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楽にする

58話 楽にする


 上空のエクエストーム機内。


「『やめて』という声は彼女なのか? ヤラシも聞こえたよな」

「ああ、女の声だった」


 ストームのウィンドウから、キモいミミズ怪獣とにらみ合うホワイティーナが見えた。 


「いつもの彼女なら、電光石火で怪獣倒して消えてくが、なんか攻撃しにくそうだなぁ。彼女もミミズは嫌いなのか?」


「ヤラシ隊員じゃあるまいし、見て振り上げた手刀が輝いたわ」


 一瞬横切ったと思ったら。怪獣の胴体が斬れ別れ、頭部の方が地面に。


「腹部からクルマが。アレは穴に落ちたクルマじゃ」

「で、ミサイル攻撃をやめろと」


 ホワイティーナが怪獣の腹から出したクルマを道路に置いたときに。


 ホワイティーナの背後に巨人が現れて襲いかかるが、身を伏せて地につけた手のひらで回転して向きを変えたホワイティーナは足を背後の巨人のアゴへ。

 蹴り上げたげた。

 巨人は跳ね上がり後方に飛んだ。


「凄いわ、あの下からのキックがアゴに炸裂よ。あんなのくらったら人ならノックアウトよ」


 やはり後方に飛んだ巨人は、倒れたまま立上ならない。のびたか?


「あの巨人。人型だが、顔は人ではないなキツネか何かの獣みたいだがアレは仮面か?」


「身体のスーツも妙なマーブル柄ね。何者かしら?」


 倒れたヤツの様子を見てるのかホワイティーナ。



 地上の道路。


〘師匠、こいつは何者かしら? 後から襲って来たから思わず蹴っちゃたけど〙


〘マコトちゃん、そいつは侵略者エイリアンやで。 そのまま手刀で首チョンパしちやってかまへんで〙


〘首を……。そんなコト出来ません。こいつ人のカタチしてますし〙


〘なら、胸に手をあて気力で心臓止めなはれ。生かしておくとやっかいやで〙


〘ソレも……。師匠、あとはお願いします〙


 マコトさんが倒れたエイリアンの胸に手を当てるとエイリアンが小さくなり人間サイズに。

 そしてマコトさんは光輝き消えた。


 まぶしくて見えなくなるが、アレは彼女が飛んで行った方向がわからなくするためだ。


 もうおそらく雲の上か。


「お願いって、マコトちゃん。もう防衛軍がヤツを……」

「あいつ、コレからどうなるんですかねゾフィーさん」


「さぁ……。解剖でもされるんちがいますか」

「解剖ですか……」


「君たち大丈夫か?」


「大丈夫です」

「問題あらへんで、すまへんがクルマが壊れたさかい。ホテルまでおくってくれまへん?」


 ボクらは。なんともないのに救急車に乗せられ関西防衛軍病院に連れて行かれた。


 怪獣の腹の中に居たので、一週間ほど検査入院させられて。

 退院。


 ボクらがエクエス本部勤務とわかり、帰りは防衛軍機で空から帰還。


 当然白川郷、温泉旅行はパー。やっと、とれた連休だったのに。



 ボクと師匠は退院祝いをしてくれるというマコトさんの部屋に。


「マコトさん、あのときあのエイリアンの息の根を止めたんですか?」


「息の根って、わたしは人殺しはしません」


「あいつはエイリアンでっせ、人ではおまへんで。殺しても人殺しではありまへん」


「宇宙人でも人のカタチをしてましたから……。わたしはあの宇宙人の胸に手をあて玉に、この人を楽にしてと。そしたら小さくなったんで、わたしは帰りました……」


 と、マコトさんが言ってたが。

 ボクはゾフィーに耳元で。


「ゾフィーさん、あのですね。楽にするとは……」

「わいもそう思う……。まあそんでええんちゃうん。無事帰れたやさかい、乾杯や」

 

  ピンポーン


「マコトさん、誰か来ましたよ」


「誰かしら」


 マコトさんが玄関のドアへ。


「なんだか、お祝いやるというんで、さしいれ持ってきたわ。私たちもまぜて」


 女性が二人。

 隣の部屋の寮長さんと生活課の先輩だって。


 マコトさんが紹介した。


「隣の長篠いくさで〜す」


「生活課の夏樹マキです、清掃課のゾフィーさんですね~無事帰還おめでとうございますぅ」


「自分、なんでわいの名前知ってんの」

「合コンで一緒に呑んだじゃないですかぁ〜」


 ふたりともココに来る前から酔ってる。

 隣で呑んでたのか?


             つづく

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