表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/101

シルビーの顔

100話 シルビーの顔


 キ、コーン


「あ、誰か来た。失礼、シルビーさん」


 人が、また来るなんて。


「どなたですか?」


〘マコトです〙


 ええ、今度は本物?!


「あの、シルビーさんは?」


 ドアを開けるとマコトさんが。


「居ますよ……。いきなりマコトの姿で」

「やっぱり……。仕事してたら夏樹さんが、男子寮の方へ行くわたしを見たと。で、シルビーさんじゃないかと。男子寮なら枯木くんのトコしかないと」

「あ、入ってください。話は中で」


「あ、シルビーさんわたしの服着て。あら、ピッタリですね。昨夜とは……」


「おはよう……。マコト」


「え、ナニ? 声まで変わってる。それ、わたしの声?!」


「違うか? 違うなら直す」


「シルビーさん、大丈夫です。完璧にマコトさんの声です。自分の声って、ちょっと違って聞こえるんですよ」


「もうシルビーさん完璧にわたしね……他人なら間違えるわ。で、ナニしに枯木くんの所に?」


「枯木がわかるか、ためしに来た」


「シルビーさん、いたずらならやめてくださいよ」


「いたずら……。ちょっとまって、訳すわ……悪いたわむれ……。悪いことをした?」


「いや、まあたしかに良いコトではありませんけど……」


「そうですよシルビーさん、わたしの姿で歩きまわらないでください」


「そうか……。でも、私の好きな地球人顔では、もう歩けないから……」


「なら、わたしではない人で」


 と、言ったらシルビーさんが頭を3回振り顔を手で整えて。


「この顔は気に入ってる」


「その顔はカレン隊員じゃないですか。でも、髪型はわたしね。それは、やめましょう。ココや防衛軍ではアイドル的存在で目立ち過ぎます……。誰かココの関係者以外の人で」


「そうか、私はそれほどでもないが、こんな顔は?」


 また、さっきのように顔を。


「あら、今度は外国人ね。誰?」


「知りませんか? 映画女優です。マコトさん」

「あ、髪型はわたしままだから……。エマ・ワトソンかしら」


「調べたらこういう顔の女性が美人No.1と」


 キン〜コォ


「ナニ? 今の音、枯木くん?」


「多分、ドアフォーンだと……いかれてるんです」


 今日は、よく人が来るなぁ。今度は?


「そういえば、わたしのときも……。変な音したわ枯木くん」


「わかりました?」


 ボクがドアまで走り。


「はい、どなたで?」


〘わいや〙


 え、ゾフィー。


「マコトさん、ゾフィーさんだ」


「え、師匠が」


  ガチャ


「おじゃましまっせ。コボちゃん、久しぶりやなぁ。今、マコトさんと聞こえたで〜。一緒でっか?」


「お久しぶり師匠。どこ行ってたんです?」


「ちょっとなぁ……。シルビーと今後のコトで相談しちょりましてなぁ〜」


「あれ、もう一人美人さんが? コボちゃんにしちゃ〜やりまんなぁ」


「お初にお目にかかりますぅエマいいますぅ」


「エマちゃんかぁ。この娘は?」


「ゾフィーさんのよ〜く知ってる人です。わかりませんか?」


「ええ、わいの知っとる人!」


 と、居間に入り込んだシルビーをゾフィーは目の前まで来て。


「あんた、ハーフ? 日本語うまいなぁ〜」

「おおきに。あんたはんの関西弁はヘタやなぁ〜。☆Ⅷ△Χ」

「え、シルビー! 化けるのうまぁなったなぁ〜。その声は翻訳機?」

「そうです。師匠!」

「わっ声がマコちゃんになった!」

「最新式やで、スゴイやろ〜」


「今度は関西弁や! 顔はよく見れば映画女優やないけ! そんなコトが出来るようになったんならわいの好みにシルビー」


 シルビーは、巨大化したときの切れ長の長いまつ毛顔に。


「ソレじゃおまへん! 昔のシルビーの顔や。あの顔が一番やった……」


 昔のシルビーの顔。ゾフィーの一番好みの顔って。どんな。


「アレはヤメたの美のかけらもない醜い顔など戻りたくないわ」


「そうかなぁ〜。わいは良かったでぇ」

「☆Ⅶ△Χよ、ここに来て美意識変わらなかったのかしら?」

「まあ少しは……。正直、その顔もエマ・ワトソンもええ、マコちゃんもええでぇ……。あ、ところでどんな顔やったかな。好きだったのは憶えてる、昔の顔。でも、どんな顔だったか……記憶が。もうなん百年、いや何千前だっけ?」


「あなたと分かれてω♀∈Ⅴのトコに行ったのは3万年前よ、ココの年で数えたら」


 ええ、そんなに。ゾフィーはいつ地球に来たんだ。

 いや、正しくはココではないボクら世界だ。


「そんなに長くはないかも、わい次元渡りがヘタであちこち行ってたから……」


 ゾフィー関西弁じゃなくなってるぞ。


「ちょっと、こっちに来て。あなただけに見せるわ。まえの顔」


 と、ふたりはトイレに。


「枯木くん、マーブル星人って元々どんな顔だったのかしら。師匠の顔も元は違うのよねきっと」

「ええ、妙に昔のイケメン顔だしね」


 でも、マコトさん。マーブルって星の名前ではないからマーブル星人は、違うのでは。

 まあわかりやすいけど。


「ひいっ!」


 ゾフィが青い顔してトイレから出て来た。

 あの悲鳴と、いい。

 どんだけ酷い顔だったんだ昔のシルビーは。ボクはあまり見る気はしない。


 シルビーはマコトさんの顔で出て来た。


「まさか……あんなに酷かったとは。この地球の美とは、かけ離れていた」

「ゾフィーさん、ショックで関西弁、忘れてますよ」


             つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