第2章-2話 王都、そして初空飛ぶ魔物
エルフの里から帰ってすぐに寝た
精霊との契約は楽しく高揚感はあるが疲れるのだ
「ふぅ、さてダンジョンは王都で情報を集めてからだな」
「みんなおはよう、今日は王都に行ってくるよ」
「ハイ、オヒトリデ?」
「ん~とりあえずどこか王都の近くに隠れ家でも探してみるよ、見つかったらそこを王都待機所にしよう」
「ハッ、ジュンビシテオキマス」
「ああ、歩いたら遠いからスカーレットとバルフに交互に乗りながら行くよ」
そう良い残しひとまずスカーレットに周辺の魔物を倒し譲渡してから王都へ向かう
譲渡して強化せんとな、ソリッドやレヴントのまだ譲渡していない魔物の能力の譲渡は帰ってからにしよう
俊敏で速くなったウルフに乗って王都へ向かう
しかしかなり金貯まったな、でも次の武器防具の素材は高いんだろうなぁオークションとかめんどくさいし…まぁ素材になる魔物の情報集めよう、オリハルコンは鉱山だろうな~こっちは今度でいいや、まずは近場で武器防具の素材になる魔物の情報だ
王都に着いた
これは大きいな、おぉ…西洋風の城だ…!城下町ってやつか
あらゆる種族が行き交っているが主にヒトが多い
さて、まずは魔物ギルドの本棚で調べるか
そう考え魔物を連れているヒトに場所を聞き魔物ギルドへ向かう
…さすが王都の魔物ギルドだな…
馬鹿でかく頑丈な作りの建物に入る
「すみません、本棚見ていいですか?」
受付のヒトにギルドカードを見せる
「はい、確かにギルド員ですね、どうぞ」
二階へ上がっていく
「お~さすがに沢山あるな」
適当に本を読みダンジョンに出てくる魔物について調べる
ふーーーーん、あっこれか…
小ワームから素材が取れると…へぇ~一応竜か
ダンジョンで小ワームいるって言ってたなぁ…
小ワームって言われているけどワームとはまた違うのか
へぇ何階層に出てくるとかそんなのは書いてないな
ダンジョン探索ギルドなら書いてある本あるだろう
次に受付で探索ギルドの場所を聞き向かう
「お~さすがダンジョンの上に作った首都だけあって探索ギルドはさらにばかでかいな」
険しい顔つきのやつがやたら多いなさすが探索ギルドだ
本棚の場所を受付で聞き本棚へ向かう
『バカでも分かるダンジョン攻略』
……これでいいか…
ダンジョンは基本一本道でとても広い作りになっている
ダンジョンは神によって作られたとされている
ダンジョンは探索ギルド員のみ入る事が許される
ふーん…
しかし迷路みたいになっていないのか…ん?
ダンジョンは罠スキル持ちを連れて行くべし
ダンジョンの罠は昔の攻略者によって張られたものである
だが現在は毎日数百人がダンジョンへ出入りしており
順調に昔の罠は解除されている
…えーーー…はた迷惑な事を…
ボスであるゴーレムは神が設置しており宝箱もその褒美と言われており
ボスはその先の階層に進む資格の有無を確認する為であるとされている
ふーん…ボスに宝箱ね…
ダンジョンのボスはどの階層もゴーレムか
………えぇーーーなんか珍しい魔物じゃないの!
密かにテイムしようと狙ってたのに!
ダンジョンのボスのゴーレムは降りるごとに強くなっていきボスの部屋は各一つのPTごとに入るべし、マナーである
マナーか絶対ってわけじゃないのか
殺し持ちのPTがいたら狩るか!いい狩場になりそうだ…
さて情報はこんなものでいいな
受付に戻りダンジョンの正確な位置を聞いてから一度出る
さて…後は隠れ家だな…相当ダンジョンは広いって書いてあるからばかでかいレヴントでも入れるだろうし
王都の家もでかい方がいいな、館だって買える金はあるしね
近くの露店で焼き肉を買い食べながらおっちゃんに聞く
「この王都付近でさ~良い物件ないかな?大きい魔物いるからさぁ」
「へぇ~まぁ魔物持ちは町の外に館を持ちたがるからなぁ、役場に行ってごらん」
「おうありがと~」
そう言い役場の場所を聞き向かう
「すみません、町の外の館購入したいので見せて欲しいんですけど」
「はい、ご購入予定ですね、ぴんからきりまでですが外の館ですと安全性は皆無ですので王都内の家より遥かに安く白金貨10枚から70枚です」
「この王都の仮宿の為ですから良い物じゃなくていいですよ、ただ古くてもいいんで兎に角大きく土地も広い方がいいです、テイムした魔物が大きい物で」
「では一番古いですが…広く大きい白金貨10枚の館をご案内しましょう」
役場のヒトに案内され町の外へ向かう
「このウルフ達がお仲間ですか」
「えぇ、その一部ですね」
「よく教育されているのですねぇ、全然暴れませんな」
「えぇまぁ」
他愛のない会話をしながら町の外にある館に案内してもらう
おぉ…確かに古いな…だが広い
「こちらになります、兎に角広い事が自慢の一品ですな、周囲一帯の土地も入っています」
…まぁそれしか褒められないな…
「えぇ、購入します」
交渉を発動する
「しかし古いですね、どれくらい経っているんですか?」
「えぇっと確か100年以上前ですね、よし、白金貨8枚に負けましょう」
「どうも、ではこれを」
お金を渡す
「では一度戻って契約を」
「えぇ」
そして一度役場へ戻り契約を済ませ代金を支払う
どこか掃除してくれるような業者ありますか?
