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突撃!隣の(大陸の)先輩ダンジョン


神から賞金としてダンジョンポイントをもらって、後は先輩方のバトルを観戦した。色々と参考になる物が多かったな。罠の仕掛け方とか…


「これ以上凶悪にする気か?主」


「クリアできるようにはする」


「それは大前提だろ…」


そんなこんなで我が煽り厨ダンジョンを調節したりちょっと冒険したりケーニと戯れたりしてたある日、師匠から連絡が来た。


「や!久しぶりだね」


「久しぶり。ダンジョンマスター同士って連絡取れるんだな」


「互いの同意さえあればね。帰り際やったでしょ?」


そういや「魔力繋げて良い?」なんて言われて握手したな。あれか。


「それで、何か用か?」


「一緒にススム君とこのダンジョン遊びに行かない?」


「行く」


「返事が早すぎやしませんか、マスター」


何事も決断は早い方が良いからな。


「本当は私んとこ招待したかったんだけど、ジュレとライから猛烈に反対されてね…」


だろうなって感じがする。


「あ、そうそう。ススム君のダンジョンって本当に"ヤバい"から、スライム…トーチちゃんだっけ?その子以外は連れてかない方が良いよ」


"ヤバい"って…どの種類のだ?


「ススム先輩のテーマは聞いたことなかったな。トーチ、知ってるか?」


「はい。彼のテーマは"前世の上司にやりたかったこと"です」


…ん?




※ ※ ※




「私は本当にエグいリョナにもヒト型じゃない化け物にも興奮できる」


「流石です」


「おたくのマスター、全肯定しすぎじゃありませんの?」


「うちのマスターは少々盲目なところがありますので…」


数日の準備を経て、ススム先輩のダンジョン──通称"厭穢冥落"に来たわけだが…すごいな、ここ。


ぶよぶよのカエルを虫の形にしたような化け物が襲ってくるだとか。


人間の腹が開かれ、本来内臓があるべきところにニンジンやジャガイモがごろごろと詰められたモノだとか。


この世界にはないはずのレントゲン写真がびっしりと貼られた部屋だとか。


これを作った人の精神状態が心配になる。ススム先輩大丈夫か?


今はハエの集る死体ロードを踏みしめて前に進んでる最中だ。


「死体って普通ダンジョンに吸収されるんじゃなかったか…?」


「そうだよ。でも腐敗した死体があった方が演出的に好都合だって神に交渉してルール変更の権利を買ったんだよね。ちなみにこの権利はめっちゃ高いよ」


人含む様々な動物の首を一つの肉塊から生やしましたみたいな化け物。そいつを触手で脳クチュするとかいう地獄絵図を生み出しながら師匠が教えてくれる。この高難易度ダンジョンをサクサク進めるのは師匠のお陰だ。リピート客が多い性質上、ダンジョンを拡張してもポイントが有り余ってるらしい。マァ今まで召喚したモンスターを見るに、自己強化でもエロ方面のスキルしか取ってなさそうだが。


「君って思考をちゃんと言語化するタイプなんだねぇ。読みやすくて助かる。ところで、私の権能聞きたい?」


「いつか師匠のダンジョンにお邪魔するときまで楽しみは取っておきます」


「え~!来てくれるの!?エルガー君が自ら来てくれるなら話は別だよね!?」


「悪いことは言いません。絶対やめた方が良いですわ!」


「マスター、彼女のダンジョンに私も連れていく気ですか?」


スライムたちからは非難轟々だが、行くったら行くんだい。実際に見たらそっから俺のダンジョンに要素を輸入する方法思い付くかもしんないし…


(思い付かなくて良いんですよ)


やだ。


「にしても、今回誘ってきたのはどうして?別に冒険者として攻略手伝ってほしいってわけでもないし」


「そりゃあもう金髪ショタとお近づきになりたかったから…」


「メイ?」


「スミマセンお嬢様。ダンジョンの幅広さを知ってほしかったからです」


高貴なお嬢様ロールプレイされると逆らえなくなるんだ…


「エルガー様のダンジョンテーマは、テーマというより縛りに近いでしょう?こんなに自由にやったも良いんだという見本を見せたいと…メイの計らいですわ」


「それと、ダンジョンの凶悪さを認識してもらうってのもあるかな。ススム君が全部悪いとは言わないけど、こういうダンジョンがあるせいで"全てのダンジョンは破壊すべき!"って動きがあるのも確かだからね」


なるほどなぁ、マァ俺のダンジョン(カスほど煽るし精神衛生上は有害だけど)致死性はないし、大丈夫だろ。


「マスター、それフラグです」

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