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魔物達との国作り  作者: 八尾猫
第二章
12/58

第2章-1話 エルフの里と精霊との契約


次の日早速朝から精霊の森へ送る事にした

「さぁ行こうか?」

「…うん」

名持ちの魔物とシェイルを連れてエルフの里を目指す

グレーウルフに乗って…

「…はやいね」

「あぁ良い子だろ」

「…うん」

精霊の森へ着く途中新たな魔物を見かける

「お~こいつは始めてみたな豚っぽい顔オークだな」

そこにはオークがいた

「ブオオォー」

「熊五郎やっちゃっていいよ」

熊五郎が突進しオークが吹き飛ぶ、そこに爪で切り裂く

「グルゥーーーー」

「さっ行くよ~」

オークもいずれテイムするけど今はエルフの里にいかんとな

そして精霊の森へ辿り着く

「おぉ~多い茂ってるなぁ綺麗な樹海って感じか?」

「…ここは沢山の精霊様の聖域なの」

「聖域か…まっ荒らしにきたわけじゃないしな」

精霊の森に入ろうとすると矢が飛んで足元に突き刺さる

「魔族が何のようだ!その子を放せ!」

「いやっ魔族って…これでも半分エルフなんだけどなぁ」

「魔族とエルフのハーフなどいない!」

「嘘だと思うなら鑑定持ち連れてこいよ、それに何処が捕まってるようにみえるんだ?弓使う癖に観察眼のないやつだな」

「…このお兄ちゃんがヒト族から助けてくれた」

「……そこで待て!」

木からエルフが降り奥へ戻っていく

「荒っぽい歓迎だねぇ~」

「…みんな聖域守ろうと頑張ってるの」

「まぁしょうがないね」

奥から三人エルフがやってくる

「連れてきたぞ!」

「いつでも鑑定しろ」

「おいっあいつを鑑定しろ」

「ええ……!!確かに半分は…エルフです」

「ばかな!?魔族とのハーフだと!」

「はぁ…俺がなんのハーフかなんてどうでもいいんだよ」

「私は鑑定Lv7持ちです隠蔽Lv8でも持っていないかぎり鑑定に間違いはありません」

「そんなばかな…」

奥から三人目のエルフが話し始める

「見た所…あなたはその子を連れて来てくれた…そうですね?」

「ああ、俺はそこで叫んでるやつにそう言ったはずだ」

「…うん、ヒトから助けてくれた」

「ですが、長!」

「目の前にある事実から目を背けてはいけません」

「くっ…わかりました」

「あー忘れてた…これメルビルの町の討伐ギルドマスターから手紙です、ここの長宛だそうです」

「受け取りましょう」

エルフの長に手紙を渡す

「相変わらずゴンゾは字が汚いですねぇ」

「手紙にはなんて?」

「信用出来るやつだから大丈夫だと書いてあります、彼は昔同じPTメンバーだったのですよ」

「へぇ…マスターがギルドマスターになる前の話ですか?」

「えぇ、同胞の恩人をこんな所で帰す訳にはいきませんし、半分はエルフですから掟には反しません、どうぞ里へ」

「じゃシェイル行こうか?、みんなは入り口で待っててくれ」

魔物の仲間達に入り口付近で待っていてもらう

「ハッ、オマチシテオリマス」

「まぁオークでも狩って待ってて」

「ハイ」


長について行く

お~美しい森だな…前世じゃ凍っている地域が多くて緑は少なかったからな…

鑑定したエルフの女性に話しかけられる

「この木々を守る為に我々がいるんです、一本一本が精霊と繋がっているんです」

「そうなんですか、美しい森ですね~」

矢を放ってきたエルフの男が睨みながら入り口の方へ監視に戻どる

「すみませんね、彼は魔族と争った事があるので」

「相当前の話ですよね?」

「えぇ、前魔王との戦のおりですね」

「魔王ですか…」

「今では別の魔族が魔王の位につき落ち着いてますが…」

「えぇ、たまに魔族見かけますもんね」

「えぇ、ヒトの国では見かけるようになったようですね」

そう話をしながら里に辿り着く

そこには木を上手く利用した仄かな明りがそこかしこにあってすごく美しい里があった

「お~何かすごいですね、何と言ったらわかりませんが」

