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ハヌマーン

49話 ハヌマーン


「ヒィッ」


 現地スタッフの男が伸びてきた舌に、顔をなめられた。


 コレでヤツに洞窟の中に居ることが完全にしれた。


「ヒィーッ」


 なめられた男が舌に巻かれて。入り口の方に。


「ヒィアー」


「食われたのか? みんな、なるべく奥に入れ!」


 講道館宏隊長が、仲間を自分より奥に。

 そしてサバイバルナイフを腰のフォルダーから抜いた。


 さすが講道館宏。隊長なのは伊達ではない。

 映画のキャラやイメージは、いつわりではないようだ。一丈青さんがファンなのもわかる。

 ボクも今、ファンになった。


 そしてボクもエクエスガンの弾丸のチェックを。


「うわぁまた来たぞ!」


 赤い先割した蛇の舌が洞窟に入って来た。

 蛇は目よりあの舌で生き物を感知すると聞いた。体は入ってこれないがあの舌で、洞窟の中の人間を捕まえて食う気だ。


「うあっ! 助けてくれ」


 日本人スタッフが舌に巻き付かれた。


「こらえろ、山田!」


 講道館隊長は舌を掴みサバイバルナイフを振り下ろした。


「ナニっ斬れん」


 ボクも舌の横で。


  パンパンパン


 ヤツの頭同樣銃が効かない。


「いったいどんな生き物だ!」


「グンマくん、怪獣です。常識は通用しない生き物です!」


 津軽博士の言う通りだ怪獣は異常な生物だ。


「みんな、山田を!」


 スタッフがヤツの口に入らないように、みんなでおさえた。


 しかし、ヤツの舌に絞め付けられてスタッフは、ボキボキと体中の骨が。

 スタッフは、体中の骨を折られ、こときれた。


 皆は手を離した。

 すると、舌はスタッフごと洞窟の外に。


「ヤツの舌はボアやアナコンダと同じだ、巻き付かれたら絞め殺される」


 と、山崎デレクターが、スタッフを押しのけて奥に。


 また、ニョロニョロと舌が。


「コイツ、蟻塚をたかるアリクイみたいに舌で取り我々を食い尽くすつもりか」


  パンパンパン


「銃弾でダメなら……」

 

 ボクは銃先のアタッチメントを取り替えタンクを横にセットしてバーナーに。


「おおっ舌が丸まってる。火は効くみたいだ! ホラホラ」


「グンマ隊員、気をつけて……」


 ヤツの舌が吹くと伸びる笛みたいに丸まってく。十分ほどで。


「げっ、おいガス欠かよ火が」


 火が消えた。

 と、思ったら丸まった舌が伸び。


「うわっ!」


 ボクに巻き付いた。


「坊や、なんとかこらえろ」


 と、講道館隊長がバーナーライターでヤツの舌を。そのおかげか、引っ張られるが絞め付けはない。から、踏ん張った。


 が、うわぁ。


 ボクは洞窟の出入り口へ。

 狭い入口に手を付き外に出るのをとどまった。


「うわぁ」


 目の前にデカい蛇の口が。手を離したら、おしまいだ。


  シュッとナニか大きな赤い物が見えた?


  クシァアア


 蛇の口が舌から離れて頭が上がった。


 巻き付いた舌が落ちた。本体から斬られたんだ。今の赤いのは?


 ボクはエクエスガンをかまえて外に。


「なんでだ!?」


 蛇の背に乗った白い巨人が背後からヘビの首を絞めていた。

 蛇は、鳥の足みたいなのをバタンバタン上げ動いて巨人を背から落とそうとしてるが、巨人は蟹挟みで乗り、首を絞め上げて頭にパンチを食らわしている。


  ボキッ


 っと、大きな音が。

 ヤツの首の骨が折れたのか?


 ヤツの頭が下がった。

 巨人は飛び上がると、手刀で頭を胴から斬り落とした。


 ドスンと目の前に大きな頭が。


「ハヌマーン!」


 洞窟から出て来た現地スタッフの一人が。


「ハヌマーン!」

「ハヌマーン!」


 現地スタッフが、出て来て皆膝をつき拝んだ。


「ハヌマーン!」

「ハヌマーン!」


 おまえらには、アレが白いサルに見えるのか?!


 えっ、彼女がボクの方を見てバイバイして飛んでった。

 あっと言う間に見えなくなった。

 たしかにボクを見たよな。

 彼女の目は見えないが。



 エクエス本部。


 男性のトイレ掃除を終えて女性トイレの前に。コチラは先輩の女性の方が。


「少年、遅いね。女性トイレはもうとっくに終わったよ。はいコレ飲みな」


 とオバさん先輩がボクにお茶のペットボトルを。

 このオバさんはボクを子どもみたいだと、少年と、呼ぶ。まあ、ホントはまだ子どもだが。


 あっ、白いスーツ姿のマコトさんが、先輩の後から。

 マズイよその格好は!


「少年、どうしたの?」


 オバさん先輩が振り向くと。

 マコトさんはいつもの制服姿に。


「ご苦労様です」


 と、お辞儀してトイレに。


 短い時間なら普通の制服にもなれるんだよな。

 

 良かった。


 しばらくしてマコトさんが出て来て、ボクに。


「掃除の時間だったんだ。カギかけて服を便器の上に置いといたんだけど……無いのよ」

「オバさんが掃除してたから、きっと。トイレの忘れ物落とし物は清掃部の控室にありますから見てきます。ドコに行ってたんですか? 怪獣は出てませんよね」

「ちょっと海外に……。服、あったら寮に」


 と、マコトさんは走って。


 海外って、エネルギー使っただろうから早く戻らないと。


 先輩に忘れ物のコトを聞いたら。

 カギがかかってて、便器に服が丸ごと脱いであったトイレがあったと。

 で、服が生活課の制服だったので生活課の方へ持っていったと。


「アレは、なんだったのかしら制服だけじゃなく下着や靴も。誰が裸に。いや、誰かが裸で出ていったのよね。しかも、カギはかかったまま。裸でドアを乗り越えたのかしら。ありえないわ……」


 と、推理ドラマの刑事みたいに腕を組み指をアゴにあて不思議がった。

 おばさん。


 ボクは、このコトをマコトさんに電話すると。

 寮に戻り服を着たマコトさんは、こっそり生活課に行き制服と下着、靴を取ってきたそうだ。


 彼女なら気づかれずに出来た。

 後で制服に名を付けてなかったから、たすかったと。


 その後、噂で生活課の誰かが裸で本部内を走りまわったという噂が。


 真実はボクだけが知っている。


            つづく

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