まさかやれるとは
土曜日を迎えた。
ベッドに横たわっているとスマホからSNSのアプリのメッセージが届いた。
『デートにどこ行く?』
「ふぇ!」
俺はスマホを握り、SNSのアプリを起動させ、届いたメッセージを見た。
上条眞澄からだった。
彼女は30歳のアルバイトの先輩だ。
「カラオケとかどうです?」
俺は通話をした。
『どこのカラオケにする?』
「じゃあ——店ではどうです?」
『あそこね、わかった。じゃあまた後で』
「はい……」
俺は通話を終えると外出用に服を着替えた。
上条さん、旦那が居るって言ってたよな……
支度を済ませるまでチェッカーズの曲を流して、予習する。
俺がカラオケ店に到着した頃、まだ上条は姿を見せなかった。
俺は彼女が姿を見せるまでカラオケ店の前で待ち続けた。
「待たせてごめん、鷹槻くん。奢るから許して」
「怒ってませんよ。俺と会うのに、化粧をばっちりしなくても」
「鷹槻くんにあうんだから、綺麗に見られたいの」
「はぁあっ……入りましょ」
「喉が潰れるまで歌い尽くそう〜!」
彼女が片腕を空へと掲げ、拳を突き出す。
部屋に入り、ソファ席にどかっと座り、アーティストかバンド、曲名をデンモクに入力する彼女。
「鷹槻くん〜盛り上がれ〜!!」
彼女がマイクを握り、電源を入れ、歌い出す。
彼女が歌い終わり、テレビに映る点数を見た。
点数は83点だった。
「はぁー。ドリンク入れてくるから決めといて〜」
彼女は部屋を出ていく。
俺は流行りのバンドの曲を歌うか、彼女が昂ぶりそうな曲を歌うか悩んだ。
彼女が戻ってきた。
「もう決まった〜?」
「はい、これです」
俺は流行りのバンドの曲を歌うことにした。
彼女が彼女なりに合いの手を入れ、賑わした。
俺が曲を歌い終えると彼女が二曲を歌って、俺の番になる。
チェッカーズのギザギザハートの子守唄を歌って、続いてチェッカーズのLongRoadを歌いあげる。
「よく知ってたね、チェッカーズ!私は……」
メロンソーダをひと口飲んでから、彼女が再びマイクを握る。
注文したピザやポテトを摘んで、カラオケを楽しんだ俺たちだった。
昼過ぎになって、カラオケ店を後にして、自転車を停めておき、上条の車に乗って彼女の自宅に招かれた俺だった。
躊躇っていたことを言ってみた。
「上条先輩、俺……あなたとセックスしてみたいです!」
「八津池さんがいるのに、私としたいの?」
「八津池先輩とはまだそんな関係にないです……やっぱり、駄目ですよね?」
「しよう、鷹槻くん。生は駄目だけどゴムをしてならいいよ。脱いだ方がいい?脱がしたい?」
俺は逡巡して、上条の着ていた服を脱がせて、彼女の身体を触り堪能して行為に及んだ。




