なんのご褒美!?
翌日。
俺は、教室で暇を持て余していた。
「鷹槻ぃ〜私と楽しいこと、しない?」
「御影さん、変なこと言ってる自覚ある?」
周囲にいたクラスメイトや他の組の男子生徒が反応した。
「俺はぁ、やましいことしてないから!!」
御影が教室にずかずかと入ってきて、俺の片腕の手首を掴んで連行していった。
「おいおいっ、御影さんなんだよ!?」
髪を靡かせ、返答も無しで歩み続ける彼女。
すれ違う男子生徒の視線を集める彼女だ。
ある空き教室の扉の前に立ち止まり、扉を開けて、俺を教室に投げ込む。
彼女も空き教室に脚を踏み入れ、扉を閉めた。
「鷹槻ぃ〜膝枕ぁ、して欲しい?」
「なんだよ?唐突に来ては連行して、空き教室に二人っきりって……」
校庭側の窓際の一つの机に、飛び乗った彼女。
机に行儀悪く座り、太腿をとんとん叩いて、俺の様子を窺ってくる彼女。
「膝枕を体験したくない?」
「無料なわけはないだろ、膝枕なんてのは?」
「体験してからでいいんじゃない?取られて困るもんでもあんの」
「まぁ、いいか……」
御影が座った机の傍にある机をくっつけて、御影が叩いていた方の脚の太腿を枕にして、寝てみた。
「どうなのよ?感想、言いなさいよ!」
「寝たばっかなんだから感想もなにもねぇだろ!!」
「10秒は膝枕してあげたでしょ。ほらっ?なにか言いなさいよ!」
「……高い」
「太いって言いたいの?」
頭の上から、きつい言葉が飛んできた。
「そんなこと、言ってねぇよ!!」
太腿から頭を離して、同じ目線になりながら、吠えた。
「さっさと膝枕をした目的を言えよ」
「目的なんか無いわよ!!あんたが目についたから、膝枕をしてあげたのよ!!」
逆ギレされたのだった。
御影は俺を空き教室に残し、どこかへ去っていった。
チャイムが鳴って、教室に戻った俺だった。
仲良くもない男子が御影と何をしていたかを追及され、うざかった。
鷹槻に膝枕をして、緊張した。
交際している男子に膝枕をねだられ、鷹槻で試したかったのだ。
鷹槻だから、緊張したのかは未だに判らない。
彼に膝枕をしても緊張しないだろうなと思ってみたりする。




