心中のあれそれ
外出してリフレッシュも済んだ…いや済んだか?済んだことにしよう。うん、拡張続けるか。
「人は、図星を突かれると逆ギレするという」
「一理ありますね」
「というわけで、心を読めるモンスターに、恥ずかしい思い出に言及させておちょくってもらおう。ただし、言う内容は真実のみだ」
「心を読めるモンスター一覧です」
「助かる」
ポイントにも余裕が出てきたし、思いきって購入しよう。《読心魔法の指南書》は高いんだよなぁ。元々《読心魔法》習得してるモンスターもしかり。
「ちなみに問題点が一つある」
「なんでしょう」
「心にやましいところがないやつは素通りなことだ」
「何か対策が?」
いや、ない。
「ないんですね」
「うん、ない」
「よろしいのですか?」
ぶっちゃけ一点の曇りもない人生送ってるやつなんて稀有すぎるし、そんなん素通りさせてやっても良いかなって。
「己の所業を恥と思わない者もいますが」
「そういうときはそいつ以外のやつ…後続の冒険者とかに伝える」
共感性羞恥心なんてのもあるくらいだしな。
「精神への攻撃…というわけですか。読み取る内容は"恥ずかしいこと"のみですか?悪行などを晒した方が冒険者たちの信用を貶められるのでは?」
「それダンジョンの危険度上がらん?それに、"煽り厨ダンジョン"のコンセプトからは外れるだろ」
「なるほど、それもそうですね」
トーチとの話が一段落付くと、横で話を聞いてたスヴェンが、何やら引いた感じで話し掛けてきた。
「トーチさん、あんた…よく主の声聞き取れるな…」
「?お前も《読心魔法》持ってるだろ」
「いや、そうじゃなくてだな…声出すときと出さないときがあるだろ?急に黙るたびに魔法使って…ってやってると、どうにも間に合わなくてな」
ちょいちょい心の声スルーされてんなと思ったら、そういうことだったのか。
「私はマスターの声を常に聞いてますので」
「魔力量どうなってんだ…?」
「真似しない方が良いぞ。俺でさえ今あるダンジョンポイント全部ステータスに注ぎ込んだって勝てねぇから」
「じゃあ、せめてここでくらい声に出す努力をしてくれ主」
善処する。




