ボクたちと別れ
101話 ボクたちと別れ
ゾフィーがボクの部屋で、お昼はピザの宅配を頼んで、しばらく仕事に出てなかったコト話した。
あの虎マスクのマーブル星人の組織がボスを無くしたので混乱してたのでまとめてたらしい。
ボクの部屋には、マコトさんとシルビーさんも居る。
「今日は、わいの奢りや」
「珍しいですね」
「コボちゃんやマコちゃんには、ぎょうさん迷惑をかけたからなぁ」
「師匠には、あこがれだった拳法を教わりました」
「マコちゃん、コスモフィストを知ってて……」
「いえ、映画で見たクンフーです。実はわたし言ってませんでしたけどクンフー映画も怪獣映画同様大好きなんです。だから、師匠のはじめのパフォーマンスを見て、習う気になったんです」
「そうでっか、あんときはマコちゃんみたいな娘が、二つ返事でコスモフィストを授かってもらえるとは思わへんかったんや。はじめは、ダメモトで言うてみたんや。したら……わい嬉しかったでぇ」
「道場みたいなトコで授かるより映画みたいに謎の老人に教わる秘伝って魅力ありません? あ、ごめんなさい師匠は老人ではありませんよね」
「マコト、地球的に考えたら彼は老人です。ソレに、その彼の人の姿は違います。ホントは……」
「まあ、確かにココとは、わいらは寿命とか違うしな。が、わいはまだ少年やでシルビー」
「少年は、ないわよ☆Ⅷ△Χ。あなた、私より年上じゃないのいいとこ中年よ」
「まあ……そない話は」
「ゾフィーさん、子どもが、ふたりも居るって本当ですから?」
「え、師匠って子持ちなんですか。それなのに少年って……」
「シルビー、話したのか?」
「マコトさん、彼らは男女どちらでも子どもが産めるんですよ。だからゾフィーさんが、ねっシルビーさん」
「師匠が子どもを……」
「シルビー……そんなことまで」
また、言葉が標準語に。
ビコーン
「あ、誰か?」
「ピザ屋や、おまへんか?」
そうだと。
しかしドアフォーンが、鳴るたびに音が違うなんて。やはり管理人さんに。
ボクはとりあえず持ってたサイフからお金を払いピザを受け取り居間のテーブルに。
「あの、立て替えておきました」
「悪いなコボちゃん。今、サイフ持ってないから後で」
「あの、飲み物代だけでも……。今晩の夕食がヤバいんで……」
「枯木くん、わたしの部屋へおいでよ。カレーが作ってあるの。冷凍だけど良ければ」
ポケットを探ってるゾフィーに。
「ああ、いいです。マコトさんのカレーをいただきに行きます」
「あの師匠。お子さんはドコに?」
「ココには……。マコト、私たちの子どもは親が育てないの。ある程度体内で成長したら取り出して成長機に移して国が管理して育てるの。だから、その後はどうなったのか……」
「そや、だからわいらは自分の子どもの顔も知らんのや。知らん間に部下や上司になってる」
「あの、子どもも知らないんですか?」
「知らないわよ」
「そんな、家族とかは?」
「そんなものあらへんのや、わいらの社会には。はじめはココに来て驚くコトばかりやった……。まあ、その話はいらんな。コレからのコトを話そう。シルビー」
「ええ、あの男が居なくなってから、ココの組織の上にたったのは☆Ⅷ△Χだからね」
「あのシルビーさんの名はコチラの星の名ですけど本当は?」
「ああ、私の名はココの気に入った、顔と一緒に付けたの、コチラではそう呼ぶようにと、あなたたちは発音出来ないけど私の名は£∇☆µなの」
「なら、わいをコチラの名でゾフィーと呼んでやシルビー」
「もう、今さら……」
「わいらも、なんでシルビーと……」
「師匠、シルビーさんの方が、可愛いわ。シルビーさんもゾフィーと。カッコいいですよ」
「ああ、ゾフィー・マックスと呼んでくれシルビー」
