マリンジャック
28話 マリンジャック
〘ココでニュース速報です。富津から海へ姿を消したクジライグアナドンが、お台場へ上陸しました〙
「また出たのぉあのデブトカゲ。ドラマが途中で中止よ。せっかくイイとこだったのにぃ」
「クジライグアナドンだよ。デブトカゲってなんだ? 怪獣の情報は最優先だ純子。今度はお台場か。そこのテレビ局のドラマだからよけいに……消えたぞ、画面が……しばらくお待ち下さいだと」
「純子、他のチャンネルに変えてみたら」
「あっ写った。お台場のデブイグアナだ。ヤバ、テレビ局が危ない」
「うわっ、テレビ局の建物が!」
「変形していくぞ!」
「変形ロボ?!」
真ん中に球体があるテレビ局のビルが変形し球体が頭になり体はオモチャのブロックみたいな手足のあるロボットに変形した。
まえからあのビルはロボットに変形すると都市伝説的に言われてきたが本当に。
「でも、丸い頭の大きさと体の部分がアンバランスになって妖怪アニメの目玉人間みたいじゃないか」
「兄貴、確かに。目玉人間ね。でもアレで戦えるのかしら?」
「あ、逃げた!」
あのロボット化は、戦うためじゃなく逃げるためなんじゃ。
「トカゲが追ってますよ」
「エクエストームが来た!」
「今度は倒してよ! ドラマのつづきが見れなくなるわ」
「ドラマ見れないのは悲しいわね……。あっちょっとトイレに」
「あ、一丈青さん……」
「兄貴、女子のトイレ追わない!」
「あ、またミサイル攻撃で、あいつ海に。コレではまた」
「だよね~枯木。オッパ・イニャンコ呼んでよ」
「ボクには、そんなコトは……。あの純子、オッパイニャンコってナニ?」
お台場上空のエクエスートム内。
「よし、やったぞイイダ。奴め海に潜る。作戦通りだ。ヤラシ、奴は海に。そっちは任せた」
東京湾海底。
「了解! ツガル、ヤツが来るぞ。新型潜水艇マリンジャックの特製魚雷をくらわしてやるぜ」
「はずすなよヤラシ2発しかない」
「ヤラシ様だぞ、2発しかじゃなく2発もあるだろツガル」
「ああ、そうだな。水中探知器に反応。よし、ヤツが来たぞヤラシ」
「よし、任せなさい。発射! それもう1発!」
「おい、2発を」
「まあ見てな」
「実景は無理だ。一発目命中、2発目も」
「1発目は腹に。2発目はヤツの口の中だ! どうだツガル」
〘マリンジャック、奴が海面に。煙混じりの潮を吹いたぞ。赤いのは血か?〙
「どうだツガル、1発は腹に当たった。で……」
「さすがだな、1発目は腹に当て口を開かせ、そこへ2発目を口に見事だヤラシ」
〘マリンジャック、奴は海面を泳ぎ逗子方面に向かったぞ〙
「ヤロー特製魚雷が効かなかったのか?」
「僕の開発したボンバーシャークが効かなかったのか……」
「ああ、らしいがツガル、おまえのせいじゃないヤローが頑丈なんだ」
〘ヤラシ浮上してみろ、彼女が現れた!〙
「なに、ホワイティーナが!」
マリンジャックを浮上させフロントウィンドウのシャターを開けた。
「見ろツガル、クジアナの背中にホワイティーナが乗ってる」
「ドローンを飛ばして、よく見よう」
「大丈夫だ見ろ、上空にストームから放ったドローンが、映像を出す」
「あの指だけ赤いトコが光りだしたぞ。おお、ヤツの背中が!」
「海面で、手刀を包丁代わりに怪獣の解体ショーかよ!」
森目邸の居間。
〘あっまた光が。まぶしくてナニも見えません……光りがおさまりました白い巨美人の姿は有りません。海面には解体された怪獣の肉片が……〙
マコトさんはトイレに行くふりをして。
「一丈青さん、イイとこ見れずにトイレにおこもりか。おそくないかなぁ。大丈夫か、彼女……」
「兄貴、女子のトイレの心配しない。ウンコしてんじゃない」
「一丈青さんはな、ウンコやオナラはしないんだ!」
「わけないじゃん」
「ボク様子見てきます」
「僕も」
純子はお兄さんの袖を掴み。
「行かない兄貴。ヤボだよ!」
純子の言葉の意味はわからないが、ボクはトイレに。
多分マコトさんは居ないだろ。
トイレにはカギはかかってない。
開けたら、マコトさんのジャージが。
下着も!
コレなら破れないか。
お兄さんが来なくて良かった。
わあっ! マコトさんが裸で、いや、あの白いスーツ姿だった。
顔はいつものマコトさんだ。
「あ、枯木くん……トイレの中、見たの」
マコトさんは赤くなってトイレへ。
トイレは、スーパーマンの電話ボックス?
つづく




