表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放ガチャ 只今、神界配信中! ~神々の賭けで弾かれ続ける俺は、追放ポイントで世界をぶっ壊す~  作者: 雪ノ瞬キ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/24

20話

「アイテムは――ダンジョン内に出現する宝物庫にございます」


 うわっ、嫌な予感しかねぇ。


「なぁそれって」


「はい。勇者も侵攻していますし、魔獣もでます」


 エラはにゅっと顔だして言う。


「あ、あそこね」

「神の管理、濃いよ」


「ということは、神の管理領域って奴か」


「逃げられないわね」


 ミレーヌはこめかみから汗の雫をたらす。


「なあ、場所はどこなんだ?」


「この世界にはないよ。あるとも言うけど」


「なんだそれ?」


「世界の狭間にあるの――」

「もちろん入り口は、この世界にあるよ」


 なんだ?

 今最初、何か言いかけてなかったか?


「それにしても勇者か……見たことねぇな」


「クロ―と同じ、黒目黒髪よ」


「つまり同郷の可能性が高いって奴か」

「なあ、勇者って異世界召喚か?」


「う~ん。近いけどちょっと違うわ」


「どう違うんだ?」


「投網よ」


「網?」


「そう。その辺りはミレーヌが詳しいんじゃない?」


「はい。これなら抵触せずにはなせます。

魔法の網で、ある特性の者だけかかります」


「ある特性?」


「その時々で神が条件づけします」


「なんだよ魚かよ」


「言いえて妙ですね。そのとおりです」


 そこで何故、エラはニヤつくんだ?


「魚を取って、いけすに入れて飼っているのと同じね」


 なるほどな。

 そういうことか、わかりやすいな。


「強烈だな」


「ね、強烈でしょ?」


 やっぱこの鉄の腕をぶんまわすっきゃねぇーよな。

 重いし固い。

 俺が感じる重さと実際の重量は違うな。

 破壊の度合からかなり違う。


 まあ撃てないなら、この腕なりにやるしかねぇ。

 ああ、そういやエラもミレーヌも乱戦イケルのか?


 後で立ち位置を聞いてみっか。

 エラの奴、前衛やりだすといわねぇよな?



◇神TV


 そのころ神界では。


 神々は計測できないことに騒ぐ。

 苛立ちで湯気上がり、口を尖らせた。


「どうなっているんだ?」


 一柱は吐き捨てる。


「どうにかなっているし、どうにもなっていない」


 もう一柱は、データはおかしいが実害はないという。


「なにを言っているんだ?」


 能天気な一柱は、ニヤケながら場を混ぜ返す。


「まだどうにもならない」


 再びデータを見ていた一柱は冷静に返す。


 議題は目下、クロ―のログだ。

 【感情ノイズ:未分類】

 【発生源:不明】

 【理由:説明不能】


 神々は大きく割れていた。


「不確定で制御不能、これこそオッズが未知数じゃないか」


「危険ってやつは、何がトリガーになるかわからん。あの時見たいに」


「始末して輪廻の輪に乗せるのはどうなんだ?」


 そこにある者が現れた瞬間、静まり返った。

 隣のヤツの心音が聞こえるほどだ。


「司会……」


 誰かがポツリといった。


「いけませんね、勝手に決めるのは」


 また誰かが喉を鳴らす。


「誤って操作した者を消してしまうところでしたよ」


「盛り上げつつ、制御不能の芽は摘む」


「それでいいのではありませんか?」


 誰も何も言えない。

 この司会の気分で最悪が起きるからだ。


「刺客を直接投げるのは早いですね」

「まずはダンジョンに入ってもらいましょう。そこからです」

「皆さん、その方が盛り上がるでしょう?」


 誰も否定はしなかった。



◇クロ―


「そんでどこにあるんだ? そのダンジョン」


 俺はエラに聞いてみた。

 なんだかんだ言ってこいつ詳しすぎるんだよな。

 本当に商人ってだけなのか?


「うん、不定期なんだけど、入り口は決まっているの」


「一番近いのは、夕焼けの影が交差する場所よ」


「それって、どこでもおきるんじゃねぇか?」


「それがね入り口は明確に見えるわ」

「おどろおどろしい黒い門よ。出るのはいつでもだけど入るのはその門限定ね」


「そんで現れない時もあるから不定期と?」


「そうよ。ただ見つけた人や知っている人はこぞっていくわ」


「そんなにうまいのか?」


「中で得られるものはすべて貴重よ鉱石もね。入るだけで体調が変わる人もいるわ」


「おいおい、至れり尽くせりだな」


「でもね、生き続けるのが過酷な環境よ」


「魔獣か」


「ええ……そうね」


 ん? 歯切れ悪りぃな。


「人か?」


「そう。魔獣より怖いかも」


「まあ、無法地帯ってヤツだろうな」


「死体すら残らないわ。使われるの。魔獣の餌とかおとりとか」


「ある意味、循環経済だな」


「へ?」


「資源を捨てずに循環させ続けるってヤツだ」


「マジで? クロ―知的すぎるよ」


「ミレーヌ、魔法は何が使えるんだ?」


「私は氷系が得意よ。本職にはかなわいなけど治癒と解毒もいけるわ」


「すげー天才がいた」


 エラがニコニコしながら俺に顔寄せる。

 何だ、小動物か? お前は。

 しゃーねーな。聞いてやるか。


「でんで、エラは?」


「あたしねぇー。これで殴るのが得意なんだ」


 げっ。

 こいつ見た目によらず凶悪すぎんだろ。

 なんだよそのトゲトゲしい球体と柄は。


「お前、物理でなぐるタイプか?」


「う~ん。身体能力がめちゃ高くなる奴あってそれね」


「ああ~、前衛ってやつだな」


「「クロ―は?」」


「おいおいお前ら二人でハモルなよ?」

「みりゃわかんだろ、腕だよ腕」


「あ、それ。私の身体能力MAXでも持ち上がらないって以上だよ?」


「そっか? 俺にはちょっと重い感じなんだよな」


 まあ頑丈だからいいけどな。

 さびないし。


「あっ!」


「どうした?」


「この近辺で夕焼けの影が交差する場所があるよ。ちょっといこ?」


「ああ。ミレーヌも行こうぜ」


「ええ。エラ、飲食は現地調達かしら?」


「基本そうだよ。でもあたしの蓄えあるから、いざという時は安心して」


 俺たちは小屋を出て向かう。

 半壊している城なもんだから、どこからでも出られる。


「おいおい、いきなりかよ」


「でしょ? 気が付かなった?」

「あっ、見える人と見えない人がいるんだよね」


「アレは、地獄門ね」


「あっその名前、久しぶりに聞いた。アハッ♡」


「そんじゃいくか」


「うんうん! いこ―!」


 俺たちは黒くおどろおどろしい門へ向かった。

 どう見てもおかしい。

 扉には太い血管が脈打ち、叫び声をあげる人の顔が浮き上がる。

 門の柱の上には得体の知れない羽をもつ者が上から見下ろす。


 これ本当に開けていいんか?


 俺が悩むのが馬鹿らしいほど、エラは扉を蹴り飛ばし開けた。


 なんだ奥から視線を感じる。

 俺は嫌な予感しかしなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