「精霊のご加護です」

「加護ですか俺も半分エルフなら精霊の加護貰えますかね?」

「それは精霊次第です」

闇の精霊とは契約してるけど、出来ればすべての精霊と契約したいな

長を超鑑定してみる

-------------

マナケイア

エンシェントエルフ 上位 男 1846才

Lv43

スキル

水魔法 Lv10

風魔法 Lv10

光魔法 Lv8

水上位精霊の加護

風上位精霊の加護

光精霊の加護

固有能力

念話

エルフの里の長

-------------

ぶほっ1846才!?しかもエンシェントエルフか…

上位精霊の加護ぉ?すげぇな魔法じゃ勝てる気がしない…

「さぁどうぞ」

里の奥の一際大きい家に入る

「失礼しまーす」

「どうぞ、お座り下さい」

「どうも」

「……」

「この子を無事ここまで連れてきてくれてありがとう」

鑑定の子からお礼を言われる

「この子の親は昔の戦争でもう亡くなっていて、この子が森を出た所で連れ去れたたようなの」

「そうだったのか…」

「……もう出ない」

「そうだな、危ないからな」

頭を撫でる

長が口をひらく

「この度のお礼として契約の場の使用を許可します」

「長!?よろしいのですか?」

「えぇ、見た所彼の片親はハイエルフのようです」

「えっ!?」

そんな事もわかんのか…さすが1846才!

「えぇ、そうみたいですね会った事ありませんが」

会うどころかいもせんがね!

「そうなの?大変ね…ハーフだからハーフの里かしら?」

「ハーフの里?」

「ハーフは迫害されやすいからハーフだけで集まった村がこの森からずっと東にハーフの里があるの」

へぇ~まぁいつか暇な時にでも行くか

「へぇ!そんな村があるんですか」

「そうです、我々エルフとヒトのハーフの子などもいますね」

「でっその契約の場って精霊とのですか?」

「はい、その通りです、契約の場の中央まで進みそこに大きな水晶が置いてあります、その水晶に両手で触れ契約したい属性の精霊を呼ぶのです」

「良い機会ですしお借りします」

「契約の場は契約する者しか入れませんので入り口までご案内しましょう」

鑑定の子とシェイルを残し長について行く

そこには木と木が頭上に連なっており、一人が入れるくらいの隙間がある

「この奥が精霊との契約の場です、終わりましたら先ほどの家でお待ちしております」

契約の場付近にはエルフはおらず一人になる

「へぇ~じゃ行くか」

奥にすすんでいくと

まるで木で出来た洞窟のような場所であり、中央に生きた木で出来たテーブルの上にばかでかいうす緑色の水晶が置いてあった

「お~!幻想的だな~」

そんな事を言っていると頭上にぴかっっと複数ほのかに光が飛び回り

まるで子供の笑い声のような物が聞こえる

「ん~?精霊の笑い声かな~?こんにちわ~」

そう言いながら水晶に両手を置く

「ええっと闇の精霊とは契約を交わしてあるからなんの属性にしようかな…?出来れば全部の精霊と契約したいけど…」

とりあえず火のイメージを強く持つ

頭上にぼぉーーーーーー!と赤い光が輝き透明なとかげのような精霊が姿を見せた

【…お前が俺を呼んだようだな、お前の意思を見せろ!】

そう言い俺に向かって巨大な炎を放ってくる

「うぉ!」

荒っぽいやつだな…

なんだ?意思を見せろって…

いやっこれは火じゃない…火の精霊の力そのものだ!

半分上位のエルフで構成されてるからかなぜかわかる…

目を瞑り巨大な炎をそのまま受け入れる

【良く逃げなかったな!逃げたら焼き尽くしてくれたものを…】

「まぁね、それで合格かい?」

【……ああ合格だ力をくれてやる】

そう言い頭上の大きな赤い光が俺の中に入る

「これは暖かいっていうか熱いな」

【そう言うな、何か焼き尽くしたい時はいつでも使え、呼ぶにはまだ足りんがな】

「あぁ、ありがとな」

そういうとふっっと光が消え水晶が元の色に戻る

超鑑定で見てみると火の精霊魔法と加護がある

「お~やった!次はっと…」

【ねぇ】

えっ?

