ゾフィーを呼ぶ
91話 ゾフィーを呼ぶ
ボクはスマホでゾフィーをマコトさんの部屋へ呼んだ。
「枯れ葉くん、ちょうどエエトコやったのに。まあマコちゃんの部屋やからエエけど……」
「枯れ葉……ボクのことですか?」
ゾフィーが、部屋に入って来て沈黙した。
そして。
《久しぶりね☆Ⅶ△Χ》
《なんで、ココにシルビーが》
二人はエイリアン語で話したのか、ボクには、わからない言葉だ。
そばでマコトさんが通訳を。
「やはり、二人は知り合いね」
「元カレカノとか……」
「そうかも」
《あの、ヤローは?》
《私を、もういらないと処分するつもりだった。あなたが地球人に命じなければ処分されてたわ》
《ヤローはアタマ、いかれてるからな。もう国へ帰れ。ヤローとは切れたんだろ》
《切れなくても、そのつもりだった。☆Ⅶ△Χは、私に怒りはないの?》
《そんなモノはない。さっさと帰れ!》
《もう少し居てみたいココに》
《はあ? ココに。まだ、ナニか?》
《わずかしか、居ないがココが気に入った。少しこの二人と話したい》
《おい、ココって、この女子寮か。ナニをしたいんだ、ただの少年少女だぞ。ソレに二人は……》
《この娘がただの? そんなわけないよね》
《まあ、確かに彼女は……》
《こっちのオスにも少し興味があるの》
《おい、彼になんの? その少年はただのオタクだ》
「ゾフィーさん、枯木くんをただのオタクって」
「あっ聞こえてもーた。でも、間違ってないやろ」
「マコトさんの通訳で。まあ、確かにオタクですけど。あの、このヒト。あ、ヒトではないけど。ボクに、どんな興味が?」
「解剖して中身が見たいそうや」
「マジすか!」
「枯木くん、そんなコトは言ってないわよ。師匠枯木くんをいじめないでください!」
「いじめては……。ジョークや」
《今は、翻訳機を持ってない。ナニを話してる》
《あの、私が通訳します……》
《なるほど……。では、娘よ伝えなさい……》
《そんな……》
「どうしたんです? マコトさん」
「彼女が、枯木くんと子作りしたいと……」
「わかりません、なぜボクと子作り?」
「枯木くんが、彼女の理想のタイプやからや。コレは名誉なコトですっわ。なんせ彼女はプリンセス・シルビーやからなぁ」
「意味わかりません! いくら彼女がプリンセスでも、ボクは人間がイイです!」
防衛軍作戦・指令室。
「ワラビヤマ隊長。わざわざご苦労」
「やはりあの巨大女エイリアンの件で……」
「ああ、あの白い巨人はなぜエイリアンを? 彼女は我々の味方じゃなかったのか」
「竹村参謀。彼女は、味方だと私は。あれは仲間に殺されそうになったから助けたのでは」
「仲間。あのジャンヌ・ダルクの様なロボットからかな? アレも正体が不明だ。今までの怪獣とも違うし、姿がジャンヌ・ダルクだ。ジャンヌ・ダルクと言えばフランスの英雄ではないか。もしかしたらあのジャンヌは味方かも……」
「たまたま、ジャンヌ・ダルクに似た攻撃用アンドロイドということも」
「まあなくはないな。アレは巨人パイニャンが、エイリアンを連れ姿を消したと同時に消えている。が、あのジャンヌ・ダルクについては、今後の動きを。で、君に来てもらった本題なのだが、我々の研究部で、あのエイリアンにチップを埋め込んであるんだ」
「エイリアンにチップをですか……」
「ああ。で、あのエイリアンの居場所がわかったんだよワラビヤマ隊長」
「ソレは?」
「ソレが、すぐそばなんだよ。エクエス本部のどこかだよ。見たまえ」
「確かに点滅が、エクエス本部の所で止まっている。移動はしてませんね」
「至急調べて確保を。彼女には聞きたいことがまだ山程ある」
「はつ!」
エクエス本部。
「そういうわけだ。カレン、防衛軍のGPSシステムは?」
「はい、出来ます。モニターに出します」
「ええ、ソコってウチの女子寮じゃない!」
つづく




