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島に行く

47話 島に行く


 エクエス本部通路。


「おはよう一丈青さん!」


「あ、グンマ隊員。おはようございます」

「いつもありがとう。お茶」 


「いいえ、そんなコトしか出来ませんから。今日もいつもので?」

「ごめん、今日は今から出かけるんだ。某テレビ局が南洋の孤島で妙な生物を発見してね。捕まえてはいないが、興味深いと津軽博士が現地に向かうのでオレも護衛で」

「まえの沖縄へ行ったキョウゴクジ隊員みたいな」

「そう。今回は海外」


 と、Vサインのグンマ隊員。


「チョキで一発でジャンケンに勝ちオレが」


 Vはジャンケンのハサミなのね。


「テレビ局が発見したって、もしかして『講道館宏(こうどうかんひろし)探検隊』シリーズですか?」

「そうなんだ、ソレはまだ未公開なんで詳しいコトは言えないが。双頭のオオトカゲを見つけに行ったら、想像以上のが見つかちゃたそうだ」

「なんなんです? わたし、あの番組のファンなんです。講道館さんカッコいいですよね」


「一丈青さん、ああいうおっさんが好きなの?」

「昔、講道館さんが出てた映画『深海から来し物』っていうデビュー作が大好きなんです。シブいオジさんになりましたよね」

「『深海からの〜』って、昭和の最後の怪獣映画だよね。古いの知ってるね」

「父が怪獣映画のファンなもので小さい頃から怪獣映画をたくさん見せられました。で、わたし怪獣映画のファンに」

「え、怪獣映画なんて昭和までしか作られてないよね古いのばかりだ」

「ですよね……。でも好きなんです。わたし」

「ボクたちは本物見てるからなぁ。仕事が怪獣映画みたいだし」


「そうですね。じゃグンマ隊員、お気をつけて」


 と、一丈青さんに敬礼されて、思わずオレも。


「行ってきます!」


 と、敬礼で返した。

 しかしカワイイよな。一丈青さん。

 嫁にしたいわ。



「おはよう、成田まではエクエスのヘリで送ってくれるそうだ」

「おはようございます博士」


 そうか、クルマは混むからな。

 ヘリならひとっ飛びだ。


「あら、まだ居たのグンマ隊員」


「おはようキョウゴクジ隊員」

「グンマくん、ヘリがもう少しで出るぞ荷物は?」

「あ、はい。取ってきますから、博士は先にヘリポートへ」


「じゃ気をつけてねグンマ隊員」


 また、女性に敬礼を。


「ああ!」


 旅立つ前に二人の女性に。

 コレでカレンさんが。


「グンマ隊員、気をつけて。博士もお気をつけて」

「おお、カレンくん。久しぶりだね。行ってくるよ」


 奇跡だ!

 出発前にカレンさんも。

 コレはいい事あるかな、今度の旅は。



 成田からは旅客機で。

 

 目指す島は人がめったに行かないという孤島。

 イビツ島。無人島らしい。

 現地ではしあわせ島という意味だと。

 名前通り岩と植物でいびつな格好の島だ。

 なんでアレがしあわせ島?


 飛行場に着いたら、小舟で島へ。


 島は港がないので、さらにボートで上陸。


 海岸には現地のスタッフとテレビ局の人が。


「プロデューサーの内藤です」

「デレクターの山崎です」


 生物捕獲番組だというのに学者やその道のプロみたいな人は居ない。そういう人は、津軽博士だけだ。

 やはり、あの娯楽番組だな。ひどいときは国内でロケして、外国という噂も。

 そんな番組でも、視聴者は笑いながら観てるのでクレームは無いそうだ。

 翌日には捜索がてら撮影もすると。 

 オレたちも撮られてるんじゃ。


 現地のサバイバルゴーデネーターのおっさんやら、そして主役の講道館宏登場。


 そうだ、土産に一丈青さんに講道館宏のサインでもと、彼にバンダナにサインを書いてもらった。


「意外とミーハーなんだねグンマくんは」

「いや、実は彼女のお土産に……。ところで探検隊が見つけた奇妙なのってどんなヤツです」

「聞いてないのかい?」

「ええ、双頭のオオトカゲを見つけに行ったとしか。ソレ以上のヤツだと」

「写真をもらった、コレだよ」


 と、津軽博士が、スマホの画像を。


「ヘビですよね。木に乗ってる」

「ホラ、拡大して、見てご覧」

「あれ、コレは足?」


 枝に鳥のような足が見える、しかも一本や二本ではない。


「コレはヘビに付いてる足ですよね。十本くらいあります」

「だね。多分片方に6本で。12本あるだろ。コイツはソレノグリファ・ポリボデイータじやないかと」

「そのグラ……なんです? 新種ヘビではないんですか? でも、足が」

「偽書と言われてる動物学の本に載ってるフェイクアニマルだ」

「フェイクアニマルって、この写真はフェイクなんですか?」

「いや、違うから僕もこうして」

「なるほど」


 博士と話してたら、島のジャングルの奥に。


「局に送った写真を撮った場所です」


 と、デレクターの山崎が。

 ボクたちが、ココへ来る前の撮影はすでに済んでると。


「ヤツは普通のヘビみたいに、ヌルヌルと木の上を移動したのではなく多足でササッと姿を消しました」


「トカゲではなかったんだね。写真からすると日本のハブくらいの大きさだよね」


「ですね、頭の形からすると、ハブやマムシみたいなのとは……」


「毒蛇じゃないのかな?」


「それは……。現地のコーデネーターも。スタッフも見たのは、はじめてと」


「そっちに言ったぞ!」


 ジャングルの奥の方から講道館宏の声が。


「山崎くん、そっちにヤツが!」


 ガサガサとナニかが移動する音が。


「見えたかねグンマくん。僕は見た。走る蛇を!」

「いえ、ボクは音しか」


「キャンプ地の方向に行ったぞ!」


 オレたちは、引き返すコトに。


「ヘビを見たぞ、追え!」


「テントのある岩場の方に逃げたぞ!」


「おい、見ろ岸壁を!」


 見るとテントの裏の岸壁に二メートルくらいある蛇が足で登ってる。


 銃をかまえたスタッフが。


「撃つな、銃は最後の手段だ!」


 講道館宏が。スタッフをとめた。


 本で二本足の生えた蛇は見たが。

 4本ならトカゲとか思う。が、アレは間違いなく蛇だ。

 足が十二本もあるけど、体は蛇体だ。


           つづく

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