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【2巻発売中!&コミカライズ】俺だけ《確定レアドロップ》だった件~スライムすら倒せない無能と罵られ追放されたけど、初めて倒した一匹から強武器落ちました~  作者: みんと
第二章 ハック&スラッシュ 編

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第31話 アイテムボックス


 俺は自分の能力をさらに活かすために、情報を集めることにした。

 多くのレアドロップアイテムを掘っていきたいところだが……。

 どんなモンスターからどんなアイテムを得られるのか、それを知る必要がある。


「でしたら、情報屋がいいですよ」


 とサリナさんに教わり、俺とクラリスは情報屋を訪れた。

 裏路地をいったところにある不気味な館。

 その中に入ると、初老の不気味な男がいた。


「いらっしゃい。うちは情報屋だよ、金さえ払えばどんな貴重な情報でも教える」


 金ならたくさんある。


「レアドロップアイテムに関する情報がほしい」

「そうか……それならいろいろあるが……どんなのがいい?」


 言われてみれば、どんなレアドロップアイテムが欲しいのか、考えてもいなかった。

 ただあてもなく探しても、意味がないよな……。


「そうだな……なにか収納に役立つものがいい」


 これからたくさんのレアドロップアイテムを集めていこうと思ったら、置き場所も必要になってくる。

 以前、アイテムを無限に収納できるというような話を聞いたことがある。


「それならとっておきの情報があるぞ」

「本当か……!? いくらだ?」


 情報屋の親父は、手をパーにしてみせた。

 5……ということなのだろうか?


「5万Gか……?」

「いや、500万だ」

「なに……!?」


 仕方がない、少し値は張るが、ここは素直に支払おう。

 なにせ、アイテムボックスはそれほど貴重なのだろうから。


「ほら、500万だ。それで、どうすればアイテムボックスを入手できる?」

「そのアイテムは、なかば伝説とかしているのだがな……」

「いいから教えてくれ」

「深き森にすむ、フクロトロールというモンスター、そいつがドロップするとの情報が残っている」


 フクロトロールか……聞いたことのないモンスターだ。

 だが、そいつを倒せばかなりレアドロを集めるのがはかどりそうだ。

 ここはなんとしてもそいつを倒しにいきたいところだ。


「で、その情報は確かなんだな?」

「いや……それが、この話には続きがあるんだ」

「はぁ……?」


 せっかく大金を払ったというのに、拍子抜けだ。

 もしかして眉唾なのか……?


「私の豊富な情報網を駆使しても、過去にそれを手に入れられた者は、三人しかいない」

「なに……!? 三人しか……!?」


 まあ、よほどドロップ率が低いんだろうが、俺には関係のない話だ。

 俺がその4人目になってやる!


「それも不思議なことに、ただのレアドロップアイテムというわけではないのだ」

「ん…………?」


 情報やの言葉に、俺は少し不安を覚えた。

 ただのレアドロップアイテムではない……?

 いったいどういうことだろう。


「昔、レアドロップアイテムの会得確率を引き上げるスキルを持った人間がいたという……」

「…………!?」

「ロインと同じね……」


 クラリスが言う。

 俺と同じような能力を持つ人間が過去に……?

 まあ俺の場合は「確定」能力で、少し意味合いが違うようだが……。


「……で、そいつがどうしたんだ?」

「彼はアイテムボックス欲しさに、なんどもフクロトロールに挑んだ」

「…………ゴクリ」


 俺は唾をのんだ。


「だが、ついに彼はアイテムボックスを手に入れることはできなかったという……」

「ど、どういうことだ……?」


 レアドロップアイテムの会得確率を引き上げる効果を持つ男が、それに失敗した……?

 つまり……確率だけではないということか?


「そうだ、アイテムボックスの会得条件はいまだ謎が多い。普通のドロップアイテムのように、運だけでどうにかなるものではないようなのだ……」

「……そうか、まあ行ってみるしかないか……」


 仮にどんな条件があろうと、俺の能力はその過去の誰かさんとは違うんだ。

 俺はレアドロップを確定させることができるようだ。

 ただ確率を引き上げるようなものではない。

 俺は、一度たりともレアドロップが出なかったことがないんだ。


「おやおや、自信満々だな」

「まあな。これでも少しは腕に自信がある」

「そうだ、もしお前さんが無事にアイテムボックスを手に入れ、なにかわかったことがあれば情報を買い取るよ。まあ、期待はしとらんがな……」

「そうか、まあ。近いうちにまたくるよ」


 俺はそう言って、情報屋を出た。

 アイテムボックスの情報を売れば、さっきのバカげた値段の情報料も取り返せるだろう。

 まあ、仮にどんな情報だろうと、マネできるヤツがいるとは思えないが……。


「ねえロイン、大丈夫かなぁ? もし……ロインの能力でも手に入れられないアイテムだったら……?」

「うーん……ま、そのときはそのときだ」


 俺は気楽な気持ちで、深き森へと向かった。


転移(テレポート)――! 深き森へ!」


 深き森の位置は、情報屋に地図を書いてもらった。

 どうやら場所のイメージさえつかめていれば、行ったことのない場所でも転移可能らしい。

 いざ、フクロトロールを倒して、アイテムボックスを手に入れる――!


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