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多摩湖の隕石

14話 多摩湖の隕石


〘隕石が、多摩湖に落下した。ツガル、ヤラシ。調査に向かってくれ〙


「了解!」



 調査に向かうエクエスの新装甲車車ビーグル車内。


「休むヒマなく、隕石か。怪獣関係でなければいいんだがな」


「そうだな隕石だと、宇宙怪獣ってことになるが、ココしばらくは宇宙怪獣などは出現してないしな……宇宙のはやっかいだ」


「まえのみたいなナメクジの怪獣なら、塩で縮めて火炎放射で乾燥させて焼いて終わったが。隕石ってえのは宇宙から来るガチャポンだよな」


「ヤラシ、おもちゃと一緒にしないでくれ。ナメクジラは、たまたまナメクジに似ていたから弱点がわかったんだ。必ずああいうのが落ちて来るとは限らない」


「まあそうだな、オレみたいな攻撃手とは違い学者肌だからなツガルは。いろいろ考える。しかし、この新型ビーグルは運転しやすいな。普通乗用車なみだ。まえのは戦車みたいでな。移動するならこっちだな」


「もうすぐだヤラシ、スピードは控えてくれ」



 都内某市の避難所。


「あの隕石らしい火球は多摩湖に落ちたらしいわよ。今、ニュースで」


「巨大バッタをやっつけたばかりなのに、隕石って、ナニか関係があるのかな。さっきココにいたエクエスのクルマが多摩湖の方へ」


「多摩湖だけにタマタマ……」

「純子がオヤジギャグを……」

「え、むこうのあたしはオヤジギャグとか言わないの」

「言ったの聞いたことないわ」


「どんなヤツよ。オヤジギャグくらい言えない堅物なの?」

「いえ、普通の女子高校生よ。仮面ライダーの好きな」


「一丈青さん、仮面ライダーが好きな時点で普通の女子高生じゃないよ」


「いいじゃないミリオタに言われたくないわ」


「おーい森目。多摩湖に行ってみないか」


 自衛隊が乗ってるようなオフロードバイクの男だ。


「兄貴のミリオタ仲間よ」


「ああ行く、メットは」


「あるよ。後ろに乗れよ!」


「お兄さん、やめた方が……。なにかあったら」


「大丈夫だよ、一丈青さん。なんかあったら電話するから」



 

 多摩湖畔。


「ありえない、水が蒸発したのか。ほとんど残ってない」

「コイツは驚きだなツガル。あの真ん中のが隕石なのか? でかいなぁ」


「水がコレほど蒸発するなんてアレの温度は、どんだけ熱いんだ。見ろ、ヤラシ。隕石近くの水がブクブクと沸騰している」

「魚があっという間に煮物だな」


「バカ言ってるなヤラシ。あっという間に多摩湖の生き物が全滅だ……。落ちたのが都会の真ん中ならどうなってたか……」


「おおっ隕石にヒビが入った。れたぞ!」


   ガァアアア


「怪獣だ!」

「ホントに、アレは宇宙からのガチャポンだな!」

「本部に連絡だヤラシ」


「本部、こちらヤラシ。隕石で多摩湖の水が干上がり、隕石から怪獣が!」


〘落ち着けヤラシ。隕石で多摩湖が干上がった? ありえんだろ。怪獣は隕石から出たのか?〙


「はい、全身がトゲトゲで剣山みたいなヤツです防衛軍の出動要請を!」




 エクエスの二人が居る反対側の湖畔に着いたバイクの二人。


「おい、見ろよ多摩湖の水が干上がってる」

「ウソだろう。あのデカい隕石のせいでか?」


「ああ、隕石が破れたぞ!」

「中から、ナニか出て来たぞ。怪獣か?」

「トゲトゲのカニみたいなのが……」

「カニ? いや亀じゃないか?」


 

 エクエス木更津本部。


「隊長、画像が送られてきました」

「カレンくん、画像を中央モニターに」


「なんですか、コイツは。ヤラシがトゲトゲの剣山と言ってたが針山の鎧を乗せた亀のような……」

「いや、見ろイイダ。クビが出たぞ」

「おあ、頭が三つになった。脇腹にカニみたいな脚が、なんだあいつは? 生物なのか、ロボット怪獣か……」


「どう見ても攻撃的な怪獣だな。カガミ、イイダ! エクエストームで出動! カレンくん防衛軍に出動要請を」


「グンマは、キョウゴクジとエクエスモービルで私も行く。輸送機に乗せろ」




 都内某市避難所。


「兄貴からLINEがきたわ、多摩湖に怪獣が出たって。ほら画像も」


「なんだコイツは複雑な形してるな……。ロボット怪獣かな?」


「お兄さんたち大丈夫かしら」

「大丈夫でしょ。危ないことしないで帰ってこいって返信したわ」


「この一緒に写ってる家からすると、この怪獣はデカいな。あのバッタの倍。いや、もっとあるかも……」

「ゴジラくらいあるのかしら……」


「そんなのがコッチの住宅街に来たらヤバいじゃないの。家を壊されたら、あたしのお宝がぁ」


「怪獣ってさ、なぜか都心目指すわよね。コッチには来ないんじゃない」


「ソレは、ボクらの居た世界の架空怪獣だから、マコトさん。こちらのはどうだか……」


「そうね、たしかに怪獣ってあまりヘンピなトコには。あの草体とバッタは珍しいわよね。なんで怪獣って、都会を好むのかしら」


「都会というか人間かも。人を食うような怪獣だって居たんだよね」


「ああ、そうね去年大阪湾から上がってきたオルガスとかは人を。ちなみにこのネーミングもあのおじいちゃん先生なんだけどね」

「オルガスってシャチの怪獣?」

「そう、シャチに手足が有ってね。あ、またLINEが。ええっ、怪獣がこっちに向かってるて、マジ」


            つづく

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