「そうですね、あれだけ古いと掃除も大変ですから、こちらで業者にやらせておきましょう、すぐに住まれるので?」
「いや他の魔物がまだメルビルにいますので数日後かと」
「明日中に終わらせましょう」
後を頼みウルフ達と共に隠れ家へ戻る
隠れ家からダンジョンまで結構近いが隠れ家からダンジョンだと毎日じゃちょっとした時間のロスになる
隠れ家に戻りそれぞれの家に使っていた岩や木を収納していく
隠れ家そのものも収納出来るがいつか使うだろうから残しておく
それにこの付近のグレーベアーを新たに3体テイムしここの守護を任せた
「さて、準備はこんなもんかな?」
「ハイ、イツデモイケマス」
「よしレヴントやソリッドへ周辺の魔物倒して譲渡し終わったら小湖の様子を見た後行こうか」
「ハッ、デハサキニマモノヲトラエテマイリマス」
ゴブリンとコボルト達全員が魔物を集めて向かう
「さてみんな行こうか、周辺の魔物殺して持ってきてね」
繰り返しながら購入した館へ夜営をしながらゆっくりと向かう
「いやぁ~これでみんなにここら辺の魔物の能力の大体を譲渡し終わったね」
「ハイ、オツカレサマデシタ」
朝まで仮眠をし館へ向かう
大所帯な為移動速度は非常に遅い
ふぅ~やっと着いたか
「さぁここが二つ目の我々の家だ!」
そう言い館の脇へ収納してきた木材や岩を出してゆく
「さぁそれぞれ住処を作ろう」
「ハイ、オマエタチ」
そう言ってそれぞれ住処を作っていく
館の中を見ていく
「だだっ広いなぁ…約束通り掃除はしてあるが多少改良は必要だな」
池とか欲しいな…池っていうよりもっと水の綺麗な方がいいな
まぁ後にしよう、おっベッドも一応備え付けかこれも掃除してあるな
館の周囲を見て回る
へぇ近くに川があるな、ん?あれは兵?なんだありゃ
川にある橋のこちら側に兵がいる
とりあえず向かう
「そこの止まれ」
「ここはなんすか?」
「サンザルシアとラバシトスとの国境だ」
あぁ国境か
「へぇ向こうはサンザルシアって言う国があるんすか」
「そんな事もしらずに来たのか?」
「近くに館買ったんでここが見えたんすよ」
「へぇあの古い館か買うやついたんだな」
「えぇ、一番安かったですからねぇ広ければいいんですよ」
「ふーん、まぁここを通りたければ通行契約を交わすんだな」
「へぇ?」
「各ギルドでもらえるよギルドの信用さぇありゃな」
「そうなんですか?、でもここ通らなくても川からいけるんじゃ?」
「いや、そりゃ無理だ強い魔物もいるし深いからな空でも飛ぶかよっぽど強い水の魔物でもいなけりゃ渡れねぇ」
「そうなんすか、まぁ今の所そのサンザルシア?ってとこには用ないんで用が出来たらまた来ますよ」
「ああ、そん時は何か食い物でも持ってこいよ」
「ははっ、そうしますよ、じゃ」
また館の周囲を見回る
川か…確かに泳いでいくにはこの川は無理そうだな
でも水に住んでる魔物か…欲しいねぇ~いつか海で人魚とかいいなぁ
でも人魚って海水だよな?連れてこれねぇじゃん…向こうにも家建てるか買うしかないか
そんな事を考えながら歩いていると館周辺から南に森と岩場が見える
お~何か新しい魔物いるかな~?
良く見ると木の上にでっかい梟のような魔物?が止まってる
梟か?