「あれっ闇の精霊?」

【えぇ、そうよ火の精霊との契約おめでとう】

「あぁ、ありがとう、それを言う為?」

【いぇ、それもあるけどねっ、まず私と本契約したいならいつかダークエルフの里まで来なさい今の力じゃ無理でしょうけどね、私は訳あってこの世界に降りてきてるの】

「ダークエルフの里?へぇ、何処にあるの?」

【貴方たちがハーフの里って言っていた所からはるか北へ行った所にあるわよ…魔族の国よ、今のままじゃまず死ぬわ】

「魔族の国か…それじゃこのままじゃ無理だな…せめて中位になってLv上げないと」

【えぇ、待ってるわ、それと持ってる属性以外はやめておきなさい】

「ん?なんで?」

【自分が使えない属性との契約は難しいわ、恐らく例え向こうが許しても貴方の魂が耐えれないでしょうね】

「あ~!そんなのあるんだ!助かったよ雷とか契約したいなーって思ってた所だったんだ」

【雷の精霊との契約なんてやめておきなさい、あれは気難しいわよっ私よりね…】

「ふ~んまぁ相当後にしとくよ、じゃあ後は水と風と土は大丈夫かな?」

【貴方次第ね、大丈夫でしょうけど】

「あぁ」

そして気配がふっと消える


便利だねぇ精霊って…念話ってやつか?、ふたたび水晶に手を乗せ水のイメージを強く持つ

「さぁ次は水だ!よろしく!」

次は水色の光が頭上に輝き美しい女性の形になる

【……貴方が契約したいのですね?】

「えぇ、お願いします」

【では受け入れてみせなさい】

そう言い水が溢れ奔流!

