エイリアンを救え
90話 エイリアンを救え
《お前はもういらなくなった》
〘アンドロイドが剣を!〙
「ヤバい、カメラを移せ、放送できん!」
「大丈夫です、デレクター!」
〘おっと、いきなり現れた、ホワイティーナが、白刃取り! 剣をひねって腹部へ前蹴りだ!〙
女子寮 マコトの部屋。
ちょっと、トイレと部屋から出たマコトさんはもうテレビに映てる。
あの女エイリアンを救いに行ったんだ。
あの巨大エイリアンの足元から一気に巨大化して、ジャンヌ・ダルクの剣を白刃取りで止めた。
あの女エイリアンは避けるどころか動きもしないで剣をうける気だったのか?
表情がとぼしい顔が変わった。
《おまえ、なんで私を助ける?》
そんな声を聞いたが、わたしは無視して、ジャンヌロボットに蹴りをそして。
〘ホワイティーナが、両足でツネを蹴って、横に転がった。蹴られたパツ金ロボは、腹ばいに倒れた! 立ち上がったホワイティーナは、ジャンプしてロボの背中に着地! ガッツンと大きな音とともに背中の甲冑が足型にヘコんだ! そして剣を持った腕を両手でとると、腕ごと剣を……〙
なんだか、あのアナウンサー。大分実況が良くなったな。でも、マコトさんが、してるコトをそのまま言ってるだけだ。
ラジオかよ。
〘倒れたパツ金ロボは片腕をなくして、うまく起き上がれない! え、ホワイティーナは、巨大女エイリアンをお姫様抱っこをすると空に〙
マコトさんは、あのエイリアンをドコへ?
《なぜ、私を助ける? そして、ドコへ》
《師匠が、あなたを救えと。小さくなれる?》
《師匠……。☆Ⅶ△Χのコトか》
《ソレが師匠の本名かしら? 適当なトコにあなたをおろしたいの小さくなって、そのままじゃ目立っておろせないわ》
トイレの流れる音が?!
マコトさんが、戻った?
流す必要があるのか?
トイレから、マコトさんがリビングに戻って来た。その後から。
「マコトさん、その人は!」
まぎれもなく、さっきまでテレビに映ってた女エイリアンじゃないか。
足元まで伸びた長く美しいブロンドの髪に小さい卵型の顔に切れ長の長いまつげをした目。すうっと通った鼻筋の下の小さな口。
よく芸能人に言う。
テレビより美人だ。
今はボクやマコトさんより少し大きい人間サイズに。
「行くトコがないと言うのでココに連れてきちゃた」
「私ハ、シルビーダ。ハジメマシテダナ」
「と、そうですが……。どーも。はじめまして枯木といいます。マコトさん、大丈夫なんですか? 寮に連れてきちゃって」
「まあ、他よりイイかと」
ダッ
「ねえ、テレビ観た! パイちゃん現れて、あの巨大エイリアンを連れて何処かに行っちゃった……」
「あ、ドアのカギかけてなかった……。寮長さん、コレは……」
「凄いわねぇ。あんたらもうあの巨大女エイリアンのコスプレ衣装を作ったの?」
部屋に入ってきた寮長は、彼女の後ろ姿を見て言った。
「ボクのレイヤーの友達がタイムリーなカツラがあるからと、見せに来たんだ」
「前も見たいわ、でもカツラだけなの。あ、そうだ。私、裁縫得意だからあのエロいスーツ縫ってあげようか。実は言ってなかったけど私もレイヤーなの。今ね、パイちゃんのスーツを作ってるの。あのエイリアンのはパイちゃんのスーツにマーブル模様つけるだけだよね。すぐに出来るわ。でも、着る人が問題よね。あんなボディは日本人にはそう居ないわ。ソコのあなたは、どんなボディ?」
と、寮長さんが言ったものだから女エイリアンは振り返って寮長さんに。
え、待てよ! あんた。
「コンナ、ボディナライイノ?」
「ええ、あなた。裸でココに?」
ええ、ココに来た彼女はマーブル模様のスーツ姿だったよな。裸って?
こっちに向き直った女エイリアンは全裸だった。
でも、アレッ。ナニか足りない裸体だった。
体は顔と同じ肌の色だった。
「なんだか凄いもの見ちゃた。急に来てゴメンネ。あなたが私のスーツを来てくれたら嬉しいよ。じゃ、おやすみ!」
と、寮長さんは帰った。
ウソは信じたのかな?
「枯木くん、このバスタオルを彼女に!」
と、マコトさんは脱衣室からボクにタオルを投げた。
受け取ったボクはタオルを女エイリアンに。
「コレを」
「イラナイ、色ヲ変エタダケ」
彼女の肌がマーブル模様に。
あ、足りないのは乳首だったのか。
スーツの色を肌の色に変えたから裸に見えたんだ。だから乳首が。
寮長さんも裸だと思ったんだ。赤い顔して出ていった。
つづく