「ホォーーーー」
とりあえず鳴いてみる…返事は無い…っていうか寝てる?
とりあえず鑑定してみる
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ビグアウル
Lv36
ステータス割愛
スキル
風魔法 Lv2
夜視
固有能力
ひっかき
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へぇ…夜視かさらに夜視を超鑑定でみると
夜視=夜でも見えるようになる
へぇ~魔族とのハーフのせいか今のままでも暗くても多少見えるけどさらに見えるようになるのか
大して強くないしなんか寝てるし…倒すか
風の精霊魔法でビグアウルの逃げ道を潰し土の弾丸とし放つ
「ホゥ…」
悲しそうな声を鳴き木から落ちていく
ありがとうだホー、って考えながら能力を奪う
お~風魔法持ちか~自分のはダークエルフの後に討伐したやつから奪えたけど魔物はいなかったからこれでみんなさらに強化出来るな~
明日当たり森散策してみるか
館に帰り土魔法を駆使しみんなの住処作りを手伝う
「オヤスミイタダイテモ」
「土魔法の強化にも使った方がいいからね、この後は休むだけだしね今日は」
「タスカリマス」
「大体終わったら飯にして休もう、明日は森見つけたから散策して、良さそうな魔物見つけたらテイムしよう」
「ハイ、アルジサマノハイカニフサワシイモノガイルトヨイノデスガ」
「その時は弱くても俺が強くして進化させればどんな種族も強くなるさ」
「オッシャルトオリデ」
初めての館でその日は休み
次の日
ふぁ~、そろそろ起きるか~
ん~と今日は新しい森の探索せんとな~何がいるやら楽しみですな~
しかし契約魔法奪ったはいいけど契約を遵守させるのと奴隷契約そして契約の解除か…
まぁ国を作る時の為に奪った能力だからすぐ使うってことはないけど…
特に奴隷は欲しくないし…館の管理はいずれ中位の魔物でも探してさせればいいしなぁ、出来るだけ流暢に話す魔物がいいなぁ……
館の警備用の魔物なら巨人のようにでかくて強靭な魔物がいいな
それとでかい穴を掘って近くの川と繋げて綺麗な水が循環するようなのも作りたい
水系の魔物もこっち移したいしやる事一杯ですなぁ~
まぁまずは森の探索と新しい魔物増そう!
スライムいるといいな~
しかしソリッドスライムを本気で走らせてみたけど…速すぎる
あれで物理攻撃出来たら恐ろしく強くなるな…
何かスライムでも物理攻撃出来る能力持ってる魔物いればな…
「今日はまず森の探索するよ~名持ちはついてきて他は住処作り続けて~特に急がなくていいからゆっくり休み休みでいいからね」
「ハイ、オマカセヲ」
しかし俺とハボルもうLv50になりそうだな…止めはやめておこう
「ハボル俺とお前は50になりそうだから森の探索が終わって余裕が出来たら上げよう進化はかなり大変みたいだからな」
「ワタシモマダシンカノケイケンガナイタメソレガヨロシイカト」
「みんなは俺かハボルどっちかでも進化しだしたら動けなくなるからその周囲を囲んで周辺の魔物に襲われないようにしてくれ」
それぞれ頷く、スライムはぽよんと跳ねる
「よし、森へ出発!」
っていってもすぐ近くだからすぐ着く
さて…何が出るかな~、森の奥へ進んでゆく
「ん…?」
何か聞こえたから空を見上げると…
「鳥?ん~、上半身女?、あぁハーピィーってやつか」
鳥の下半身に上半身は女の姿をしている足先かなり鋭いなあれで掴むのか
「へぇ…女型の魔物は初めてみるな、ぜひ出来るだけ全部テイムしよう、話せるのかな~?」
「ドウデショウハジメテミマス」
奥の岩場に止まってるようだな森の探索が終わったら行こう
ビグアウルを見つけては殺り奪い譲渡しながら進む
これでみんなに風魔法が行き渡ったな
……なんだ…?熊?
そこには赤が強い赤黒い毛の熊がいた、うぉっベアー系みっけ!
超鑑定
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レッドベアー
下位の上魔物
Lv41
ステータス割愛
スキル
怪力 Lv5
威圧 Lv3
火魔法 Lv4
固有能力
引っ掻き
体当たり
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へぇ~、ここらではかなり強いな!仲間育てるのにちょうどいいな…
ただ熊系は数が少ないのが問題だ…
まぁ強化したうちの熊五郎には劣るな、はっはっは
「熊五郎、やれるな?最初のこの一体は殺していいぞ」
熊五郎が頷き進んでゆく
向こうも気づき突進してくる
どごっと音がし同時にぶつかる!
