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街頭攻防戦

24話 街頭攻防戦


 エクエスモービル内。


「バッタの次はムカデか、頭上げてりゃいいが這いずり回ってると攻撃しづらいな」


「だな、ヤラシでも難しいか。エクエストームは、爆弾投下もミサイル攻撃も避けてる。やつもわってるのか知らないが頭を上げなくなった」


「ツガル、ヤローはムカデだ殺虫剤かなんかで殺せないのか?」


「とりあえず、防衛軍に要請してある」


「アレだけの大きさよ、殺虫剤のスプレーも大きくないとね」


「シューで1殺コロなら楽なんだけどな」



「消火剤を殺虫剤に入れ替えた大型ドローンが来たぞ!」


「ドローンの操縦をモービルに切り替えました」


「よし、ヤラシ、グンマ。ドローンを奴の頭上へ。頭から尻尾までたっぷりお見舞いしてやれ!」


 道路を這い回るムカデ怪獣の頭から尻尾まで数機のドローンが近寄り殺虫剤を噴射した。

 コレでいければ楽勝だ。


「見ろ、ヤロー暴れ出したぞ、殺虫剤が効いてるのか……。動きが止まった。やったか」


「なんだかようすが変だな」


「どうしたツガル」


「隊長、モービルを奴の近くへ移動お願いします」


 モービルでヤローに近づく。

 ヤローはピクリともしない。死んだか。


「ヤラシ、ちょっと外に出てショットガンを撃ってみてくれ」


「ああ」


 オレはハッチを開けモービルの屋根から顔を出し横の巨大ムカデを見た。


「ツガル、死んでるようだぜ。それでも撃つのか」


「ああ、頼む」


 オレは半身をハッチから出しショットガンでムカデを撃ってみた。


「おや? コレは殻だ」


 ショットガンを撃ったあたりの殻が崩れた。


  グンァガアアア


 100メートルほど先の道路からムカデが飛び出した。


「ヤロー!」


 こっちを襲って来るムカデの頭にショットガンを二三発くらわせて。ハッチをしめた。


「ヤロー抜け殻を置いて地面にもぐったんだ!」


「殺虫剤は殻までしか……」

「グンマ、もう一度ドローンで殺虫剤を!」


「空です、さっき全部まいちゃいくました」

「なんで全部」

「ヤラシ隊員もでしょ」


 たしかに。


「よし、今度頭が上がったらミサイルで頭を吹き飛ばしてやる!」


「ヤラシさん、ムカデが向きを変えコチラに頭は地面につけたままです」


「グンマ、後退しながら機銃掃射をする運転はまかした」


「頼むぞヤラシ」

「隊長任せてください!」


 モービルのフロントガラスに装甲板が降りたターゲットはモニターで。


「ヤラシ、奴の頭は硬そうだ目と口の中を狙え」


  グンァギアアア


  ダダダダダダ



 街中。


 一丈青さん、早いなぁ見失った。


 あの二人、恋人同士には見えないと純子は言ってたけど、あんなに心配して走って行った一丈青さん、やはり二人は。


「お、橋本じゃないか」


 バイクがコチラに。


「森目、ムカデ怪獣見たか」


「まあ遠目に……」


「お兄さん、怪獣を見に来たんですか」


「お、枯木くん。一丈青さんが、キミを心配して。コンビニの方へ」


「え、会わなかった……別の道を。奴は、危険だ店長と先輩を喰ったんだ」


 そう言うと、枯木はバイクから降りて走り出した。


「あのムカデは人を襲うんだろ、危ないぞ枯木くん!」

「おい森目乗れ、後を追う」

「メット無い」

「まじめか!」



 コンビニに近く。


 あれね、枯木くんのバイト先のコンビニは。

 だけど。

 入口の前に大きな穴があいていて、コンビニの入口が壊れてる。


 中へ入って見ると誰も居ない皆、避難したのよね。

 あら、コレは血かしら。壊れた入口から外に引きずられたように赤黒い線が。

 まさか枯木くん。


  ガタガタガタ


  グンァゴアアア 


 あれは。



 エクエスモービル内。


 ヤローの頭は硬い、びくともしない。なぜ、頭を上げない。

 目は真横にあって撃ちづらいし。


「おっヤローの姿が見えなくなったぞ」


「ヤラシさん、下よ、モービルの下に」


「ナニ! うわっ」


 車体が! 


 ひっくりかえったぞ!

 逆さまだ。

 床が上に。


  ガンガンガン


 ヤローっモービルを缶詰とでも思ってるのか。

 数々の怪獣と闘ってきたモービルがそう簡単に。


   グバァアン


「ヤローの牙が!」


 なんだ、エレベーターみたいな感覚でモービルが。


「浮いたのか」

「奴が牙で挟んだのよ!」

「モービルを持ち上げたんだ!」



 街中。


 マコトさん、ドコに。


 怪獣が、モービルを。

 うわぁこっちに飛ばした。

 つぶされるーっ?


 あれ? モービルが飛んで来ない。


「白い巨人……。マコトさんが……」


             つづく

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