表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2巻発売中!&コミカライズ】俺だけ《確定レアドロップ》だった件~スライムすら倒せない無能と罵られ追放されたけど、初めて倒した一匹から強武器落ちました~  作者: みんと
第三章 世界最強 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/195

第62話 酒場


「さあ、ここが私の行きつけの店だ。じゃんじゃん飲んでくれ……!」


 俺はカナンの案内で、街の大衆酒場にやって来た。

 ギルドラモンの冒険者ギルドと同じく、ガラの悪そうな連中でごった返していた。

 しかし、先ほどとは全然周りの反応が違っていた。

 なにせ、俺の横にはカナンがいるのだ。


「ふっふーん、ロインに私の街を紹介できてうれしいぞ!」


 カナンは上機嫌で、俺に腕を絡ませている。

 それに対抗して、クラリスも反対側の腕を占領している。

 客からの視線が、いっきに俺に浴びせられる。

 中には視線で俺を殺せそうなものもいたが、不思議と敵意は感じられない。

 やはり、カナンと一緒だからだろうか……。

 ランキング1位のカナン、その知名度は街中に轟くほどだろうからな。


「お、おい……! カナンが男連れてきやがった……! ど、どういうことなんだ……!?」


 店のマスター的なスキンヘッドのこわもて親父が、驚きの声を漏らし、カウンターから身を乗り出した。

 そのせいで、手に持っていた肉から汁が、他の客の皿に入ってしまう。

「おいオヤジ!」と抗議の声があがるが、親父はもう、それどころではなかった。


「なんだよ! 私だって女なんだぞ! 男くらい、連れてきてもいいだろ!」


 と、カナンはこわもての親父に言い返す。

 その発言に、酒場中がざわつき始めた。


「お、おい……カナンが女だってよ……。あれだけ女扱いされるのを嫌がっていたカナンが……!?」

「いつも男に混じって酒を飲み比べしていたあいつが……!?」

「どういうことだ……!? カナンは自分より弱い男には興味がねえんじゃなかったのか……!?」

「くそ……! 俺、ひそかにカナンのこと狙っていたのに……!」


 などと、みなそれぞれに勝手なことを言い始める。

 ここは、俺も自己紹介をしておいた方がいいかな。


「あー、みなさんどうも……ロインです……」


 ぺこり、と頭を下げる。

 すると――。


「おいおい! 兄ちゃんどんな手を使ったんだよ!」

「そうだよ! 教えてくれ! あの鉄壁のカナンを落とした裏技をよ!」

「こんなひょろい兄ちゃんが、カナンを倒したってのか……!?」

「さあさあ、どんどん飲んでくれ! 俺がおごるぜ……!」


 と、大柄の男たちに囲まれてしまった。

 これは……なかなか解放してもらえそうにないな。

 が、しかし、カナンが怒りだして、大声を上げた。


「ちょおおおっと!!!! みんな、ロインは私の客だよ! ロインは私と飲むんだから! 離してよね!」

「ちょ、ちょっと……」


 俺はカナンに手を引かれ、店の端に空いていたテーブルへ。

 クラリスとカナンが、俺の横に座る。

 いや、対面、空いてるのに……ま、いっか。


「じゃ、じゃあ……俺もなにか頼もうかな」


 店の人に、手をあげて合図する。


「そういえば、ロインってお酒飲めたの……?」


 とクラリス。


「あーまあ、あんまりだけど……せっかくだから」

「じゃあ、私もいただいちゃおう……!」


 俺はこのときはまだ知らなかった……。

 クラリスとカナンが酔っぱらうと……あんなことになるなんて――!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

《▼カクヨムで新連載はじめました▼》
  【続編】『アイテム至上主義!』~近未来のダンジョン都市NEOトーキョーで俺だけ【確定レアドロップ】な探索者生活~
ぜひ応援よろしくお願いしますね!確定レアドロップの精神的続編です!
  ▼▼▼ 大好評発売中 ▼▼▼
    ★画像タップで購入ページへ飛びます★
html>
《▼カクヨム版はこちらです▼》
スライムすら倒せない無能と罵られた俺のスキルが《確定レアドロップ》だった件。ようやく倒せた初めての一匹がきっかけで、ハクスラの連鎖が止まらない!世界最速で世界最強の勇者を追い抜きます
コメント欄解放中!先行公開!
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