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朝の光景

 俺は登校して中野風香に絡まれるのだった。

「ともくん〜おはよ!なんだかお疲れじゃん?」

「おはー、中野。女子に起こされ、一緒に登校したんだよ」

「ジョシ……私以外にそんな親密な関係の女子がともくんにいるの?」

「親密じゃねぇ、無理矢理一緒に登校させられたの!」

「まぁ、そんなカッカしなさんな。私といつも通り付き合ってくれればそんな干渉しないってぇ。はい」

 中野が片手を差し出した。

「はいはい」

 俺も片手を差し出し、彼女の差し出された片手を握った。

 中野のご機嫌取りも面倒なのだ。

「私のオカズ〜気になる人ぉ〜?」

「気になんねぇよ。昨夜の田沼の渾身のツッコミ笑えただろ」

「切り抜きで見たくらい。前の展開わかんないよ」

「その時間って寝てた?」

「乙女に聴くなんてデリカシーないよ〜」

「その返しはシてたか。聴くくらい良いだろうが!」

「今ぁ想像したよね〜エッチぃ〜ともくん!」

「だりぃーその返し。一樹こねぇかな……」

「ごめんごめん。いくらでも想像して構わないから!」

「しねぇよ、はぁー……」

 両手を後頭部にもっていき、組んだ。


 教室に脚を踏み入れ、自身の席についた。

 数人のクラスメイトが俺らに視線を向けてグループの話している相手に視線を戻す。

「読んでる本の続き気になるから、そろそろさ……」

「そっ。わかった」

 中野が自身の席に座って教科書や資料集などを机に入れていく。

 ヘッドフォンをして雑音を遮断した彼女だった。

「トモ〜おはよー!昨夜の水沢さんの一問一答の答えに興奮しなかったか?」

「どんなのがあったっけ?田沼のツッコミは面白くて笑えたんだけど……」

「田沼のツッコミも面白かったけどなぁ、水沢さんの——」

 昨夜のバラエティに対しての感想を言い合う俺と二宮だった。


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