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タマトゲラを倒せ!

21話 タマトゲラを倒せ!


「お金貸してくれ……?」

「すまないんだけど……」


「こんなときに何に使うの?」

「実は、その……ボクたちむこうから来てから下着とか、替えてないんで」


「ああそうね……でも、こんなときじゃお店、ドコも開いてないよ。家に帰れれば予備のがあるからあげてもいいんだけどね……いつ帰れるか。まあ男のあんたならいいけど、マコトは可哀想ね。でも、あたしも避難してから替えてないんだよね」


 家に帰れたらじや、おそいと思うんだ。

 たしかに、みんなそうだろうがマコトさんの場合はキミたちとは別の意味で可哀想なんだよね。


「兄貴のもあるとおもうから……。それに急だったでしょ。あたしもたいして無いのよ財布の中。まあココから遠くに行けば、お店もやってるだろうけど……ごめんねぇ」


 そうだよね。

 あとはマコトさんの力がもてば。  


「どうした、二人でこんなトコでコソコソと。あ、ボッキーくん一丈青さんは?」


 あ、お兄さん、ボッキーは。


「あの、枯木です。そのあだ名はやめて下さい」


「わりぃ……」

「なんで、枯木。ポッキーみたいでカワイイけどなぁ」

「おまえ、なぁソレは口にするなよ。わかってて言ってんのかボッキーってなポッキーとはぜんぜん違うんだぞ」

「ボッキー、ポッキーが濁っただけじゃない……。ああ、そういうこと兄貴。やだなぁ〜」

「やっと気づいたか」

「あたし、ボッキーって折れたポッキーだと思ってた……。女だったら栗ボッキーなんて言われたら……イテッ兄貴、叩かないでよぉ」


「おまえは栗ボッキーなんてよく言えるなぁ男の前で」 


「純子ちゃん、栗ボッキーってもう一度言って」


 変態なの、橋本万次郎って。


 


 うわぁ空を飛ぶなんて初めて。髪がボサボサ。


 ショートにして良かったわ。

 お風呂入ってないからロングだったら大変だったわ。


 多摩湖が、アレが怪獣タマトゲラね。


 うわぁ、トゲトゲがミサイルみたいに飛び出した。


 あぶないから、あいつの後ろの湖畔に降りようかしら。


 着地!


 うわぁ湖から湯気が。


 思わず手をつっこんでみた。

 温かい。四十度くらいかしら。


 そうだ。

 着ていたら純子に借りたジャージが切れちゃう。ココに脱いで隠しておこう。


 さすがにタオルはない。

 いいか、手タオルで洗ちゃえ。


 わたしは温水の多摩湖に。


「うわぁエクエスの皆さん苦戦してるわね。あ、タマトゲラ、が湖から!」


 わたしは、湖の深い所へ泳ぎ潜った。


 よし、ココで。



 エクエスモービル内。


「隊長、ヤローは湖から上がります!」


「カガミ、ミサイル攻撃でヤツの足元を崩せ!」


〘了解!〙



 エクエストーム内。


「カガミさん、湖が光ってる!」

「なんだ、この光は!」


  ズバシャーン


「タマトゲラが飛んだ、飛べるのか」

「いや、下を見ろイイダ!」



 モービル内。


「隊長、アレは。アレが白い巨人だ!」


 ウソだろあの女巨人が湖のタマトゲを下から持ち上げ湖から飛び出した。


 雨のように水滴が降った。


「アレが……白い巨人。ほれぼれしちゃうスタイルね。カッコイイわぁ」


〘隊長、巨人は怪獣を持ち上げたまま飛んでます。追います、どんだけ上がるんだ。あ、成層圏の手前あたりで地上に投げた〙


 怪獣がひっくり返つたまま降ってきた。

 今度は隕石の中じゃない。


 また多摩湖に墜落。

 水が、湖からあふれ出した。


「隊長、ヤロー逆さになった亀みたいに……。しかし、あんな高くから落ちてまだ生きてるのか。ヤローしぶといな」


「ヤラシ隊員。ヤローはやめて、なんかガラ悪く思われるわよ。タマトゲラという名前があるんだから」


「ああ、だけどなぁタマトゲラはめんどくせぇ。シズナちゃんもキョウゴクジって言いづらいだろ」


 おっ、巨人がヤローの腹に着地したら。

 3本の首が飛び出した。

 腹側の甲羅にヒビが入ったぞ。


「いいぞ! 巨人のねえちゃん」


 巨人はそのヒビのあたりに手を当てた。


  グンァアアアーン


 タマトゲめ、三つの口からナニか出したぞ!


「タマトゲならいいだろ。シズナちゃん」


「あれ、内蔵かしら、うっ気持ち悪い……吐きそう」


「おい、タマトゲラが動かなくなったぞ!」


「あ、巨人が光ったわ!」 


「まぶしい!」


「ヘルメットのグラスをおろしても見えない!」




 湖畔の林。


 ふーっ疲れたわ。さすがコスモフィストの掌打は効くわね。ちよっと気を吹き込んだら内蔵を破壊しちゃたわ。


 下着は玉の力で。


 下着が身体に現れた。この力だと巨大化のスーツみたいにフィットしていいんだけどな。

 長くもたない。 

 ジャージ着て、帰ろう。

「あ、ジャージ濡れてる……飛べば乾くかな」


 ジャージを着て飛んだ。


「はっ!」




 避難所。


「見た、彼女がまた現れて怪獣を倒したわ! やっと家に帰れるわ」


 やっぱりマコトさんは多摩湖へ。

 大丈夫かな、飛んだりしてエネルギーを使ってたよね。

 帰ってくるなり力が……。


 とりあえず、毛布持って外に!


「枯木、どうしたの?!」


             つづく

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