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想いの詩(仮題)

呟き

作者: 浮き雲

春は別れの季節です。旅立つならば懐を希望で満たすことでしょう。けれど、別れの記憶だけ、私は抱いてまた春を迎えることになりましょう。




深く沈んだ()の闇に 昇る月さえない夜は


星のかすかな(またた)きが (ささや)くように思われて


しばし(たたず)み、目を閉じて 耳を空へと(かし)げます




静かな(よる)の足元を 満ち来る時の潮騒(しおさい)


むかし亡くした言の葉を 浚うが如くもてあそび


わたしは、ひとり、夜の底を (めし)いたように迷います




いっそ、夢にも垣間見て


いまの、あなたのしあわせを 信じることができたなら


この苦しさも虚しさも 瑣末(さまつ)なことと(あきら)めて


静かに生きていけるのに・・・




暗く滲んだ()の闇に つつまれ、ひとり佇めば


遠い星さえ(てのひら)に 触れられそうな気がします


なのに、忘れぬあなただけ なおさら遠く感じます





ここは、桜並木の多い場所です。咲き始め、七分咲き、満開、そして、風に惜しげもなく花弁を散らす頃。桜ひとつをとってみても、春の中で、様々なうつろいがあります。

僕は、その時々で、きみを想います。春は別れの季節です。どうしようもないほどに。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 先ほどはありがとうございました 私もわからなくて、登録してしまいました 作者は 美夏 ですw
[一言] 旅立ちであっても、旅立つものは希望に満ちても、きっと残されるものは悲しみに満ちているでしょう。ましてや。 常より短いと思いますが、その中に切なさが満ちているように思われます。
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