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魔物達との国作り  作者: 八尾猫
第二章
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第2章-3話 偶然見つけた獣人の里


ふぅ~朝か…みんなの調子はどうかな~

それぞれの種族の魔物を見て回る

「おはよっ新しい住処は大丈夫かい?」

「うんっ、後藁があればちょうどいいよ~」

「そうか藁か後で集めておくよ」

「は~い」

とハーピィー達

熊達もケンカはしてないな、うんうん

ビグアウルは…寝ている

ゴブリンとコボルトの子供達はほとんど大人と変わらないくらい大きくなっていた

それぞれ見て回った後一度王都に行き必要な物を買いに行く

王都討伐ギルドでひとまず討伐代金を貰いながら聞く

「んと、どっかに藁とかないすかね?」

「藁ですか?そうですね、馬など貸したり販売している乗り物屋で販売していると思いますよ」

「へぇ~商人が使う馬車とかの為のすかね?」

「えぇ、馬以外にも魔物でもテイム、調教してある物もいるんですよ、詳しくは乗り物屋で聞いて下さい」


馬車か…よく考えたら必要だな!


「どうも、ありがとうございました~」

挨拶を交し聞いた乗り物屋へ向かう

柵で囲まれてる…ここか~

「すみませーん」

中の小屋の扉を開けて呼ぶ

「はいはい、貸しですか?ご購入ですか?」

「それもいいんすけどね、藁欲しいんすよ」

「藁ですか、農業ギルドで安く手に入りますよ?」

「そうなんですか?へぇ~じゃとりあえず魔物の乗り物見せてもらっていいですか?」

「えぇ、こちらにどうぞ」

奥に着いて行くとそこには様々な種類の魔物がいた

「へぇ~いろいろいるんですね」

「王都ですからねぇ、色んな国から集められますから、これなんてどうですか?」

そこには竜と馬が合わさったような馬?がいた

「うおっ、これは…竜?馬?ですか」

「竜馬ですね、一説によると竜と馬の子とされています」

「へぇ~これってこの国じゃ野良いないっすよね?」

「えぇ、遥か東の国の魔物ですね」

遥か東の国か…ニホンみたいな所だったりして…いやニホンにこんなんいねぇw

「幾らっすか?」交渉を発動させてから聞く

「そうですねぇ、長い時間を掛けて慎重に運んで調教していますから、…契約と調教代こみで…白金貨7枚で如何ですか?」

「結構高いんすね…うちの館白金貨8枚っすよ?」

「それだけ元金掛かってますからねぇ」

「じゃあ契約はこっちでやりますんでそれならどうですか?」

「それは助かりますけど…契約は専門の業者に頼まないといけませんし、そちらでやっていただけるなら今すぐにでもこの子お渡し出来ますし」

「ええ、じゃそうしましょう」

「では白金貨7枚におまけしましょう、それと藁もうちにあるのをお持ち下さい」

「ではこれを」

代金を渡す

「まいど!」

竜馬に近づき頭に手を乗せる

竜馬がじぃーと見てくる

「よろしくなっ」

そう言い前のテイムを完全にかき消してもう一度テイムしなおす

頭を擦り付けてくる、鱗があるから少し痛いwww

その後藁を貰い収納し竜馬に乗る

「いやぁ驚きました!幾ら調教してあると言ってもそうそう懐かないのですが…、半分竜ですからね」

「魔物にはすかれやすいんですよ、俺もテイムも調教も持ってますし」

「あぁ!そうなんですか!へぇ~また来て下さい!珍しいの仕入れておきますんで!」

「あぁ、じゃあここらの近くの国じゃ手に入らないような乗り物になる魔物をお願いしますよ」

「えぇ!気合入れて仕入れますよ」

と嬉しそうに店員さんが笑ってる

「ではまた~」

手を振って別の場所に向かう

「決めた!名前はリューマね」

そう名づけ様々な物が売っている大商店へ向かう

コボルトは鍛冶が結構得意らしいからだ

「すみません」

「はい、何がご入用でしょうか?」

「鍛冶の基本道具一式お願いします」

「一式でございますか、ご用意出来ますがお幾らまでご用意出来ますでしょうか?」

「言い値でいいですよ?、ただ基礎から練習して作る予定なので」

「なるほど、お仲間の鍛冶の練習に使うと言う事でしょうか?」

「そうですね、使い潰すつもりなのでそれに相応しい物をお願いします」

「火炉から始まり15種類ほど必要になりまして、燃料やインゴットは無くなりご連絡下さい、火炉に関してはかなり重く移動出来ないので設置場所で作る事になりますがどういたしますか?」

