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ツガルとLINE

86話 ツガルとLINE


  ダッタタタッ


「あ、おはようマコトさん!」

「おはよう!」


 忙しいのかな、マコトさん。

 一言で、ボクの横を走りすぎた。


 あ、トイレへ。そういうコトか。



  バタッ


  ジャー


「フーッ」


 間にあった。


 どうして上の人って話が長いのかしら。

 話し始めは行きたくなかったのに、途中からもよおしてきた。

 あれ以上続いたら。危なかった。

 いい歳して漏らしちゃたら、笑いものよね。

 生活課の笑い話として伝説になってたかも。


 誰も居ないから音消し音、押さなくてもよかったわ。つい、いつも押してたから。


 さて、すんだから下着を上げて出ようと個室のカギをあけ、ドアを開けると。


「えっ!」


 うわっ外に居た(ひと)に押されてまた、フタを閉めた便器の上に。

 座ってしまった。


「あなた、なんですか?!」

「しっ!」


〘私、あなた知ってる〙


 え、頭の中に話しかけてきた。


〘あなたは、エイリアンね〙

〘あなた方がそう呼ぶのならそう。あなた、☆Ⅷ△Χの部下だね〙


 はあ? なんだかわからない言葉。


〘え、なんの部下……。師匠のコトかな? それなら部下ではないわよ、わたし〙


〘部下、違うのか?〙

〘違うわ〙

〘なら、まあいい。シルビー様に会わせてくれるか〙

〘シルビー? 誰それ〙


 女はわたしの頭の中にある女の姿を送り込んできた。


 この女はエクエスの隊員さんたちが連行した美人宇宙人。


〘彼女がシルビーね〙

〘そうだ、シルビー様は何処に?〙

〘詳しくは知らないのわたしはエクエスじゃないから。おそらくはこの建物には居ないわ〙

〘何処に? 私はシルビー様を助けに来たのではない。会いたいだけだ〙

〘困ったわね……。ホントに知らないの〙

〘そうか……。なら〙


 エイリアンの女はトイレから出ていった。

 物わかりのいい人ね。



 本部内食堂。


 ボクとゾフィーがマコトさんからスマホで呼ばれて。

 昼食後に。食堂のティルームで。

 人により喫茶室と言うが、ここはタバコは吸えない。


「あの時、トイレで、そんなことが」


「マコちゃん、ナニかされへんかった?」


「ええ、ナニも。あの(エイリアン)からは、殺意とか、なにかするような気は感じられませんでしたから、わたしはそのままで……」


「女は捕まった仲間に会いたいだけだった。マコトさんから居場所を聞きに現れたわけか。そのコトはエクエスの人に?」


「いえ、まだあなたたちにしか」


「でも、エイリアンがこの本部にひとり入り込んでるわけだ……」


「エイリアンは、マコちゃんをパイパイと、知って現れた……正体を知っとったから手を出さんかったんじゃおまへん?」

「ボクだったら絞め上げて聞き出そうとしましたかね」

「ないやろ、掃除夫が捕まったエイリアンの監禁場所なんてぇ知っとるわけないと、襲いしまへんやろ」

「まあたしかに」


「あの、パイパイでは、ないです師匠。ツガル隊員にでも話してみようかと」


 ゾフィーは、知らないと思うが、昔『魔法少女ちゅうかなぱいぱい!』という特撮ドラマがあった。

 ボクは叔父さんに観せてもらった。

 今の話に関係ないけど。


「ヤラシ隊員よりはいいかもね」


 指令室。


 ティータイムに、一丈青さんにスマホの電話番号を渡され、ラインをしてくれと。

 言ってるくれればその場で。

 が、みんなも居たし、まずかったのか? 

 で、彼女の番号から、ライン登録を。


《こんにちはツガルだよ》と。


 あっすぐに返信が。



《面倒なコトさせてすみません。内密なお話が》


 彼女が、僕に内密なお話。なんだろう。

 なんだかちょっと嬉しい。


《君と秘密を共有出来るなんて嬉しい》



「ツガル、おい、ツガル。仕事中にナニしてる!」


「あ、すみません。兄からメールが来たもので隊長」 


「何、津軽博士から。なんと?」


「あ、プライベートな事で……。兄が来月誕生日なんで食事の約束を……」


「そうか、仲がいいのねツガル兄弟は。ウチなんて、去年の正月に妹とケンカして、まだしゃべらないままよ」


「シズナちゃんの妹って、高校生の」


「いえ、春から大学に。私の後追って防衛大に。エクエスに入るつもりかしら」


「ほお、会ってみたいもんだキョウゴクジの妹さんに。似てるのかな?」


「いえ、私と違いデブです」


「シズナちゃん、そういうのでケンカになったんじゃ。オレ会ったけど、ぽっちゃり美人だったぞ。シズナちゃんより、ちょっとばかり肉付きがいいだけじゃないか」


「ヤラシ隊員、じゃ妹と結婚して。エクエスに来る前に」


「あー無理無理。オレの好みじゃないから」


「ぽっちゃりか……。キョウゴクジ、今度写真見せてくれ」


「隊長、見ます? スマホに入ってますよ」


「あぁ……。後でいい。それよりツガル。研究所でのエイリアンは? 岐阜での出現から何体か。私はあのカレンを拉致した、美女のエイリアンが気になる。解剖とかしてるのかな?」


「あのパイ、いやクリスティーナと戦い」


「ツガル、ホワイディーナだ」


「そっちだ、彼女と戦った巨人化したのやらは解剖にまわされたと。隊長がいうあの美女のエイリアンは、連中の幹部らしいので捕虜として尋問中とか……」


「なるほど……解剖の結果とかは?」


「我々とは違う進化をしたヒューマノイドとは、兄が言ってましたけど詳しいコトはまだ」


 あ、一丈青さんからLINEが。


              つづく

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