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古代文献

37話 古代文献


 琵琶湖上空のエクエストーム内。


「隊長、本部のツガル隊員からです」

「どうしたツガル?」


〘防衛軍の怪獣研究所の兄から報告がありました。あの怪獣が、ペジザウルスですけど、なぜ新宿を目指したのかが、なんとなくわかったそうです〙


「なんとなく?」

〘憶測になってしまうのでと。兄が言うには、とある古代文献にあのペジザウルスらしき生き物と今、琵琶湖上空を飛んでる怪獣の絵があったと〙

「ナニ、古代文献に……。奴らは古代怪獣なのか」


〘あくまでも似たような絵だと。で、はじめのペジザウルスは海神として祀られてた生物で、その祭壇の形が都庁のような形なんだそうです。コレは、いまさらな情報になってしまいましたが〙

「なるほど、ペジザウルスは自分を祀った祭壇を目指してたと……で、飛行怪獣は?」


〘ヤツはまだ、正式な名前の発表はないのですが、その文献には皇元竜(こうげんりゅう)と皇族の皇にゲンは元。そしてりゅうは幻獣の竜〙

「コウゲンリューだと。アレは竜なのか」


〘文献によると、コウゲンリューの卵をペジザウルスの体に……あ、ペジザウルスは罹狽産(りばいさん)という名で。コレは聖書なんかに出てくるリバイアサンと同じ生物ではないかと兄が……〙

「コウゲンリューの卵をリバイアサンの体に……なるほど。で、コウゲンリューはヤツの体から」


〘皇元竜は聖獣で、千年に一度現れて悪しき河伯来(かっぱらい)を倒すと…〙

「かっぱらい? かっぱらいは、たしかに悪人だが……」

〘カッパライとは、水精。水の妖獣なんだそうで、中でも人に害する種をカッパライと……〙

「そういう……。では、今、飛んでるのは聖獣で琵琶湖から出たカッパは害獣と言うことか?」


〘実は今、話したのは、たまたま兄が研究してた古代文献にあったことで、その文献は偽書あつかいされてて正式なものではないと兄が。あくまで兄の仮説だと……あまりにも今回の件が似ていたものだから僕に連絡が……〙

「わかった攻撃の参考にしよう。わざわざすまんツガル」

〘いいえ、あてにしなくてもけっこうです。奴らはずーっとにらみ合ってますね〙


「聞いてたかイイダ。下のカッパを攻撃しろ」


「隊長、今の話を……」


「ああ、参考になった。琵琶湖のカッパはカッパライだ」


「隊長、実は今の話を聞いて思い出したんですが。私は滋賀県彦根の出身で、こんな昔話を祖父から……。琵琶湖に棲んでた人食い大蛇を九州から来たカッパが退治したと」


「なんだ、ソレって今のツガルの話と逆だな。イイダ」

「カガミは大阪だよな。そんな話は知らないか」

「いや、知らんな」


「なんだか、最近の怪獣は青森の雪女とか、なぜか昔話づいてますね……。なんなのかしら。昔から怪獣は居たってことかな?」


「たまたまだと思うがな、カレン。隊長、どうします。なぜか奴らマダにらみ合ったままだ……」

「カガミは、どちらを…」


「隊長、琵琶湖のカッパに動きが。手足頭を甲羅の中に入れたわ。どうする気かしら」


「火を吹いて回りだしたぞ! まさか、奴も飛ぶのか?」


  ブフォオオー


「お尻のあたりからガスを噴射したわ。カッパのオナラなの?」


 

 エクエス本部。


「おい見ろカッパが屁をして飛んだぞ!」

「ホント、飛行怪獣に体当りしたわ」


「二匹が琵琶湖に落ちたぞ!」

「カッパライが先に動いたなツガル」


「なんだかあの二匹のにらみ合いは決闘みたいだったわね」

「上のコウゲンリューは、スキでも見せたか?」

「わからん。ヤラシ、輸送機の準備が出来たと。我々も現場に」



 森目邸。


「そうか、わかった……」


 お父さんは防衛軍から電話があり、離し終えた。やはり仕事に?


「あなた、なんと?」


「今回は関西軍の管轄に任せたと。とりあえず、私は休暇だ」


「見て、父さん。カッパが飛んで高原竜に体当たりしたわ」


「そのまま二匹は琵琶湖に落ちたぞ!」


〘怪獣の名前が発表されました。空飛ぶ怪獣をコウゲンリュー。琵琶湖の怪獣をカッパライと…〙


「え、高原竜なの。それにカッパライってナニよヘンナのまたあの…」


〘今回の名は古代史研究家でもある防衛軍怪獣研究所の津軽博士が……〙


「違うようね。津軽博士ってエクエスのツガル隊員?」


「違うわよ。津軽博士はツガル隊員のお兄さんよ」


「そうなんだ、でもなぜ高原竜? 枯木の言った」


「純子、見ろテレビ。漢字で出てるぞ」

「ボクの知ってる高原竜とは違う字ですね」


「でも、琵琶湖に落ちた二匹は浮いてこないわ」

「中で戦ってるんじゃないの?」


「あっコウゲンリューが飛び出した!」


  ブファアアー


「カッパライも飛んだ!」


 カッパライはまるでガメラの回転ジェットだ。

 

「まるでガメラね」


「そうだ、昭和のガメラもあんな風に飛んでましたねマコトさん」


「兄貴、昭和のガメラとか見たことあるの?」

「私が好きだったからな。ビデオ版をマックに見せたんだ」 


「兄貴だけ、ずる〜い」


「純子は怪獣映画とか興味ないだろう。ライダー一筋だからな」


「そんなコトないわよ戦隊物も見るわよ」

「そういえば純子、見てたわね。でも……ねぇ枯木くん……怪獣みたいのは出てこない」


「やはり怪獣の影響ですかね。ボクらの世界のスーパー戦隊物では最後、怪人は巨大化して。戦隊は巨大ロボに乗って戦います。こちらのはロボに乗らないゴレンジャースタイルのままだったのか……」


「え、枯木の世界の戦隊はロボットに乗るの?」


             つづく

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