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噂の清掃員

43話 噂の清掃員


 格納庫から本部の建物の中に入る。


 先に行ったヤラシ隊員は大丈夫かしら。


  パンパンパンパン


 第二通路の方から銃声か。

 エクエスガンだわ。

 ヤラシ隊員だ。


 走って先に進むと、ヤラシ隊員が座り込んでて。


「シズナちゃん、やられた。肩が、このエクエスの制服が切られるなんて……」

「だから、出る前にブルゾンをと。肩に応急テープ貼るわ。血が出てるじゃない」

「情けないなぁヘルメットといい、制服まで……」

「アレは普通のサルじゃないんだから油断しちゃダメよ」


「大丈夫か、ヤラシは」


「ええ、イイダ隊員」


〘大丈夫ですか? ヤラシ隊員。ヤツは第三通路に入り通路に降りました。えっエレベーターに乗ったわ〙

「そんな知能もあるのね、普通のサルとは違うでしょヤツは」


「ああ、ヤローはネット砲のネットも……バケモノだ」

「本部内が危ないわよ、追いましょ!」



 生活課、給湯室。


「夏樹さん、一丈青さん戻った?」


「いえ、まだ戻らないんですか?」


「ええ、この非常時に大丈夫かしら。あの子おっとりしてるから心配だわ」


「もしかしたら、ウワサの……」

「ナニ? 噂って」

「浜辺さん知らないんですか彼氏のコト」

「知らないわよ。あの子、まだ入所してからたいしてたってないじゃない。もうココに彼氏が?」


「清掃課に新人の若い子が入ったの知りません? 一丈青さんとほぼ同時に」


「誰か言ってたわね中学生みたいな子が入ったって」

「その子です彼氏は、よく通路で親しげに話してるのを目撃されてます。と、あたしの友人の清掃課の娘が……。でも、知ってます? 浜辺さん。その彼と同時期に入った中年のオジさんが、ですね」

「オジさんも入ったの? ソレは初耳ね」


「一緒に仕事した友人が言うには顔半分ヒゲ面なんだけど、よく見ると目はキレイでグレイがかった青なんですって、ヒゲ面でなければ彼女の好みのイケメンらしいの。あたしはヒゲのイケメンでも好きよ。会ってみたいわ」

「夏樹さん、グレイがかった青って日本人じゃないの?」

「ええ、なんでもゾフィー・マックスとかいう名で……バリバリの関西弁なんだって」


「関西弁のイケメン外国人……タレントにも居るわよね方言で日本語憶えてる外国人」

「浜辺さん、興味ないですか? あたしは、中学生みたいな若い子よりイケメンのオジさんが。合コンしようと友人に言っといたんで。浜辺さんもどうです?」


  ガタッ


「今、天井で音が!」

「ええ、まさか……。夏樹さん非常BOXから、武器を」


「ハイ!」


「夏樹さん、上のショットガンを、なんで斧なんか?!」


「浜辺さ〜ん。あたし、銃器は使えませ〜ん」


「ガンを私に」


 震えてたので私は自分で、ショットガンを取りに。


  ガタン


「天井の板が落ちた!」


  クカァアア


 怪物が天井から顔を出した。

 平たい頭をした目の離れたくちばしの生物だ。


 気のせいか、私たちを見て笑ったような。


  カチャカチャ


「アレ、撃てない!」


  クカァアア


 撃ってこないからなのか、私を見て威嚇し吠えた。


「浜辺さ〜ん。どうしたんです撃って下さい!」

「それが……銃器を持つなんて久しぶりで……あっ安全装置!」


   クカァアアー


 うわっ安全装置はドコっ?


「ていっ!」


 私の前に出た夏樹さんが襲ってきた怪物を斧で。


  クカァアア


「メ~ン、メンメンメ〜ンッ」


 夏樹さんは斧を剣道の竹刀みたいに握って怪物をたたいた。

 人間なら頭われてる。

 ヤツはひるんで後退りした。


 彼女は剣道の有段者だっけ?


「浜辺さん、ショットガンは?」 


 あっ、あった安全装置。ひさびさで、あせっていたせいもあり。


  ダーン

 

 怪物は天井の出て来た所へ飛んだ。


   ダーン ダーン ダーン


 今度は連射。

 当たったかしら?


  クカァアア


   ダーン


 顔を出したので、もう一発。


   ガタッ


 落ちた。


「ヤッタ! 浜辺さん」


  クカァアア


「まだよ!」


   ダーン ダーン


「よけたわ!」

「早いっ。ドコに?」


 狭い給湯室だ隠れる場所なんて。


「浜辺さん、上!」


  ダーン


「あっ」


 上から攻撃してきた怪物が宙ぶらりんに。

 私が撃った弾丸(たま)が命中した?


   クカァアア


 うわっ効いてない?

 が、怪物は宙ぶらりんになったままで暴れている。

 どうしたのかしら?


「なんです、ぶら下がってもがいてます。あっ足を、足首を手が」


「え、どういうコト?」


 少し横にまわって天井を見ると。天井を突き破って白い手が、怪物の右足首を掴んでいる。白くて指だけが赤い手だ。


 手に力が、入ったように見えた。


  バキッ バリバリ


 っと、怪物が天井に引っ張り上げられた。

 天井板が破られ怪物の姿が天井の中に消えた。


 私はショットガンをかまえて上を見た。


  クカァアアーア


 怪物の声が聞こえた。


「浜辺さん、あの手は?!」


            つづく

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