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あぶないっバス

16話 危機いっバス


  キーッ


 うわぁーっ


「この辺、カーブが多いのよねぇ」


 後ろから追ってくる怪獣はカーブなど関係なくまっすぐ走ってくる。

 走るのがあまり得意ではないのか、まるで着ぐるみの四足怪獣のようにドタドタと追いかけてくる。


  グンァアアアーン


 なに、口からナニか飛び出た!


「舌だ、長く伸びた舌が!」


 バスが丁度カーブを曲がったので、カメレオンみたいに長く伸びた舌には当たらず舌は戻った。


「あいつ、あんなコトをカーブで良かった」


 カメレオン怪獣なのか?


 が、なんだバスが!


「おい、ガードレールだ!」


 衝撃の後にバスがかたむいた!


 バスが転がり始めた。


「うわぁー」


 怪獣に食われて死ぬか、事故って死ぬか。

 回転しているボクの目には走馬灯が回り出した。終わりか!


「キャーッ死ぬ!」


   ガタガタ カタッ


 バスの回転が、止まった。


 ボクはまだ生きているようだ。

 腰上あたりに柔らかい感触が?

 バスのシート。

 の、わけない。この感触は!


「枯木くん、ケガはない?」


 え、マコトさんの声が聞こえた。

 けど、どこから?


 あわぁー! マコトさんの顔がボクの股間に逆さまで。


「上手く助けられなかったけど大丈夫?」


 マコトさんはボクの脚を開き体を起こした。


「そんなに高い坂ではなかったみたいだけど、みんな気絶してるわ。大丈夫かしら……」


 あたりを見ると、皆あらぬ格好で倒れている。

 あ、動いてる人も。


「おーい大丈夫でっかぁ」


 横倒しになったバスの上方の窓をたたいてる髭面が見えた。アレは。


 髭面は、ハアッと一声だしバスの窓を手のひらで、わって、顔をのぞかせた。


「生きてはる?」




 ビーグルでスピードを上げ、とばすと。


 前方に大きな生き物の尻が、見えた。

 太い尻尾が左右に揺れている。ときどき上にもあがる。

 デカい尻の穴が丸見えだ。


「アレが、カレンの言ってた」


 走ってるな、何かを追ってるみたいだ。なら、尻にミサイルを撃ち込んでやる。



「おい、ビーグルが止まった……。てっ、森目見ろ、怪獣だ」

「まさか、もう一頭現れるとは……しかもデカい。コイツもあの隕石怪獣なみだ」

「ああ、おい見ろよ。ビーグルの屋根が開きミサイルが」


 コイツはイイ物を見た。

 ミサイルは、怪獣の尻に向かって発射され尻尾の下に。


「ケツの穴に命中だ!」

「さすが射撃の名手、ヤラシ隊員だ!」


 怪獣は、尻の爆発で尻餅をついた。

 尻から煙が。


  グンァアアアー


「森目、こっちを向いたぞ! ヤバッ」


 こっちに顔を向けた怪獣は鼻の頭に大きな角があるサイみたいな顔の怪獣だ。


「今度はビーグルのボンネットが開き機銃が」


   ドドドドドッ


「かっけー戦闘ヘリのガトリング砲みたいだぜ!」


 怪獣は、砲弾を嫌がってるが顔はまんまだ。

 巨大バッタなら弾け飛んでる。


「ヤバッ、こっちに来るぞ、橋本逃げよう!」



 ビーグルの車内。


「ミサイルは効いたとおもったのになぁ。こっち向いたヤロー平気な顔をしてやがる。なら、痛いのをお見舞いしてやるか、ジャンゴ砲だ!」


  ドドドッ ドドドッ


「ありゃ、顔をブチ飛ばすハズが……」



   グンァアアアーン


「ヤバいな、こちらヤラシ、本部。カレン」


〘はい、本部。どうです、そっちは?〙


「ヤローにミサイルとジャンゴ砲をくらわしたが手応えがない、こちらにも援護を頼む。ドローンを飛ばし映像を送る。?! なんだアレは!」




 少しまえのバスの中。


「師匠じゃありませか。どうしてココに?」


「うわぁ」


 今までも体を起こし見合っていたマコトさんが立ち上がり、ボクは後ろにコケた。


「あっ枯木くんごめんなさい」

「大丈夫です」


「出た方がええ、あいつが来たら大変や」


「あいつとは、あの怪獣。今は?」


「ミサイル撃たれてなぁ、そっちに」


 師匠が出した手をとりバスの外に。


「枯木くんも」


「ええ、でもバスの中の皆は」


「とにかく、自分も出なはれ」


 ボクはマコトさんの手を掴みバスから出た。

 

 道路は上の方に。

 壊れたガードレールがぶら下がってる。


「ゾフィーさんがなぜこの世界に?」

「言ったやろ、わいは宇宙人やさかいな。自分等が出来ないコトを出来るんや。まあわいのことより、アレを早う倒してバスの連中を守らんと。わいの見たところケガ人はおるが命を落としたもんは、おらへんようだ。とにかくアレをなんとかしよマコちゃん」


「と、言ってもあんなデカい怪獣相手にコスモフィストが通じるんですか師匠?」

「まあわいなら出来んコトはないが、マコちゃん。あんたがやるんや。アレを」


「えーあんなに大きいのは無理です!」

「なら、マコちゃんが大きいぃなればええ」


「そんなコトは……」

「出来まっせ。玉があるやないけぇ」


「玉に頼めば私も大きく……でも、服が破けちゃうのはイヤです」

「そしたらまた、玉に」

「アレって時間無制限じゃないですよね」

「なら、さつさとアレをやっちまえばええんとちゃう」


「そうか……。では」


 なんだか、拳を額にあてた。

 マコトさんが金色に光り始めた。


「マコトさん!」


「ていっ!」


 マコトさんがバスから飛び降りた。

 すると、着地したマコトさんはぐんぐん大きくなり服がビリビリと。


 また、大きくなったマコトさんの全裸を見ちゃう、いいのかボク。

 が、今度は銀色の光が体をおおった!


 シルエットは見えるが生身の体は。


 ちょっと残念。だが、大きくなったマコトさんの姿にあ然。


 全身真っ白なスーツで。

 顔をまでおおっている。

 青く染まった髪の他は真っ白で、おでこの中央から赤いラインが下に股下までのびている。

 手足指先も赤い。

 シンプルなデザインと言うか。

 コレはウルトラマンを知らないマコトさんのセンスなのか。


 見ようによってはアニメの某キャラみたいだがカッコイイし、マコトさんのしきしまったボディラインがセクシーだ。

 しかし顔を全部おおって息苦しくないのか。目は、視界はどうなってんだ。


「おお、マコちゃんええセンスしてまんなぁ」


 たしかに、ボクらの世界の特撮巨大レディヒロインよりシンプルで良いっつーかボクの好みだ。


 歩きだすと背中が見えた。真ん中の赤いラインは股から続いてお尻を通って背中から後頭部に。

 このラインがあるとないとではまた違った印象だ。なかったら、ただの白い全身タイツだ。


 後から聞いたのだが玉の力が作った全身スーツは目は見えるし息も苦しくないのだと、顔をおおったのは自分とバレないように髪も色を変えたということだと。

 向こうでは長い髪を切ったが、今度は染めたのか。



「おい、橋本、バイクを停めろ。なんだかスゴイのが現れたぞ!」


 橋本のメットをたたき、バイクを停めさせた。


 ビーグルに迫る怪獣の後ろに青い髪の白い巨人が見えた。

 あの胸、腰のクビレからして女性の巨人だ。


「森目、ありゃなんだ!」


             つづく 

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