「あぁ空間魔法が使えるので、それで持っていきますよ」

空間魔法じゃないけどね~

「それは助かります、燃料など予備も含めまして10白金貨でご用意させて頂きます、ただ火炉だけは良い物にさせて頂きます」

白金貨10枚の殆どが火炉の値段だそうだ

「それで構いません、お願いします」

「はい、明日までにご用意いたしますので明日また来ていただけますか?」

「ええ、ではまた明日」

用意を頼み館へ帰る

そして館の横に大きめの石作りの鍛冶用の建物をコボルト達と土魔法を駆使して建てていく

「いやぁ結構大変だね、休み休みでいいからね」

「ハイ、マダダイジョウブデス、アルジサマニイタダイタツチマホウガアリマスノデ」

「あぁ、魔法の使い方はあくまでイメージだ固定観念があると使える魔法の種類が限られてしますからね」

「ハイ、ドリョクイタシマス」

「まぁ柔らかく考えようってことさね」

「ハッ!」

今日一日はほとんど鍛冶の建物作りで終わった

かなり火炉は重いから整地に一番時間を掛けた

Zzzz


次の日鍛冶道具を受け取りに行く、リューマに乗って

「こんにちわ、早速受け取りに来ました」

「はい、ご用意しております、どうぞ」

倉庫についていく

「これが火炉ですか大きいですね!」

「えぇ、とても動かせるものではありませんので見本の為の在庫も一つだけご用意してあります、本来は設置場所で火炉を作るのですが今回は輸送はお客様の空間魔法があるとの事でこちらの在庫のこちらになりました」

