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【2巻発売中!&コミカライズ】俺だけ《確定レアドロップ》だった件~スライムすら倒せない無能と罵られ追放されたけど、初めて倒した一匹から強武器落ちました~  作者: みんと
第三章 世界最強 編

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第53話 新しい街


 俺とクラリスはギルドラモンという街を訪れた。

 ここはミレージュと双璧を成す大都会だ。

 むしろ、冒険者の質でいえばこちらのほうが上かもしれない。


 なぜそんな街を訪れたか。

 目的は素材集めと、人材確保のためだ。


 ギルドラモンはミレージュとは地図の反対側にあり、戦えるモンスターも大きく変わってくる。

 そのため、そこで商品を仕入れ、アルトヴェール領に持って帰れば、高値で売れるだろうということだ。


 それに、ここには手練れが集まっている。

 腕のいい冒険者を、アルトヴェール領にスカウトできれば、一石二鳥だ。

 俺は魔王軍に対抗するための、騎士団を作ろうと考えていた。


「どうやらこっちの方までは、デロルメリアの件はあまり知れ渡ってないみたいだな……」

「そうね……でも、買い物しやすくていいかもね」


 街を歩くも、俺のことを知っている人はいない。

 今ではミレージュで俺のことを知らない人はいないくらいだというのに。

 まあ、それも当然か。

 これだけ離れていれば、噂が広まるのも時間がかかる。


「あのー、魔王軍のことについて、お聞きしたいんですけど」


 俺は試しに、道行く人に訊いてみた。

 ごく一般の、普通の成人男性という感じの人物に話をきく。


「んあ? 魔王軍? そういや、西の方でそんな事件があったってのは聴いたようなきはするなぁ……」

「そうですか……」


 どうやら、一般人の認識としてはその程度なようだ。

 たまたま、魔界の扉が開いたのがミレージュの近くだったということか。

 それとも、勇者の拠点がミレージュだったからということかもしれんが。


「次は、冒険者ギルドに行ってみるか……」

「そうね、そこなら何かわかるかも」


 どうやらこの街に、ミレージュのような情報屋はないらしい。

 もしかしたら存在するのかもしれないが、少なくとも。

 よそ者に気楽に教えられるような表の情報屋はないみたいだ。


 だが、冒険者ギルドというのは物資も人間も、情報も、自然と集まってくる場所だ。

 そこにいけば、とりあえず目的は果たせる。


「ここがギルドかぁ……ミレージュよりも、活気がある気がするなぁ……」


 見渡す限りの広い集会所に、多くの冒険者が集まっている。

 酒樽の上で腕相撲をする人たちや。

 飲み比べをしている人たち。

 ミレージュの少し上品で、プライドの高そうな冒険者のイメージとは打って変わっていた。

 荒くれもの、という表現がふさわしいような感じだ。


「活気があるっていうよりも……下品? 柄の悪いかんじね……」

「はは…………だな……」


 俺たちがそんな話をしていると……。

 後ろから声をかけられた。

 この街の冒険者だろうか。


「おい、どけよ」

「ああ……すまん」


 どうやら入口で道を塞いでしまっていたようだ。

 少し新しいギルドに見とれ過ぎた。


「おっと……」


 俺たちは素直に避けた。

 それなのに。

 後ろからやって来た男たちは、わざと俺たちにぶつかった。


「おいおい、お前らがさっさと退かねえから、ぶつかっちまったが?」


 男は俺を睨みつける。


「…………? 俺は、ちゃんと避けたし謝ったはずだが?」


 ここは俺も強気でいかせてもらう。

 明らかに、相手はこちらを挑発してきていた。

 相手の目には、悪意しかない。


「うるせえなぁ! よそ者のくせに口答えすんじゃねえ!」

「…………おだやかじゃないな……」


 どうやらさっきこのギルド全体に抱いた印象は間違いではないらしい。

 血気盛んな荒くれものギルドというのは本当のようだ。


「どこの坊ちゃんか知らねえが、ここはてめえみたいなピカピカの鎧を着こんだヤツがくる場所じゃねえんだよ!」


 男は俺の鎧を見てそう言った。

 まあ確かに、こいつらから見れば高そうな鎧かもしれないな。

 実際、男の鎧はもう何年も使い古している感じで、ひどく汚れ、劣化していた。


「あいにくだが、俺は戦いでそこまで傷を受けない」

「んだとぉ! 舐めんじゃねえぞ……!」


 男は俺に、斬りかかってきた――!


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