって呼んでやったらどうだ?」

「そんな名前じゃったのぉ」

「あの娘いつまで閉じ込めておくつもりだったんだ?」

「さぁのぉ、お前さんこそミラィをさらってどうするつもりなんじゃ?」

「別にあんな娘どうでもいいよ」

「ん…?ならなぜさらったんじゃ?」

「ただのいやがらせだが?」

しーんっと静まり返った

「おい!?いつまで問答を繰り返してるんだ!さっさと攻め滅ぼしてしまえばいいんだ!」

「うるさいのぉ…お前さんはだまっとらんか」

「そこのはこの国の将軍か?」

「そうじゃの」

「魔族の将軍か…この国にはこの程度しかいないのか?」

「??」

「明らかに弱い固体しかいないそこのバンパイア以外しょぼすぎるぞ」

「ふぉふぉふぉ大戦が過ぎ戦力は多少落ちたかもしれんのぉ」

「な…なんだと!きさま!」

どしんどしんと筋肉隆々の魔族が近づいてくる

「アヤメ」

側近が頭を下げ

すっと筋肉君の後ろに移動に気絶させた

「しかしお前さん…鑑定が効かんのぉ」

と宰相のじーさん

バンパイアは我関せず…奥でワイン?血?を飲んでいる

「まぁな」

「やりにくいのぉ…わしの送った死霊もことごとく消えとる」

「消したからな」

「情報は力じゃその情報が手にはいらん、暗殺ギルドは依頼を断るしのぉ」

「そうだろうな、受ければ暗殺ギルドなど数日で消滅するからな」

「自信たっぷりじゃのぉ…」

そう言いながら精神魔法をかけてくる

「精神魔法はすんだか?」

「!」

超鑑定

-------------

パンドゥーラ

最上位 魔族

Lv37

ステータス割愛

スキル

魔素吸引Lv4

風魔法Lv7

闇魔法Lv8

死霊魔法Lv6

精神魔法Lv8

契約魔法Lv7

全状態異常耐性Lv10

固有能力

*****(老いにより使用不能)

-------------


「お前は部下のメイドに扮した魔族に姫さんに精神魔法をかけ続けさせ精神を弱体化させ続けたんだろう?」

「………」

(ばかな…わしの精神魔法がきかんじゃと!Lv8じゃぞ!)

冷や汗だらだらだ

バンパアがぴくっと動きこちらを見た

「どうした?魔法が効かなくておどろいたか?」

「お前さん…精神魔法もってるようじゃの…」

(わしより…精神魔法Lvが高いというのか…ばかな…)

「あるな、いっておくがあらゆる魔法は俺には効かないぞ?俺と対等に戦いたいのなら最上位の肉体派をよこすんだな…まぁ近づく前にかき消えるだろうがな」

宰相がアヤメに視線を向けた瞬間アヤメとやらが動いたがその瞬間俺が精神魔法で気絶させた

「!」

(一瞬…一瞬じゃと…)

アヤメを超鑑定してみると上位魔族でやはり契約で縛ってあった

隠蔽で隠してあったが超鑑定の前には意味がない

アヤメ…東の魔族か?

まぁいいや

アヤメの頭を摑み持ち上げる

「ふーん…こいつもお前が契約で縛ってるんだな」

「なに!?」

(隠蔽してあるはずじゃ!なぜわかる!?)

「たったこれだけなのか?最上位の魔族はもういないのか?」

「いるわい…二人姿を消したが…まだ6人残っておる」

さっきの筋肉君は上位魔族のようだ

「そうか、ならさっさと集めて攻めてこい」

「ずいぶんな自信じゃが…わしらを含めて最上位8人…お前さんの国とやらにいかに強い魔物がいようが倒せると思っておるのか!」

「でっなければ来ないし攻めてこいなど言わないだろうそれくらい予測しろ」

宰相が白い顔を真っ赤にして冷や汗をたらしながら静かに怒ってる

その瞬間

……

「ふはははははははっ」

今まで静かだったバンパイアが急に笑い出した

「急にどうかしたか?バンパイアの長よ」

「今まで数千年…お前のような者は初めてじゃ!」

いかにも面白いぞ!といわんばかりに目を輝かせている

「お前何の種族だ?」

「ドラクール…お前さん…」

「黙っておれ宰相」

宰相が黙る…

「そうだな、魔族とエルフのハーフだな」

「何?魔族とエルフのハーフじゃと…!?」

「ほぉ!初めて聞くの!その割には…その姿はエルフよりでもないしの…魔族…寄りにしては翼も角もあるが…魔族っぽくないのぉ!」

「進化してよく分からない種族になったようだな」

「何て名前なんじゃ?」

「カナタだな」

「カナタ…東方の魔族の名に似てるのぉ」

「さぁ、東方には行った事ないな、暇があれば行きたいが」

東の国には色々面白い魔物もいるしね~


超鑑定

-------------

ドラクール・ラバス・ナグール

最上位 純バンパイア

Lv42

ステータス割愛

スキル

剣術Lv8 体術Lv4

怪力Lv4 俊敏Lv6

魔素吸引Lv4 気操

火魔法Lv6 風魔法Lv5

土魔法Lv5 闇魔法Lv4

契約魔法Lv6 精神魔法Lv7

全状態異常耐性Lv10

固有能力

血の契約 肉体変化(小)

-------------


ああ精神魔法も契約魔法もあるから宰相は彼女に何も出来ないのか

血の契約ってのが仲間を増やす能力かな?

