戦うカノジョ
70話 戦うカノジョ
「ナニやってんのかなぁ〜はじめてやねん。倒されたの」
「ピンチなんですよ、なんとかしてあげてください!」
「なんとかって……」
リュウグウノツカイにからまれたマコトさんは、足首の手を跳ね除けゴロゴロと左右に回りだした。
下のクルマやらナニか壊れて爆発した。
これにリュウグウノツカイの体に火がついたり焦げたりで魚の焼ける臭いが。
マコトさんの白いスーツは汚れたが火はつかない。
マコトさんは、寝たままでヤツが巻き付いた格好で海の方に倒れたまま進んでった。
「どうするつもりだ、海に落ちたら火が消える」
いや、海に落ちる寸前で飛んだ!
飛んだマコトさんは縦になり、力を込めてリュウグウノツカイをバラバラに吹き飛ばした。
「枯木くん、アレは力だけじやありまへんでぇ。全身から気を放出した技や。さすがわいの教え子や」
マコトさんは、しばらく空中から本部を見下ろして、自分の体をドリルみたいに縦回転させた。
そしてエクエス本部の格納庫のあたりに突っ込んだ。
「地中に潜った!?」
一度短い地震が。
地震がおさまり、しばらくすると格納庫の大穴からマコトさんが地底怪獣をヘッドロックしたまま浮いてきた。高く上がると怪獣を持ちかえて、落下した。
ズゴォオオオン
地面が揺れた。
頭から落ちた怪獣は倒れたまま起き上がらない。
グワァアア〜
小型のエクエストーム機に攻撃されながらも、ひるまずにカバゴンがエクエス本部のビル前に。
「ああ……やられた」
カバゴンは巨大な顔で建物を破壊した。
「わいらの仕事場がなくなるで」
マコトさんはジャンプしてカバゴンの背に乗ると頭を後からタコ殴り。
カバゴンの頭が変形したが、マコトざんを跳ね上げた。宙に浮いたマコトさんは格納庫をこえて滑走路まで飛んだ。
「穴から出したエクエストームが!」
バギャガーン
「ウソだろ、エクエストームが
ホワイティーナにつぶされた!」
「隊長!」
倒れたホワイティーナの横からエクエスモービルが。
「隊長たちはまだ、乗ってなかったのか」
「良かったですねヤラシさん」
「しかし、ありゃホワイティーナにダメージが」
立ち上がったホワイティーナは大きな尻をなでながら立ち上がっ。
「大丈夫かホワイティーナ!」
「ヤラシさん、ホワイティーナって言ってカノジョはわかるんですかね」
「知るか? カノジョに聞いてみろ!」
「ホワイティーナ! 大丈夫かぁ!」
すると、ホワイティーナは我々が顔を出してる。エクエスビーグルの方を向いて親指を立てて見せた。
「わかるみたいですよ」
「だな、嬉しいじゃないか」
「ゾフィーさん飛ばされたマコトさんの下でナニか爆発したみたいですけど大丈夫ですかね」
「大丈夫や、あのスーツは薄いけど問題ありまへんでぇ。ホラ立ちよったで」
ちょっと汚れた尻をなでてる。いくらか衝撃があったんだろう。
「えっ」
マコトさんの腕が毛深い手に掴まれた。
「アレは?!」
キィガァアア
「背後からマコトさんは両手を抑えられた!」
「アレが鋸山から降りて来たサル怪獣や!」
「ええ、倒れてたシロクマもどきが立ち上がりマコトさんの腹部のあたりに体当りした!」
「いまの効いた?」
「ボクに聞かないで下さい!」
グワァアア〜
ヤバい、今度はカバゴンが大きな口を開けてマコトさんの足を。
とっさに下半身を上げたマコトさんはカバゴンの変形した頭に両足でカカト落としを。
カバゴンはアゴを地面に強打。
そのカバゴンの頭を蹴ってマコトさんは後ろに両足で突きを後ろのサルの腹に。
効いたサル怪獣は、手を話して後方に飛んだ。
「マコトちゃんには多人数との戦い方教えてへんのによくやるわなぁ」
「うわぁ熱い!」
「どしたん?」
「ポケットに入れてたあのカプセルが」
取り出すと醤油の入れ物が溶けて米粒カプセルが赤く光り出して、ボクの手のひらから飛び立った。
「逃さんで! アチッ」
米粒カプセルがマコトさんの方に飛んでいった。
そして光り輝いた。
光がおさまったあとに見たのは、あの岐阜で倒されたエイリアン巨人の姿と、同じのが現れた。
「あいつ、巨大化した!」
立ち上がった地底怪獣は大きなカギ爪をガチガチして威嚇してる。
サル怪獣も立ち上がると長い前足を地に着けて吠えた。
そして巨大化したエイリアンは両手を前にした。
なんだろう戦闘ポーズ?
「多勢に無勢でんなぁ……」
マコトさんは、いままで2頭相手には戦ってたが、今回はそれ以上だ。
つづく




