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マコトの部屋に

88話 マコトの部屋に


「見て、グンマくん。あの巨大女は、捕まえたエイリアン女よ」


「ボク、あの時に見てなかったけど、あんなに美しい女だったんですね。でも、デカい。観音様よりデカい」

 

 騒ぎで居酒屋を出た私たちが見たのはまだ、修理中の防衛軍基地の真ん中に立つ巨大な女エイリアン。


「あの女エイリアンは……。どうやって外に」

「エイリアンの仲間の助けが……。あっちもエクエス本部なみにまだ不完全なままですから、ヤツらも簡単に」

「だよね、本部に連絡を。もう知ってるだろけど。動いてる様子がない」

「あ、ドローンが上がりましたよ、アレは防衛軍のだ」


「つながった。コチラはキョウゴクジとグンマです。街中からヤツを、どう動きます?」


〘そうね、場所が場所だけに、防衛軍が動いてるわ。あの女エイリアンを解放した仲間のエイリアンはすでに捕まってます。隊長は様子を見ると。二人共、とりあえずコチラに〙

「了解!」

「グンマくん、聞こえた?」


「もどるんですね。行きましょう」


 

 女子寮。


「見て、防衛軍基地に大きな美女が、でもあのマーブル模様の服は、ココを襲ったエイリアンよね。あの巨大な美女はエイリアン?」


 隣の寮長の長篠さんが、わたしの部屋でテレビを見てて。

 自分の部屋で観てて、わたしの部屋に来てテレビを。


「あのマーブル模様のスーツは、こないだのエイリアンよね。なんで顔があんなに違うの? 襲ってきたのは獣のマスクみたいだったよね。もしかして、あのエイリアンはオズかしら。それとも皆、マスクの下は皆、あーなのかしら?」


「皆かどうかは……。見てないから、わからないわ。女性は皆美女かもしれませんね」

「ねぇ全身ピタッとしてるスーツ、なんかエロいわ。あの胸に腰のしまり、お尻も大きくて、そして長い足。ホレボレするくらいの美ボディよね、それに足まであるロングヘアと美しすぎる顔。整形かしら?」 

 

「かもしれませんねぇ……」


「私は、エクエスの人たちと接触ないけど、一丈青さんって、けっこう親しいと聞いたわ。エイリアンとかの情報とか聞いてるの?」


「親しいと言ってもお茶を運んでるだけですから……」


   ビィコォオオ〜ン


「誰か来たわよ。彼氏? 私、居たらまたオジャマ虫よね」


 長篠さんがドアの方に。

 

 ツガル隊員だったら、まずいかしら。でも連絡ないし。


「あっやっぱり。おじゃましましたぁ。私、帰りますから。ごゆっくり」


 え、枯木くん。


「今晩は、ボクの方こそ、オジャマでは?」


「そんなコトないわよ。こんなときだけど。じゃあね」


 隣の寮長さんだ。もしかして誤解されたかな?


「あ、マコトさん。突然来てすみません。こんなときに」


「べつにわたしはエクエスの隊員ではないので出動とかしませんから」


「あ、でも外にはエイリアンが、また暴れて寮や建物を壊されたら……」


「大丈夫だと思うわ。あのエイリアンは……」

「メールで教えてくれたエイリアンの女ボスだよね。アレ。エクエスが確保した……」

「ええ、LINEじゃ詳しくは書かなかったけど、あのエイリアンたちは攻撃的な連中じゃないのよ。彼女は語ったわ。侵略に来たのではないと」


「でも、怪獣を使ってた破壊行為や捕食などをしてたのに」


「ええ、彼女ら……。と、言ってもコレという男女の区別がない生物なようだけど、侵略行為は、男性的精神を持った同じ仲間なのよ。カレらは」


「じゃ、あの巨大エイリアンは……」

「多分暴れたりしないわ。するんならとっくにしてると思うの」


「そうだね、なぜかエクエスも防衛軍も攻撃をしてない」


「あの、枯木くん。どうして突然?」


「あ、実はゾフィーに言われたんだ。マコトさんのトコに行ってくれと」

「師匠が、で師匠は今は」

「女子寮の三階。夏樹さんのトコに。あきれたもんだ。自分でくれば。電話の番号とか知ってるのに」


 ボクとしてはマコトさんのトコに行けるので嬉しいのだが。


「夏樹さん、師匠にぞっこんなのよね……。わたし、わからないのよね。恋愛対象としての師匠」

「ボクもです。ボクが女性なら付き合わないタイプです」

「ソレはまあ……。で、師匠はわたしのトコになぜ行けと?」


「あの巨大女エイリアンを救えと」


              つづく 

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