一旦離れレッドベアーが火の塊を放ってくる
「ゴアァアアアアー!」
熊五郎は水魔法で水を大量にかぶりそのまま突進する
そしてレッドベアーを引き裂く
「よしよし、余裕だな」
「次からはレッドベアーを見つけたら死なない程度に弱らせてくれ」
そう指示し散開させ見つけ次第向かってテイムをしていく
ふぅ~結構集まったな
レッドベアー4匹をテイムした
熊系は群れないから数が揃わない
その中で一番強い固体にいつも通り名を与える
「よしお前がレッドベアーを統べろおまえの名はバグベルだ」
頭に手を乗せて眷属化をする
頭を垂れるバグベル
「みんなと仲良くしろ、さぁて狩りの続きだビグアウルは数体捕まえて持ってきて残りは魔法や弓で殺してもってこい、火がついたら水魔法で消してけ」
そう、レッドベアーは森でも関係なく火魔法を放ってくるのだ
まったくこれだから野良は…
なんて考えながら岩場に進むカナタであった
途中コボルトやゴブリンが殺さずに集めてきた6匹のビグアウルをテイムしていく、他の魔物は殺して集めてきたので収納する
いつも通り一番強い固体に名を与えて眷属化する
「今日から君はオウルね、同じビグアウルを率いて従ってね」
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オウル
下位 ビグアウル
Lv36
ステータス割愛
スキル
風魔法 Lv2
夜視
固有能力
引っ掻き
所有者=カナタ
カナタの眷属 執事の加護 小
配下=ビグアウル6体
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そして岩場に着いた
「おぉ沢山いるな鑑定鑑定っと」
超鑑定
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ハーピィー
下位
Lv34
ステータス割愛
スキル
風魔法 Lv3
固有能力
引っ掻き
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むむ!
…そういえば魔物大図鑑に載ってたな
他の魔物が倒した魔物や動物を略奪して食べるとかなんとか書いてあった
それと大して頭は良くないって書いてあったね…釣るか…ふふふっ
しかし…胸が…ぽろりしてるな…
テイムしたら何か布を巻かせよう…ぷるんぷるん揺れてて戦闘に集中出来なそうだ…ごほん
森に戻り先ほど倒した魔物達を持ってこさせて岩場の下の草場当たりに魔物の死体を集める
「ほ~ら沢山あるよ~」
最初は警戒してたけどあまりにも沢山エサがあり我慢出来なくなったのか上空からガシっと鷹のような爪で魔物を掴んで岩場に戻って食べた
「もっとあるよ~さぁおいで~」
一際可愛いハーピィーが降り立ちじぃーーーと見てくる
「俺の仲間にならない?そうすればわざわざ略奪する必要ないよ?」
「……ごはんくれる?」
「あぁ、毎日魔物を狩るから狩った魔物や動物分けてあげるよ~」
「…沢山?」
「あぁ!食べきれないくらいね」
「じゃあ…いいよ」
「じゃ来る子達おいで~」
ばさっっと沢山降り立つ
一羽一羽?モンスターテイムしていく
「君が束ねているのかな?」
「んーん、そうでもない特に誰も束ねていないよ」
「じゃあこれからはハーピィーまとめてね」
「わかった~」
「これから君はハルピュイって名前ね」
そういい眷属化する
「んっはーい」
超鑑定
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ハルピュイ
下位 ハーピィー
Lv34
ステータス割愛
スキル
風魔法 Lv3
固有能力
引っ掻き
所有者=カナタ
カナタの眷属 執事の加護 小
配下=ハーピィー17匹
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よしよし、しかし増えたな~でもさすがにビグアウルにもハーピィーの上にも乗れないな~
ハーピィーの住処の岩場から岩と枯れ木を沢山収納した
帰ったらハーピィーとビグアウルの住処作りする為だ
「さてみんな帰るよ~」
「は~い」
「ハッ」
「グルゥゥゥ」
やたら沢山増えた仲間達と館へ帰る
「ただいま~、みんな頑張ってるね~」
それぞれ名無しのみんなが殆どそれぞれの住処作りを終えていた
もちろん自分の敷地内である
収納してきた枯れ木を土魔法と土の精霊魔法を駆使し大地にぶっさしていく止まり木ってやつだ
ちなみにハーピィー達には布を配った嫌がったが我慢してもらった
その分ごはん多めにするよって説得した
岩を加工して洞窟風の住処を作り今日は一日を終えた
枯れ木の方はハルピュイ達の住処で岩を加工して作ったミニ洞窟はバグベル達の住処だ
Zzzzz
10/12 誤字修正 報告感謝




