念願
「そういえば、機能を一つ解放するのを忘れていました」
「お前忘れるとかあるんだ…
てか、機能の解放の基準ってなに?」
「私の独断と偏見です」
お前のさじ加減かよ。
「今回解放する機能は『合成』です。アイテム類や武器の強化などができます。素材によって尖った性能にすることもできるので、マスターにお勧めです」
ご褒美の宝箱の中身もこれにすれば、安く済むってわけか。
「生き物も素材にできんの?例えば俺とお前とか」
「できますが、合成しない方が強かった、ということもままあるのでお気を付けて」
まぁトーチを合成するのは流石に悪手か。このままでもめちゃくちゃ強いし、ナビゲーターとしての役割もあるし。
とりあえずダンジョン探索で手に入れた素材ぶっ込んで、宝箱の中身と今いるモンスター強化しとくか。
さ~て、機能拡張記念にガチャ回すぞ~。
「何をしているんですか?マスター」
「女の子こいの舞い」
「来いと乞いを掛けているのですね、マスター」
「解説されるの恥ずかしいから止めてくれ」
ガチャの時間だ。スヴェンは結果的に良い引きだったが、それはそれとして女の子が来てほしい。
クール美女枠はいるから来るなら少女系統が良いな…
「私が変身すればよろしいのでは?」
「それだとロマンってもんがねぇだろうが!!!!!!!」
自分で好みの女の子を引いてこそのガチャだ!!!!!!!
「主ってこんな大声出せるんだ…」
スヴェンがなにやらドン引きしてるのからは目を背ける。
「今のポイントだとどんくらい引ける?」
「次のダンジョン拡張や維持に使う分をさっ引いて、10連5、6回といったところでしょうか」
良し、6回引くぞ。
一回目、リザルト。
「薬草、剣、指南書、鉱石、鉱石、ビッグキャット、帽子、毛皮、毛皮、爪」
二回目、リザルト。
「宝石、杖、ピアス、魔剣、薬草、薬草、大槌、服、胸当て、指南書」
三回目、リザルト。
「腕輪、首輪、指輪、鉱石、剣、剣、魔石、アンクレット、羽毛、盾」
四回目、リザルト。
「ゴブリン、ゴブリン、ポーション、薬草、ゴブリン、金貨、ホブゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン」
そんなことある??
五回目、リザルト。
「鉱石、ロングモンキー、ウルフハウンド、鉱石、鎧、スモールラクーン、ドレス、ホワイトタイガー、刺股、薙刀」
くそっ、次がラストだ。いまだに女の子どころかヒト型の気配すらない。
残り一回、これに全てを賭ける…っ!六回目、行くぞ…!
えーっと、薬草、薬草、薬草、ペンダント、槍、鉱石、とうもろこし、冠、時計──
「召喚してくれて…ありがと…。あなたのために、歌、うたうね…」
「女の子キターーーーーーーーッッ!!!」