「いいですね、これからはシルビー・マックスですよ」
「なんだか照れるわ」
「あ、で、ね、マコちゃんたち。元の世界に帰れる方法があるんだ。わいらはあの次元怪獣のトラブルに巻き込まれて偶然コチラに来たけど。シルビーたちの基地内に次元転送装置があったんだ。ソレを使えば還れる」
「ホントですか!」
あのマーブル星人を倒して彼らの首領になったゾフィーは、ボクらを元の世界に帰してくれると。
彼らの基地内にそんな装置が、ボクは笑顔でマコトさんを。
え、マコトさんの目に。
シルビーたちの基地内。
マコトさんは変身したときに来て知ってると、ボクは初めてだ。
何もない広間の中央に透明な円柱状の物が。
コレが次元転送装置か。
しなし、同じ世界の移動には使ったが異次元の世界へは使ったコトがないと。
少したよりないコトを言ってた。
しかし、別れのときにボクらの前に現れたふたりは。
「君たちが突然姿を消したら変だろ。駆け落ちでもしたのかと思われる。だからボクとシルビーはしばらくこの姿で」
「そう。ソレにあの男がまえにしかけた怪獣ゲームのタネがまだあるから、わたしが変身して片付けるわ」
と、シルビーさん。マコトさんの姿からあの白い巨人の姿に。大きさはそのままだ。
「ありがとうございます。けど、ゾフィーさんは、いなくなりますけど?」
「あの男は退職したことに。問題はない男だ。頃を見て君たちも消えるよエクエスから。この世界からも」
と、ゾフィーはマコトさんのシルビーさんと目を合わせた。
「では、無事に還れるコトを祈る!」
最後にあやふやなコトを言わないでください。
「うわぁココはドコだ」
「なんか狭い所……。汚いわ、出ましよ」
目の前の扉を開ければ森が、ボクらは外に出た。
「ココは、師匠が居た祠……あの森のお堂よ」
「ここは、ボクらの居た世界なのか?」
「見てくるわ」
と、マコトさんが変身。
「変身出来るんだ……」
「ココの玉はあるわよ。感じるの。ソレにコレはわたしたちの世界で、手に入れたから。じゃ家があるか見てくる。えいっ!」
飛んだ。でも、マコトさんは等身大の変身なので服はまんまだった。
よく考えたらおかしな格好だった。とりあえず普段着で戻ってきた。
あ、帰ってきた早っ!
「あったわ、わたしんチ、母も父も居たわ。じゃ枯木くんチに送ってあげる」
ってマコトさんはボクをお姫様抱っこし、飛んだ。
家に帰ると母も叔父さんも、いつも通りだった。
翌朝学校へ。
学校の門前で。
「ボッキーおはよう!」
「そのあだ名で呼ぶなよモリジュン……」
隣にマコトさん。
「おはよう枯木くん」
マコトさんが耳元で。
「驚いたわ、わたしたち向こうの世界に行った日に戻ってきたのね」
「ええ、向こうから持ってきたスマホが壊れてしまったよね」
「やっぱり。わたしのも」
「ナニコソコソとお二人さん。そんな仲良かったけ?」
「あのさ、まえから気になってたのあんたの両親ってどんな仕事してるの?」
「芸能関係って言わなかったけ?」
「お兄さん居たわよね?」
「ウチの学校の三年だよ、ソレも言ったよね。今年は大学受験でねぇヒーヒー言ってるわ。大丈夫なのかしら……。遊びたがってんのよ」
「枯木くん、叔父さんは?」
「ちゃんと存在してました」
「そう、良かった。お父さん、枯木くんの叔父さんと会うの楽しみにしてるわよ」
「土曜日に行けると叔父さん!」
「もちろん枯木くんも、来るんでしょ」
「ええ」
「また、お姫様抱っこしてあげるね」
「ええ!」
「じゃぁね教室で会いましょ」
マコトさんは校門に走った。
「おーい、そこのぉ遅刻だぞ、門閉めるぞ!」
え、もうそんな時間!
「待ってくださーい!」
おわり




