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【2巻発売中!&コミカライズ】俺だけ《確定レアドロップ》だった件~スライムすら倒せない無能と罵られ追放されたけど、初めて倒した一匹から強武器落ちました~  作者: みんと
第三章 世界最強 編

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第52話 下準備


 素材集めに奔走する前に、まずは今できることをやろう。

 俺はアイテムボックスを開いて、城の一番大きな部屋に余った素材をぶち込んだ。


「うわ……すごい、こんなに素材があったんですね……」

「まあ、こんな確定レアドロップ体質をしていますからね……自然と、使わない素材ばっかりにはなるんです」


 あまりの素材の多さに、サリナさんは驚いていた。

 まあ全部の素材を無理やり活かすこともできるが。

 正直、装備品にもスキルにも今のところ苦労はしていない。

 今までに隙間の時間で集めた素材が大量にあった。


「じゃあこれ、アイテムボックスです」


 俺は予備のアイテムボックスをサリナさんとドロシーに渡す。

 これで彼女たちだけでも商売を行える。


「あとは……商業に詳しい人を何人か雇いましょう」


 当面の予算も渡しておく。

 下っ端のスタッフは適当に雇っておいてもらおう。


 それから、商業の責任者については俺が直接雇ったほうがよさそうだ。

 俺はさっそく準備を始めた。

 向かったのはとある商業ギルド――。





 商業ギルドから帰って来た俺は、サリナさんやドロシー。

 徐々に集まりつつあるスタッフたちを集めた。

 そして――。


「……ということで、彼が商業の責任者だ」


 俺は雇った人物を、みんなに紹介した。


「はじめまして。アリエスタ商会の、ノエルです」


 ノエルと名乗った人畜無害そうな青年は、深々と頭を下げた。

 緑色の髪をした、エルフ族の人間だ。


「ちょっと……ロインさん、アリエスタ商会……!?」


 サリナさんが驚いて言った。

 そう、アリエスタ商会といえば、かなり有名な商業ギルドだ。

 そんなところからやって来た人物、不思議がるのも無理はない。


「ああ、彼をアリエスタ商会からスカウトしたんです」

「えぇ……!? あのアリエスタ商会からですか……!? どうやって……」


 そう、俺はノエルを引き抜いてきた。

 もちろん、アリエスタ商会には話をつけてある。

 もめごとにはならない。


「アイテムボックスや転移石の話をしたら、すぐにでもうちと組みたいと言ってくれたんですよ」「はい! もうロインさんのアイデアに感銘を受けました! アリエスタ商会総出で、ロインさんに協力しますよ!」


 とノエルがやや興奮気味に言った。

 そう、ノエルは一応、アリエスタ商会から借りていることになっている。

 まあ給料もうちで払うし、好きに使っていいとも言われているから大丈夫だ。

 他にも取引先や、人材の確保にも、アリエスタ商会は手を貸してくれるそう。


「でも、アリエスタ商会が後ろ盾になってくれるなんて……幸先いいスタートですね」

「ほんとうに、良かったです」


 やはりアイテムボックスや転移石を使った商売というのは、商人からしても魅力的なのだろう。

 少しでも甘い汁を吸おうとするのが道理だ。

 俺としても、アルトヴェール領だけでなくミレージュの街を巻き込んだ貿易網を構築していきたいと思っている。

 先行投資を惜しまないアリエスタ商会には、感謝しかない。

 これから、利益をいっしょにあげていくつもりだ。


「じゃあ、ノエル。それからサリナさん、ドロシーあとは頼んだ」

「わかりました、ロインさん」


 商会の設立や、それからの商売は彼らに任せる。

 俺は、その間にも新たな商品を集めることにした。


「じゃあちょっと行ってくるよ」

「はい!」


 俺とクラリスは、冒険の準備を始めた。

 目指すはギルドラモンという街だ。

 ミレージュ周辺にはない素材なんかを集めれたらいい。

 それに、魔王軍討伐のために、強い冒険者を集めるのも目的の一つだ。


 もっと領地を経営していきたいところだが……。

 正直俺の性に合わないから、そこはみんなに頼ろう。

 俺は俺にできることをするまでだ。

 商売がうまくいけば、自然とこのアルトヴェール領にも人が集まってくるだろう。

 戻って来た時に、商売がうまくいっていることを祈って……。


「さあ、やることはたくさんあるぞ……!」


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