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エニスとマリア

「やぁ、元気かい?」


 オーブの向こうでエニスが手を振っている、その背後には奥方のマリアも同じ様に手を振っていて、


「元気だけど、いきなりかよ」


「こんばんは」


 オーブに向かってグレイとリズ が話しかける


「リズ も元気そうだね。グレイとうまくやってる?」


「おかげさまで」


 リズがニコニコしながらオーブに映っているエニスに返事をする。グレイはエニスに、

 

「いきなりオーブが光ったからびっくりしたよ。これ、心臓によくないな」


 自宅のリビングで2人で寛いでいると突然オーブが光り出し、慌ててオーブを

棚からリビングのテーブルの上に慎重に置いた2人。そうしてソファに並んで座り、オーブに映るエニスとマリアを見ながら会話をするグレイとリズ 。


「しばらく会ってないからさ、元気かなと思って」


 エニスがいつものマイペースな調子で話かけてくる。


「いや、こっちは2人共元気だけどさ。お前領主で滅茶苦茶忙しいんじゃないのか?」


 グレイが呆れた声で言うと、


「今まではね。最近ようやく落ち着いたんだよ。それに僕らと一緒にここに来た官僚達が優秀でね。予想以上に仕事が進んでいるんだ」


「そりゃよかったな」


 半分以上呆れた口調でグレイが言うがエニスは全く意に介さず、


「それでね、領主の仕事も落ち着いてきたし時間も出来てきたから久しぶりにグレイとリズと一緒にこの街の郊外のダンジョンにでも潜ってみたいなと」


 エニスの言葉にグレイとリズはオーブの前で二人で顔を見合わせ、そしてオーブに映るエニスとマリアに顔を向けると、


「何だって?領主のお前がダンジョンに潜るって?」


「エニス本気なの?」


 グレイとリズ がびっくりして声を出すと、


「もちろん本気さ。そうそう、マリアも一緒だよ。彼女ダンジョンに潜ったことがないって話なんで経験させてあげようと思って」


 エニスがそう言うとマリアがオーブに顔を近づけ


「エニスが行きたい以上に私が行ってみたいの。エニスにグレイとリズ なら何の心配もいらないし」


「いや、まぁマリアさんが元騎士だったってのは聞いてるけどさ」


 グレイがボソボソと言うと


「普段はマリアって呼んでくれていいわよ」


「貴族なのに?本当に?」


 リズ が思わず聞き返すが、


「関係ないって。エニスのことをエニスって呼ぶなら私のこともマリアって呼んで」


 終始エニスとマリアの勢いに圧倒されているグレイとリズ 。


「はぁ…」


 ため息混じりの返事をする二人。


「そう言う事で時間が取れそうになったらまたこのオーブで連絡するからさ、そん時はグレイの移動魔法で迎えてにきてもらってそのままダンジョンまで飛んでくれよな」


 こうなるともうグレイがどう言っても自分の意見を曲げないというエニスを知っているので、 


「へぇ、わかりやした」


「じゃあまた連絡するね。おやすみ」


 最初から最後まで言いたい事だけ言うとオーブの光が消えた。

 

 対のオーブをリビングのテーブルから棚に戻すと、


「あいつ、全然変わってないじゃないかよ。自分の立場をわかってるのか?」


 グレイの言葉に笑いながらリズ も、


「本当ね。以前と一緒で全然変わってない。あれで領主様?」


 そう言って今の会話を思い出して笑い転げる二人だった。



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