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もし銃刀法が

もし日本に銃刀法がなかったら

尺八で頭をぶち抜いているだろう


人は生きてるからこそ

死と隣り合わせな訳じゃない


人は生きてるからこそ

死の存在を確認出来るのではない


もし日本に銃刀法がなかったら

もう既にこの世に存在すらしていないだろう


人間の生は死と隣り合わせ

人間の死は生と隣り合わせ

生きてるから死ぬんじゃない

死なないから生きてるんじゃない


死ねないから生きてる

ただそれだけだ


生きる事を肯定的に捉えてみても

死ぬ事を否定的に捉える理由になんてならない


生きる事を否定的に捉えてしまっても

死ぬ事を肯定的に捉える事と同義ではない


生きてる事を惰性に捉えるから

死ぬ事を惰性に捉え


死ぬ事に恐怖するから

生きてる事に安堵する


生きてる事に普遍性を感じるから

死ぬ事に偏見があり


死ねない自分を肯定することで

死なない自分を肯定してしまい

生きてる自分を肯定するんだ


もし日本に銃刀法がなかったら

きっと日本人の半分は

自らの命が紙切れより軽くなるだろう

自らの命を軽く感じてしまうだろう

自分の命と同じように……


死なないと死ねないは違う

生きたいと生きてるは違う


生きたいから死ねない

死ねないから生きてる

生きてるから死なない

死なないから生きるしかない


ただそれだけの傍若無人な事かもしれない






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