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白いヒト

44話 白いヒト


「銃声がしたけど、みんな大丈夫かなぁ」

「コボック!」


 うわぁ誰かと思えば。


「ゾフィーさん、おどかさないでくださいよ」

「べつに、おどかしては……」

「それにコボックって、初めて言われました」

「自分のニックネームや。いらんか?」

「普通に枯木で。まあ変なあだ名よりマシですけど……」


 あ、よけいなことを。


「変なあだ名って、ナニ?」

「べつに言わなくても、呼ばれたくないし」

「そう言われると、聞きたくなるわぁ」

「言いません」

「なんや、つまらん。じゃコボックでいい」

「普通に枯木でいいですよ」

「そーかぁ。Mr.スポックみたいでカッコいいやろMr.コボック」

「ミスターつけるような人間じゃありませんしボク。よく知ってますねスポック」


「マコちゃんは?」

「本部に潜入した怪物を……」

「ああ……聞いとりまっせ。沖縄のミイラが……。アレはやっかいでっせ」


「知ってるんですか、あの怪物」

「自分もニュースで見たやろ、沖縄のキムジナーのミイラ発見。アレな、ミイラじゃあらへん。衰弱して寝とっただけや。干からびてるけど、目ぇ覚ませば生物、襲って精気を吸い取ればすぐに元に戻るで。危険な生物や」

「ええ、もうミイラではありませんでした。テナガザルにカッパの頭を乗せたようなヤツでした」


「アレは、地球ぽく言えばスペースバンパイアでしゃろ」

「スペースって、宇宙から来たんですか」

「来たと言うより地球に捨ててったんでおま」

「あんな物騒なヤツを誰が?!」


「まあ、自分にはわからんだろう異星人(エイリアン)やな」

「なんですかそれ、地球をゴミの島みたいに危険な生物を捨ててった異星人が居るんですか!」


「宇宙は広いんや、そんな異星人がおってもおかしくおまへん」


「あ、マコトさんが戻ってきた」


 手にのびてる、あの怪物を引きずってる。


「あ、師匠」


「マコちゃん。そいつもう」


「殺してはいません。今から地球外へ捨ててきます!」


 顔を出していたマコトさんの白いスーツが、また輝き。

 頭からおおわれノッペラボウみたいになり、飛んだ。


 格納庫の屋根が!


 三分くらいで帰ってきたマコトさんが。


「枯木くん服は」


 と、言われ掃除具キャリアの中から出しマコトさんに渡すと、素早く格納庫のトイレに。


「マコちゃん、まえより早くなったとちがう。あの玉の使い方になれはったんやなぁ」


「あ、戻ってきた」


「いつもありがとう枯木くん」


 生活課の制服姿もいいなぁマコトさんは、何着ても似合う。


「コボックや、コレから彼をコボックといいなはれ。マコちゃん」

「コボック? なんで、です」

「彼の新しいニックネームや」

「そうですか、でも枯木くんにはボッキーというカワイイあだ名が」


 マコトさん、ボッキーは可愛くない。

 ボクはボッキーなんて呼ばれたくないんだ。


「ボッキー……ソレもええがなぁ〜」

「コボックの方がマシです。あだ名で呼びたいならコボックで」

「そう、Mr.スポックみたいね」

「えっ、マコトさん、『スター・トレック』知ってるの?」

「映画のヤツだけどね」

「あ〜そうか。けっこう映画も作られてるよね」


  ビュルルル


「あ、ハイ」


〘今どこ一丈青さん?〙

「すみません、浜辺さん。すぐに戻ります」


「浜辺さんって、生活課の浜辺みゆき?」

「ハイ、わたしの上司です」

「今度紹介してくれな。美人と評判でっしやろ。聞いてんで」

「師匠、浜辺さんは結婚してて子供もいますから」

「かんけいありまへん」

「駄目です師匠、人の家庭を壊すことになりますから、それより先輩の夏樹マキさんを紹介しましょうか? 美人さんですよ彼女も」


「あんたたち大丈夫? キムジナーの生命反応が本部内から消えたって。こっちに来なかった?」


 キョウゴクジさんだ。彼女ばまだ、知らないんだ、あの怪物をマコトさんが始末したのを。


「大丈夫です。ヤツは、マコ、いや……白いヒトが」

「白いヒト? あの巨人のコト?」

「はい、でも巨人ではなくボクらと同じくらいの姿で。怪物を捕まえて宇宙へ」


「ええ、さっきわたしたちの前をスゴイ速さで飛んでいきました」

「え、格納庫の中を」


「ほんまでっせ、ほら屋根に穴が」


「あなたは?」

「清掃課のゾフィー・マックスいいますぅ。おはつにおめにかかりますぅ」


「清掃課……。枯木くんの上司の方?」

「いえ、同僚です。ボクの一日先輩ですけど」


「エクエスのキョウゴクジです」

「ぞんじていますぅ」


 と、ゾフィーはハグをした。

 日本人ならセクハラと言われるかも。


「日本語が達しゃですねお国は?」

「僕はイスカンダルから。はじめは大阪に来て日本語憶えました」 


 イスカンダルなんて国あるかゾフィー!

 それに標準語話してる!


「で、関西弁なのね」


 わ、キョウゴクジさんイスカンダルをスルーした。


「どうしたの枯木くん、変な顔して?」

「あ、ええ。マコトさん。イスカンダルって国知ってます?」

「あ……場所はよく知らないけど中東かしら? ガミラスの隣よね? わたし地理うといの」


 キョウゴクジさんも同じくだろう。


           つづく

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