肉体変化っていうのは小さくなったり大きくなったりできるのかな?


「最上位のバンパイアかぜひうちの国に欲しいな」

「そう?やってみたら?」

「いや今日は暇潰しと軽く挨拶にきただけだからな、今度改めて誘いにくるよ」

「なら待ってるわ東の樹海の真ん中に館があるからそこでね」

「わかった、いずれ訪れよう」


俺は壁ごと吹き飛ばし翼で飛んで帰った

たまには飛んで帰るのもおつなものだ


宰相視点

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

「さて…どういうつもりなんじゃ?」

「何が?」

と宰相とバンパイア

「まさか魔国を裏切るつもりじゃないじゃろうな?」

「あら古き盟約は必ず守るわよ」

「ならいいがのぉ」

「でも古き盟約はあくまで魔王の血筋にのみ適用されるわ」

「きさま!」

「あなたが奪われるなんてへまをしたからでしょ自分を責めなさい」

そう言い残しバンパイアは闇に消えていった


「く…まさか精神魔法が聞かぬとは…仕方あるまい…」

各地に散っておう最上位の魔族に召集をかけるとしよう…

現在の魔国にいる最上位は宰相、バンパイアのみで他の最上位の魔族半魔族や従がされている魔物は大体何処か別の国へ行っているのだ

唯一国に残っていた最上位魔物のケルベロスはカナタが連れて帰ってしまった

他の6体中3体の最上位の魔族1体の半魔族そして2体の魔物

魔族と半魔族は他国の魔族の国へ外交に行っていた

2体の魔物は宰相の命で樹海の地下で眠らされている

もちろん無理矢理契約魔法で縛られている


「しかし…魔物を使うのは問題じゃの…」

かといって使わなければ戦力が足りないのぉ…

使うしかないのぉ…


▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲


しかし最上位があれら含めて8人か…結構いるんだな

国にはあの二人以外強い気配を感じないしな

どっか行ってるのか?

まぁいいやとにかく進化しちゃうか


39階層に空間移動し俺は単独全身に魔素を行き渡らせ40階層に移動し

超感覚で最上位の魔物だけかわし上位の魔物だけ闇と重力を複合して放つ闇の重力で一瞬でぱん!っと弾け飛ばしていき

倒していった、中で面白そうな魔物はとりあえず気絶だけさせて放置した最上位になったらゆっくりテイムしに来よう


Lvが99までなった所で先に39階層で狩っていた仲間達を数人呼び進化が始まったらいつも通り周囲の警戒を頼んでおいた


それから2日経った頃…

Lvが100になった

「……きたか…」

「主様…お任せを…」

声が遠くなる


……

…………

………………

…………………

……………………

…………………………

……………………………


ゆっくり意識が沈んでいき…いつもの真っ暗な空間で意識が浮上した

肉体はない…

【おめでとうございます、カナタさん】

進化の管理者だ

【ああ、ようやく最上だな】

【ええ…はっきり言いましょう今回の進化は私の範疇を超えましたのでどう進化するか想定出来ませんでした】

【うん?】

【貴方は今…無属性魔法を手に入れてしまっています】

【ああ、自分を鑑定すると確かにあるな】

【本来無属性魔法をもちうる事は不可能なはずでした】

【ならなんで俺は進化で得たんだ?】

【はい、恐らくすでに前回の進化で私の手を離れていたのでしょう】

【どう進化したとしても…お願いです無属性魔法だけは安易に使わないでください】

【まぁ…得た時感じた時あまりにも危険そうだから今まで使わなかったけど…そんなにやばいのか?】

【……はいあらゆる物を消滅させる…分解してしまうと言ってもいいでしょう…ですが…】

あらゆる物を…?

【ですが?】

【使用すればする程無属性の最上位の精霊の封印が解放されてしまう事です】

【へぇ】

【だめですよ興味を持っては…だから言いたくなかったのです】

【誰かに言われたのか?言えって】

【はい…それはいいとしましょう】

【それで?】

【無属性の精霊はたった一人だけです下位も上位も存在しません彼女は…あらゆる物を消滅させる善でもなく悪でもありませんただただあらゆる物を消滅させるそれだけの精霊です】

【ん……意識はないのか?】

【あるようですが彼女は無意識に周囲にある者をすべて分解してしまうんです】

【何とかしてやりたいな、無意識って事は自分から分解?してる訳じゃないんだろ?】

【そうですが…無機物であろうと有機物であろうとすべて分解してしまうんです封印を維持するくらいしか…】

【まぁそれはおいおい考えるさ】

分解ねぇ…つまりその精霊は無属性魔法LvMAXって事でそれに抗うには俺しか出来ないって事になるな

自分を超鑑定すると無属性魔法(測定不能)

ってなるはっきりとわからないなぁ…

なんだよ測定不能って…


【やめてくださいよ…封印を解こうなんて…】

【何か手がない限りやらないさ】

【はぁ…貴方の進化した先も心配ですし精霊の封印も心配ですよ】

【まぁ気にするな、どうにかなるさ】

【……です…ん?】

ん…声が遠くなる…


……

…………

………………

…………………

……………………

…………………………

……………………………


急に意識が落ちたな…いつもと何か違う…


【……カタナ…早く来て…助けて…】


んぁ?

【誰だ?】


そこには…漆黒の少女が…膝を抱えてしゃがんでいた…


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