白い巨人、その名は
25話 白い巨人、その名は
変身したマコトさんがモービルをうけとめて下におろした。
「ありがとうマコトさん」
わっ、今の人に聞かれなかったよね。
ボクは周りを見まわしたが、人など居ない。
マコトさんは、あのムカデ怪獣に突進して行った。
ムカデ怪獣は、頭を上げ吠えた。
ギュルンガァアア
「ホァター!」
突進したマコトさんは、ムカデの頭にラリーアートを。
アレもコスモフィストなのか? プロレス技じゃ。
モロくらったムカデは腹を向けひっくり返った。
モービル内。
「何が起こった?」
「ヤローにモービルごと投げられたと思ったが……」
「見て、モニターに白い巨人が」
「後ろ姿もセクシーだな。真ん中を通った赤いラインがなければ白塗りの真っ裸だ」
「やだ、ヤラシ隊員。エロい目で見てる」
「キョウゴクジ、名前の通りヤラシはやらしぃ〜」
「やだ、ツガル隊員、オヤジギャグ」
「僕は見たまま言っただけだよ」
「アレをセクシーと見ないでなんと見る。グンマもそう見えるだろ!」
「ハイ!」
「ほらシズナちゃん」
「まったく男は……。ヤラシ隊員、仕事中はシズナちゃんとか呼ばないで」
「くだらん事を言ってないでヤラシ、巨人の援護をしろ!」
「はっ隊長、巨人を援護します!」
マコト。
うわぁ~今度はムカデかぁ。気持ち悪いなぁ。
あんなのに触れたくないわ。
ジャンプして、ひっくり返ったムカデのアゴ? に着地して、思いっ切り踏んづけた。
グッギャ
バキバキ
うわぁなんか、出た。
ヤダ、足に付いたぁ〜。
モービル内。
「巨人がヤローの頭の部分を踏みつぶした……。他の足の動きが止まったぞ」
「やったか……うわっ光が、まぶしい!」
コンビニの前。
「お、居た。枯木くん!」
「あ、橋本さんたち」
「見たか、白い巨人」
「ええ、彼女のおかげで助かりました」
「彼女?!」
「ですよね。巨人は女性ですよね。あのボディは」
「ああ、そうだよな確かにアレは女性だよ。枯木くん、一丈青さんは見つかった?」
橋本さんのバイクの後ろのお兄さんが。
「枯木く〜ん無事だったのね」
マドカさんが、コンビニから。
服は大丈夫だったのか?
まだ、たいして時間はたってないし。
こないだ買った緑のジャージ姿だ。
「また、キミたちか」
コチラもまただ。エクエスモービルから降りてきたヤラシ隊員だ。
「大丈夫だったか?」
「いえ、バイト先の店長と先輩が……」
「ヤローの餌食に……。キミは」
「バイトが終わり帰ろうと控室に居たので助かりました。まさか店の前に現れるとは」
「そうか、キミはラッキーだったな……」
「ラッキーだなんて……運が良かっただけです」
「それがラッキーだよ。枯木くん」
すぐ後ろに来たマコトさんに肩を。
「あ、一丈青さん。キミも居たのか」
「あの、なんでわたしの名を」
「ほら、防衛軍基地に行ったときに聞いたんだ。しかし、キミたちとはよく会うな。しかも怪獣が出ると……キミらと怪獣はなんか関係があるのかなぁ」
「ありません。あるならその理由を知りたいです。ボクらも困ってます」
「ええ、わたしたちが怪獣を呼んでるわけではありません……」
「あ、いや。そんなコトを言ったんじゃ」
「ヤラシ隊員! 引き上げますよぉ〜」
「おう、今行く。じゃ気を付けてなキミたち」
「おい、見たか橋本。モービルから顔出したの京極寺志津奈隊員だよな」
「ああ、生志津奈隊員だった写真撮ったか森目」
「いや、突然だったから。おしい」
「しかし、生京極寺隊員を見れたからな……」
エクエス本部。
「ほお、見れば見るほどナイスバディだな」
撮影された白い巨人だ。ダビングしてもらおうかな。
「ヤラシ隊員はエロ目線であの巨人を見てるんですよモロボシ隊員」
「シズナちゃん。カレンでいいわよ。さて、そろそろこの巨人にも名前が必要よね」
「だな、あのハゲオヤジに妙な名前をつけられる前に考えておこう」
「ハゲオヤジって、神居先生かしら」
「だよ、シズナちゃん。どうせありきたりな名前をつけるにきまってんだ。ホワイトジャイアントウーマンとか」
「まんまじゃないですか」
「あの先生ならありえるわねタイタンレディとか」
「だよなカレン。そんなダサい名前つけられる前にオレたちで、先につけちまおうぜ」
「そうね、ミラクルレディとか」
「シズナちゃん、つきなみ〜」
「なによ、ヤラシ隊員なら?」
「そうだなホワイティーナなんてどうだ」
「白いから……」
「カレンは?」
「ヘアーはブルーよね。そして、現れるのも消えるのも光るからブルーフラッシュとか」
「カレン隊員、それには女らしさがドコにもない」
そこへ隊長が。
「みんな……。なんだ三人だけか」
「他の男性たちは食堂へ」
「そうか。じゃ先にキミたちに。白い巨人の名が決まった」
「ヤバ、先をこされた」
「白い巨人はパイニャンと」
「隊長、そりゃ中国語で白い娘じゃないですか?」
「まんまですね……でも、なんで中国語?」
「呼びやすいからだと聞いたが……」
つづく