「なるほど、見本の為の在庫でも使用できる物を置いてあるんですね」

「はい、見本といえどお客様に見て貰うものはお売りする物と同じ物をご用意させていただいております」

「いいですね、では頂きますね、こちら代金です」

代金を渡し鍛冶道具を収納していく

「ぜひ空間魔法持ちの方を起用したいですな、いると時間の短縮が出来ますし比較的安全に輸送が出来ます」

「ええ、何より仕入れが素早く安全になりますからね」

「はい、この国でも空間魔法持ちは数人、他はギルド員で国から国へ仕事で行ったり来たりしていまして、とても雇えませんので」

「そんな少ないんですか?」

「えぇ、もし空間魔法を水晶に永続継承の呪文を刻めた物があったら国が買えるとさえ言われております」

魔法を水晶に閉じ込める技術は各国の魔法技術研究所が行っているそうだ

「しかし水晶に魔法を刻んで触れた対象に使えるようにするこの技術はすごいですね」

「そうですね、こればかりは仕入れられません、各国の機密ですね」


そんな会話をした後店を出て、帰り際に本屋を教えてもらい本屋へ行く

「魔物大全をお願いします」

魔物図鑑や魔法図鑑系の本を幾つか買い館へ帰る


馬車は仲間と来た時の方がいいな今日はやめておこう


ん~空飛ぶか、テレポート的なスキル欲しいよな~

そうすればどの国にも一瞬でいけるのに…

「空間魔法があればできんのかな?」

持っている魔物がいれば手っ取り早いんだけど…


館に帰り早速鍛冶道具を火炉から順に設置して行く

「ドゴォォオオオオオオオオオオオン!」

火炉を出して設置場所に出したらものすごぃ音がした…

次に大きい順に設置していく

「ハボルここの鍛冶は任せていいな?」

「ハイ、オマカセヲ」

「よし、燃料やインゴットが無くなったら言ってくれ」

「ハイ、コウザンガチカクニアレバカワズニスムノデスガ…」

「鉱山か…メルビル湖から東南にドワーフの国があってそこに鉱山があるらしいが、勝手にとっちゃまずいよな~」

「ハイ、ドワーフニトッテハタカラデショウカラ」

「そうだよな…まぁ廃鉱山があれば行ってみよう」

いつかドワーフの国に行ったら廃鉱山探そう

さて今日も西南の森探索するか~

レッドベアーなどをテイムした森だ

今日も能力を奪って譲渡する為に森を進んで行く

「いつもの手はずでね」

「ハッ、オマカセヲ」

いつもの手はずで倒したのを持ってこさせ奪い譲渡していく

名無しは近くのコボルトの森で半日程狩りを命じている

そして数時間程狩った頃

「ん~だいぶ奥まで来たけどまだ森突き抜けないんだね~」

「ソノヨウデ」


ん…誰がいるぞ…

「止まれ!」

おやっ?

「この先は我々獣人の里だ帰ってもらおう」

獣人の里かぁ…ん?獣人か一人知り合いがいたなオオズって言ったか

「オオズってやついるだろう?知り合いだ呼んでくれ」

「オオズだと?確かにいるが…わかったそこを動かないでくれ」

奥へ戻っていきしばらくすると

「おお!貴方は!カナタさん!」

「おぉ、たまたま近くまで来てな」

「知り合いか?」

「ああ!盗賊に捕まった時に奴隷商人や盗賊共から助けてくれたんだ!」

「魔族がか?…ずいぶん変わった魔族もいたもんだな…」

「ぜひ家に来てくれ」

「あぁ、ハボルちょっと獣人の里に行ってくるから森でしばらく狩ったらもどってくれ」

「ハッ、アトハオマカセヲ」

先にハボル達を帰れせる

「あぁ、助かるよ俺は大丈夫だけどさすがに魔物はな」

「やっぱそうだよな」

オオズに連れられて獣の里へ行く

「へぇ~エルフの里とはまた違った風情のある里だな」

「エルフの里に行った事があるんですか?あ…ああっそうか!

