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あなたは誰

10話 あなたは誰


 ボクらは、お互い家に帰ると。

 ショックでスマホで家に電話をし、何度かけてもつがらなくて、一丈青さんにもかけたが、話中で、何度もかけた。


 向こうも同じことを繰り返していたらしい。


 やっと、つながった。


「つながった。大変だ!」

〘こちらもよ!〙

「家がないんだ」

〘ウチもないの〙


 どうなってるんだこれは。

 ボクらは、一丈青さんの家のある最寄り駅前で待ち合わせて会うコトに。   


 駅まで行って、電車に乗り考えた。


 あのニュース。

 ホントに怪獣なのか? あの変なサイコロ生物。

 ジゲンとか言ってた。


 ウチは無いが、この電車は間違いなくいつも乗る電車だし駅も変わらすだ。


 学校は、もう二駅先に有るのだろうか?

 有るんじゃないかな、やはり。

 ここまで来て無いのはウチの家と家族だけだった。

 一丈青さんのトコもおそらく。


 ここはボクと一丈青さんの家や家族が居ない異世界、パラレルワールドなのかも。


 駅前で、会った一丈青さんにボクの考えを話した。


「なんでよ、なんでわたしたちが……。家族に会いたい」

「そうだよね……。親戚とか、近くに居る? あ、無駄だ。実はボク、マコトさんに電話する前に隣の叔父さんのトコに行ったんだ。そしたら、『おまえは誰だ、オレに姉などいないのに甥っ子がいるか』と。言われてしまい……。家族が存在しないのなら、そうなるよね」


「どうしよう。枯木くん、わたしたち今日、帰るトコないよ。あ、純子のトコは」

「彼女は居るかな? 居ても存在しなないボクらは、彼女からみたら赤の他人だよきっと」

「でも、あの子なら、事情を話せば信じてもらえるわ、きっと」


 森目純子の家は、駅から近かった。

 時間は午後6時。そんなおそい時間でもない。


「あなたたち誰? え、あたしの中学の同級生と幼なじみ? 一丈青真に枯木春樹? 知らないなぁ〜。小さい頃の幼なじみなら、ともかく。中学の同級生って、いくらなんでも覚えてるわよ。ナニ、その設定。なんか、怪しい宗教? 興味ないわよ帰って」


  と、ドアを閉められた。


 事情なんて話す間もなかった。

 叔父さんトコと同じだ。


「お金持ってる?」

「いや、電車賃とかで……あまりない」

「新橋から、市内までかかってるし……。わたしもそんなに。でもホテルとかに一泊くらいなら」


 え、ウソだよね。学校一の美少女とホテルに一泊なんて夢なのか。


「あ、残念。そんなにないわ」


 財布の中身を調べたマコトさん。

 残念ながらホテルは。


「そこのコンビニのATМでおろしてこようかしら」

「僕らが存在しないのなら、ソレも無理なのでは」  

「とりあえずやってみる」



 やはり、無理だった。

 カードもナニも使えない。ボクたちは存在してない世界なんだから。


 あてにできるトコはドコにもなかった。


「あのゾフィーって人は?」

「どうなのかしら、わたしたちの居た世界では行くへ知らずになってたよね」

「居るかどうか、わからないのに今から、あの森へは行けないね」


 ボクたちは近くにあるという公園に向かった。


 ココで夜を明かそすのか。

 高校生でホームレスになってしまった。

 「中学生ホームレス」よりマシだが。


 ボクらはコンビニて買ったパンをベンチで食べた。


 唯一の救いは、一緒に居るのが学校一の美少女ということかな。


 しかし、こんなパラレルワールドにに来たことも、学校一の美少女と友だちになれたこともボクにとっては、夢のような話なんだ。嬉しいやら悲しいやら。


「痛てっ」

「どうしたの?」

「あ、いやもしかして夢じゃないかと頬をつねってみたんだけど痛かった……やっぱ」


「わかるよ枯木くん、わたしも駅であなたを待ってる間に何度も太ももつねってホラ、赤くなっちゃたわ」


 うわ、暗いとはいえ街灯の明かりでも太ももが見えるくらい明るい。

 スカートを上げて見せたマコトさん、あなたは大胆だ。

 何度か、その上も見てるが自分で上げて見せるのとは、また違う。


「寒くなってきたね。コート、着てくるんだった」

「もしかして、頭の中の玉に念じれば……」

「ああ、出来ると思うけど……」


 マコトさんの素足が黒くなった。


「玉に温かい全身タイツを念じたのフードはないけど全身温かい。お風呂に入ってるみたい。でもコレ長持ちしないのよね……あっごめんなさい。わたしだけ温かく」


「いや、ボクはマコトさんのそばに居るだけで……」


 ボクたちは、公園のベンチでくっついて座ってる。マコトさんの体温がボクに。


「なんか、枯木くんの顔赤い……」

「でしょ……だから。えっ揺れてない?」

「揺れてる。地震かしら」


「うわぁけっこう大きいぞ」


 外でコレほど大きな地震は初めてだ。

 街灯や電線、公園の滑り台等の遊具も激しく揺れている。


 このあたりは高いビルがあまりないので、マコトさんの家があった方に山のように土が盛り上がるのが見えた。


「え、ナニあれ。火山?」


 このあたりは街の灯りでよく見える。

 盛り上がった山の先端がヘコんだと、おもったらそこから。


 丸い物が。


 なんだアレは植物の芽みたいな。


 揺れは続いているが弱くなった。

 が、ブランコが倒れた。その倒れた脇から太い根のような物が出た。


「なんだアレは! マンモスフラワーかぁ」


「枯木くん、後ろのシーソーのトコからも!」


 太くてデカい根のような物は、襲っては来ないが地面に出て、うねってる。


「なんなの、アレは怪獣?!」


              つづく

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