力を抜き流れに逆らわず、心を平穏に保つ

…次第に水が光に変わり俺の中に入っていく

【見事に受け入れたようね…いいわ】

そう言い水の精霊が入ってくる

【貴方が中位以上に進化し魔法が最大まで育ったら探しなさい私を】

そう言い残し水晶の光が元に戻る

「ふぅ…綺麗な精霊だったな」

次は大地をイメージしながら水晶に触れる

「荘厳なる大地の精霊よ!」

するとまさに半透明な大地の色の光が頭上に輝き小さな老人のような姿になる

【ワシと契約したいんかのぉ?】

「はい、お願いします」

【…まぁいいじゃろうお前は歪ではあるが大地を汚しておらんようじゃしのぉ】

「えぇ、大地は偉大です、ここの木々も大地、水、光があるから今もなお生き育つ事が出来る」

【ほぉほぉふぉっくすぐったいのぉ、精霊は心がある程度読める本心のようじゃのぉいいじゃろう】

そう言い光が中に入ってくる

「感謝を」


光が収まったのを見て次に自由な風を思い浮かべ水晶に触れる

びゅーーーーーーーーと風が吹き光がぴかっっと女性の形になる

【…ふーん、なぜ契約したいの?】

「面白そうだから!」

【うっふふふふふっ、素直ねっいいわよ、契約したげる】

「ありがとう、自由な風よっ」

笑い声とともに風(力)が内に入ってくる

次第に光が収まる

これで持っている属性の精霊との契約が終わった

「すべての精霊魔法はLv1からか、まぁ頑張って上げよう、普通に魔法使ってれば上がるみたいだしね」

ゆっくり長の家まで歩いていく

「…無事成功したようですね、おめでとう」

「えぇ、良い経験になりました、精霊は偉大ですね」

「どうでしたか?」

興味ぶかそうに鑑定の子とシェイルが見てくる

「えぇ、火、水、土、風の精霊との契約しました」

「なんと…基本四属性すべての精霊と契約したのですか…」

「…すごぃ」

「私たち純粋なエルフでさぇ多くて二つなのに!」

「貴方からはもう一つの精霊の力を感じます」

むっバレタカ

「えぇ、実はここに来る前にある精霊と契約をしてまして」

「聞いても?」

「う~ん…まぁいいか闇の精霊です」

「闇の精霊と!?」

「なんと…いえ半分は魔族…ありえないはなしではありません」

「…おにぃちゃんすごい」

「んーまぁなりゆきでなんですけどね」

「我々純粋なエルフはどれだけ才能があっても努力しても闇の精霊とだけは契約が出来ないのです」

「そうなんですか?」

「えぇ、闇魔法を持たないので…、貴方は半分は恐らくハイエルフ以上、光も闇も契約できる可能性がある…」

「長!それでは…」

「えぇ…過去始めての全属性使いになれる可能性があります」

「まぁ全属性使えるようにはなりたいですね~」

「火、水、風、土、闇、光、派生で氷、雷、そして…虚無」

ん?虚無?なんだそりゃ

「虚無とは?」

「すべてを無に帰すと言われている精霊神と同様の力を持つ虚無の精霊です」

「そんなのあるんですかじゃ無属性ってそれなんですか?」

「えぇ、その派生魔法ですね極稀にしか発見しておりませんが…」

「まぁ虚無は最後ですね」

「手は出さないほうが賢明です…」

「そうですよ!世界が滅ぶとさぇ言われている精霊なんです!」

なんだそりゃ…魔王より恐ろしいじゃんww

「まぁ早々手は出しませんよ何より無属性持ってませんしね」

「えぇ…派生魔法を持っていなければまず成功しません」

「さて、俺はそろそろ帰ります」

「…お兄ちゃん帰っちゃうの?」

「ん?まぁ半分魔族だしな、ずっとここにいる訳にはな~」

「申し訳ありません」

「いやいや、しょうがないよ、偏見、差別ってやつはどの種族にもかならずあるからね」

「戦争が一度あればあらゆる種族は少なからず憎しみをもつ…ですが本来われわれエルフは怒りの感情は持ってはならないのです」

「まぁハイエルフ以上ならそれも出来るだろうけど普通のエルフにはそりゃ無理だな」

「………」

「まぁ気にするなって俺はいつかハーフが大手を振ってあるける国作るからさ、そしたら多少ましになるだろう」

魔物だけじゃなくハーフも受けれる国にするか

「差別のない国ですか…」

「あぁ、まぁそれぞれのハーフの連中と魔物の国にする予定だけどな国民はみんな俺がテイムして契約すりゃまず国内の争いはおきないさ」

「それには相当な魔素が必要ですね」

「まぁ上位になればいけんじゃないかな~って思ってるけどね」

「上位ですか…魔族とエルフとの進化…こればかりは予想出来ません…」

「そうですね、まぁ中位になればどういう進化をたどるかなんとなく感覚でわかるでしょうから、それを目安にやっていきますよ」

「貴方に精霊のお導きを」

「ありがとう、じゃシェイルまた来るからね」

「…ほんと?」

頭を撫でる

「ああ、次の属性を手に入れたらまた来るよ、その時は中位に進化してるだろうから多少見た目変わってるだろうけどな」

「…うん、待ってる」

「弓の練習や魔法の練習しとけよ、自分の身は守れるようにな」

「うん!」

「じゃ長また新たな属性手に入れたら来ますけどいいですよね?」

「ええ、契約の場は自由にお使い下さい」

「じゃ鑑定のエルフさんもまたな」

「えぇ、私はスティナよ」

「あぁ、じゃあなスティナ」

そう良い森の入り口まで送ってもらう

別れる

手を振りながら仲間達と我が家へ戻って行く

「ただいま、精霊達と契約してきたよ」

「オメデトウゴザイマス」

「ああ、次の属性魔法が欲しいなそれには進化が必要だ」

「ソレデハ…ツイニチュウイニ?」

「あぁ今まで抑えてたけどそろそろ強い魔物との狩に集中するか」

戻る途中ここから西南に行けば王都があるらしいが一度隠れ家で準備整えた方がいいな

王都周辺でも人目につかない隠れ家が欲しい

そして我が家へ帰る


10/12誤字修正 誤字報告感謝

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