あの時のエルフの子供を送って行ったんでしたね!」

「そうそう俺も半分エルフだからさ、入れてもらえたよ」

「そうですか、無事に戻れたのですね」

「ああ」

「さぁどうぞ!」

案内されたオオズの家に入る、ちょこちょこ獣人の子供達がこっちを見ている

「結構子供いるんだな」

「ええ、里からは出ないようにさせています」

「それがいいよ、大人でも捕まるくらいだしな」

「ぐっ…それを言われると辛いですが」

「はははっ」

「さっどうぞお座り下さい!」

「ああ」

どっこいしょっと座る

「これ俺達が普段飲んでる薬草茶です、どうぞ」

独特の薬草茶を貰い飲む

「薬草かぁ独特な味だな」

「ええ、魔素を回復する作用があるんですよ、微量ですが」

「へぇ~魔法使いにはいいな」

「そうですね、我々獣人はそこまで魔法を使わないのですが、なぜか昔から飲んでいます」

へぇ~エルフが飲んだ方が効果ありそうだな

「しかしなぜこの森へ?」

「あぁ、実は王都の近くに館を買ってな近くに森があったから探索してたんだ、奥まで進んだらたまたま獣人の里があったって事だ」

「あぁ!あの館の!あの館は私が子供の頃よりはるかに前からあるんですよ」

なんかみんなうちの館知ってるな…昔からあるだけはある

「へぇ~古いとは聞いてたけどそんなにか」

「えぇ、なんでも昔の変わり者の伯爵が住んでいたとか」

へぇ~変わり者か気が合いそうだな

「しかしまた魔物が増えてましたね?」

「あぁ、これからもっと増やすぞ~」

「やはり仲間は魔物だけですか?」

「あぁ、奴隷制度は嫌いだし、かといって信用出来るやつってそうそういないだろ?、例えば仲間になったやつが誰か人質に取られたらやっぱ裏切らざるおえないだろ?」

「そうですね…用心深いですね」

「ああ、万が一って事もあるからな、その点魔物は裏切らない」

「なるほどそういう考え方もあるんですね」

「ああ」

「そうだ!ぜひ長老がお会いしたいと」

「ここの長が?」

「ええ、いいですか?」

「特に急いでないし館近いしな」

「では早速行きましょう」

オオズの案内で長の家まで向かう

見ていた子供達がさっと散っていく

「元気だねぇ~まぁ子供は元気が一番だよ」

その中で一人子供がやってくる

「ねぇ、お兄ちゃんがオオズさん助けたってホント?」

「ああ、なりゆきでね」

「ふーん、魔族って良い魔族もいるのかな?」

「ん~…他の魔族知らないからなぁ、一応見かけても魔族には近づいちゃだめだよ?」

「わかった~」

そういって家に戻っていく

「村長、オオズです客人をお連れしました」

「おぉ!入りなさい」

「はっ」

入っていくといかにも長って感じのひげもじゃで獣耳のある老人が座っていた…男の獣耳は…すごい…微妙だな…う~ん…

「おぉ貴方がオオズを助けて下さった方ですな」

「ええ、たまたま盗賊潰しをしていたもので」

「ほぉ、盗賊退治ですか、訳を聞いても?」

「いや単純な理由ですよ、盗賊も奴隷制度も嫌いなんですよ、倒せばそいつらの宝も手に入りますし一石三鳥って訳です」

「ほぉ…」

「なるほど、なるほどオオズから魔族の方に助けられたと聞きましてなどういう方か知りたかったのです」

「まぁ大した理由はありませんよ」

「それでも俺を助けてくれた事には変わりません」

「そうですね…ほんにありがとうございました」

オオズと村長が頭を下げる

「いえいえきにせずに」

「まぁつかまってたのがヒトの大人だったらたぶんほっときましたよ」

「ヒトは時に恐ろしいですからな…」

「欲深いですからね~ヒトは、まあ中にはましなヒトもいるけど」

「ええ、ヒトなのに同族のヒトを奴隷にするとはヒトとは本当に罪深いものですな…」

「そうですな、魔物の仲間がいらっしゃるとか?それで新しい魔物もお探しとか?」

「ん?ええ」

「魔物の事でお頼みしたい事が…」

「ほぉ、魔物の事ですか」

「はい…実は村から南に行った所にオーク共の住処があるのですが」

「へぇオークですか」

まだテイムしてないな

「今までは村の者だけで何とかなっていたのですが…、オークの中に中位に進化した個体が出てしまったようで、どうしたものかと…」

おぉ!中位魔物か!!!

「中位ですか、それは相当強いでしょうね」

「はい、お礼は出来る限りの事をさせて頂きますのでお頼み申します」

「いいですよ」

そろそろ中位になりたかったしな

そう…カナタは今49LvでLvを上げないように止めは必ず配下にさせていたのだ

「じゃあ用意に半日掛かりますので正確な位置だけお願いします」

「本当に感謝いたします」

「じゃあ明日朝に来ますよ」

「カナタさん本当にありがとう」

「いやっ良い経験になるし出来ればテイムしたいしね中位は」

「それは…恐らく無理かと…」

え?

「カナタ様は下位ですな?」

「ええ」

「テイムは基本下位は下位までしかテイムできないとされています」

まじか!!じゃあ亜種はまた別って事か…まぁしょうがないか

「そうなのかぁ…じゃあ倒しちゃうか」

「お気をつけ下さい、中位は下位とは遥かに違いがあるそうで」

「こちらには亜種もいますので恐らくなんとかなるかと」

「おぉ…亜種とは…今だかつて見たこともありません…」

「じゃまた明日」

オオズに入り口まで送ってもらい館へ帰る

「カナタさん無理しないでくださいね」

「あぁ、大丈夫だ」


その日は館へ帰りみなにしっかり説明する

「明日は中位と初の戦闘だからみんなは周囲のオークを徹底的に潰し威圧して近寄れないようにして」

「ハッオマカセヲ」

「ハイ」「は~い」

「ああ、俺が進化しだしたら終わるまで俺の身体はまかせるぞ」

「ツイニシンカデスナ!」

楽しみやだが…明日は大変そうだ…



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