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エクエス本部

29話


 エクエス本部。


「とういう訓練になる。質問は……ないな」


 ティララララ


「はい」

〘会議は終わりましたか? お茶をお持ちしました〙

「ええ、どうぞ。ドアをあけます」


 ドアを開けるとワゴンにポットやカップを乗せた見慣れない娘が。

 新人の娘が入ったと聞いたけど。


「コーヒー紅茶、なんでも有りますが」


「え、キミは」


「わたし、防衛軍基地からコチラに派遣されました。違うか出張……」


「私が、こっちに来てもらったんだ」


「隊長がぁ」



 前日の夜。


「え、マコト。ウチを出るの?」


「はい、単身赴任みたいなもんで寮があると聞いたものですから。いつまでもココに居るわけには」


「一丈青さん、ウチはぜんぜん困らない。いつまでも居てもかまわないんだ!」


「でも……」


「マコトさんはボクをおいて……」


「あ、枯木くんも一緒に来ませんか。雑用ですが仕事があるそうなので頼んでみました」


 マコトさ〜ん。ありがとう、なんていい人なんだ。


「ホントですか、マコトさん。どんな所でも行きますボク。で、ドコに?」


「エクエスの本部ですって」


「なにっ、僕より先に一丈青さんはエクエスで働けるのですか……」


「お兄さん、べつに隊員になるわけじゃありません。お茶くみとか雑用係ですから」


 いや、防衛軍に就職出来たり。マコトさん、あなたはどれだけ優遇されてるんだ。

 コレも森目のお母さんの力?


「お母さん、どんだけ……」


「今回はお母さんとは関係ありませんよ。純子。なんでも隊長さんが……」


 

 翌日のエクエス本部。


「はじめまして、わたし一丈青真いちじょうせいまこと)といいます。よろしくお願いします。今日からお茶のカップに名前を付けますので隊員さんたちのお名前と好みのお茶を」


「私は隊長の蕨山わらびやま)だ。ダージリンは有るかね」

「はい隊長さんはダージリンですね」


「私は副隊長で加賀美(かがみ)。よろしく」

「はい、あのお茶は?」

「あ、緑茶でいいよ」


「嬉しいよ。キミにまた会えるなんて」

「コレから毎日でも会えますよ。わたしが、とばされない限り」

「そんなコトをする奴は許さん! ねえ隊長」


「ヤラシの言う通りだ」


「ヤラシさんは何を?」

「あ、お茶か……昆布茶は、ないだろう」

「有りますよ」

「じゃホットカルピスは?」

「有ります」

「じゃカプチーノを」

「ヤラシさんは意地悪ですね」


「違いねぇ」


「あ〜誰だ?」


飯田(いいだ)です。ブラックを」

「はい」


「どーも。津軽(つがる)です。僕はインスタントのコーヒーでミルクを。あと砂糖は三杯でお願いします。甘めで」


「ツガルは、頭使うからなぁ。糖分多めにしてやれ」


「ほどほどで、大丈夫です隊長!」


「ボク、軍間(ぐんま)です。カフェオレで」

「はい、よろしくお願いします。グンマ隊員」


「グンマ隊員、セクハラですか。握手の強要なんて」


「強要なんて、違いますよ」


「手を出せば握手するわよね。女性の手を握りたいだけじゃないの?」


「んな、わけないですよ。一丈青さん、あのお姐さんは怖いですから気をつけた方がいいよ」


「誰が怖いお姐よ。私は、あなたより年下よ、グンマ隊員は2月生でしよ。私は4月なの」


「同年でたった二ヶ月じゃないですか」

「いえ、学年でいうと一年違うわ」

「そうなんですか。わたしも4月1日なんです。小学生のときバカ女と呼ばれちゃいました」

「ソレは酷い同級生ね。私が委員長だったら学級会議ひらくわ」

「そこまで……気にしてませんでしたけど」


「あ、私は京極寺静奈(きょうごくじしずな)。よろしくね。プーアル茶有る」

「はい。よろしくお願いします」


「はじめまして、私…」

「あ、モロボシ・カレンさんですね」


「カレンは有名だからな」

「ミス防衛軍!」


「実は友人がファンで、わたしはその人に聞くまで知りませんでした。あの……友人に送りたいので都合の良いときにお写真いいですか?」

「その友人は男の子?」

「本当は友人のお兄さんなんです」

「いいわよ。後でね。私はオレンジペコ有るかしら」

「はい」




「なかなかいい子ね、隊長はああいう子がお好きだったんですね」


「隊長、孫の歳じゃないんですかぁ。隊長ってロリだったんですか?」


「シズナ、隊長に失礼なコト言うな!」

「ヤラシ隊員も鼻の下が30センチくらい伸びてましたよ」

「計ったのか?」

「やっぱり伸びてたんですね」


「可憐だった……」


「イイダ隊員まで。ここには美女が二人も居るんですよ」



 エクエス本部内。


 なんとか入れてもらったがボクは清掃課で仕事は本部内の掃除。


 常に本部内は清潔でなければいけないようだ。

 チリひとつあってはダメだと。

 ココは、夢の国並みにゴミにはうるさいと。

 当然交代でやるが、決まった休みはない。


 建物はピラミッドみたいな形だ。

 テレビやビデオで見た特撮ドラマにはない形だ。新鮮でもある。何処かの美術館みたいだが。


 ココが本物の怪獣防衛軍特殊チームの本部だ。まさかそんなトコで働けるとは。

 夢にも思わなかった。

 叔父さんに言ったらどんな顔をするか。


「やあ、今日から自分と一緒の職場やな」


「ええっあなたは!」


              つづく

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