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第189話 最後の戦い


「うおおおおおお!!!!」


 俺は自分を殺し、自分のレアドロップアイテムとしてよみがえった。

 黄金の肉体を動かし、俺は魔王デスマダークに襲い掛かる!!!!


「死ねええええええ!!!!」


 デスマダークも、最後の力を振り絞って、俺に向かってくる。

 だが、俺はものすごいスピードでそれを翻弄する。


 ――ドカ! バキ! ドカ!


「っく……なんだこの力は……!?」


 俺のスピードに、デスマダークは一切ついてこれない。

 俺はデスマダークをタコ殴りにした。


 なんだかすべてから解放され、身体が軽くなったような気分だ。

 これなら、いくらでも戦えるような気がする。


「ぐぬぬ……やるではないかロインよ……! だが、これでどうだ!」


 デスマダークは体制を立て直し、魔法攻撃に移る。


「ぬおおおおおお! 食らえ! 死魔暗黒(デス・マダク)!!!!」


 ――ズズズズズズズオオオオオ!!!!!


 俺のもとへ、闇の魔法が襲い掛かる!

 しかし、俺にはまったく、効かない!

 俺の肉体からほとばしる黄金の光が、デスマダークの闇魔法をかき消す!


「な……わ、我の最上位魔法が……!」

「これで終わりだな、デスマダーク! 俺の勝ちだ……!」


 俺はデスマダークの心臓を一突き!


「ぐおおおおおおおおおおおお!!!!?」


 魔王デスマダークはついに、その場に倒れた。

 しかし、さすがは魔王だ。

 この程度で、おとなしく倒れてくれるような相手ではない。


「ふ、ふははははは! ここまで我を本気にさせたのは初めてだ。勇者ロインよ。我の真の姿をみせてやる!」

「なに……!?」


 デスマダークは、ゆっくり立ち上がるとその姿を変形させた。

 やつの身体から触手が伸び、じわじわとその姿を変えていく。

 デスマダークはより邪悪に、より凶悪に変わっていく。


「奥の手があるのは、なにも貴様だけではない……! みよ! これが我の最終形態だ……! 魔王デスマダーク・オン・ゾエク!!!!」


 デスマダークは第二の形態へと変化した。

 そして、再び俺の前へと立ちはだかる。


「っく……しぶといやつだ……」


 しかし、俺は自分のレアドロップによる覚醒状態。

 今の俺なら、魔王の最終形態も怖くはない……!


「なら、これを喰らえ! 火炎龍剣(ドラグファイア)!!!!」


 俺はひるまずに、魔王第二形態に向けて、技を放つ!

 しかし――。


「なに……!?」

「ふはははは! そんな攻撃、全然効かぬわ!」


 魔王には傷一つつけることができなかった。

 くそ、なんて魔力だ……。


「貴様の技で、我を倒すことなど不可能……!」


 魔王はその巨大な魔力で、俺の前に立ちはだかる。

 くそ……全然敵う気がしない……。

 俺は、どうすれば……。


「どうしたロインよ……! そんなものか……!?」

「っく…………」


 俺は魔王の攻撃を避け続ける。

 しかし、このままだとらちが明かない。

 どうすれば……。

 そうだ……!


 そのとき、俺に一つのアイデアが思い浮かんだ。

 そういえば、きいたことがある。

 この世界は、ひとつの大きな球体だと。

 星というのは、宇宙に浮かぶ大きな球体だと――。


 だとすれば、この魔界は、なんだ……?

 魔界なんて場所は、おそらく俺たちの住む人間界と同じ星ではない。

 時空そのものが違うのか、たんに異星なのかはわからない。

 だが、おそらく魔界は別の星だ。


「だったら……壊しても問題はないよなぁ……!?」

「…………!?」


 俺はおもむろに、地面に剣を突き刺した。

 思い切り、それこそ星を破壊する勢いで、剣を突き刺す――!!!!


 ――グサ!!!! ――ズドン!


「な……!? 貴様、気でも狂ったか!」

「いいや、これでいいんだよ!」


 すると――。

 地面が割れ、星が割れ、俺のもとに、あるものが現れた。

 そう、この星のレアドロップアイテムだ。

 俺は、星を破壊し、レアドロを手に入れた!



《星砕剣》

レア度 ユニバース

攻撃力 9999Billion

防御力 9999Billion



 俺は、その剣を手に入れた。


「これで終わりだああああああああああ!!!!」


 星砕剣を手に入れた俺は、それを魔王に向かって突き刺す!


「ぐわああああああああああああ!!!!」


 魔王は真っ二つに割れ、消滅した。


「やったぁ……!!!!」


 どうにか俺は、魔王を打ち破ることができた。

 クラリスたちが、俺にかけよってくる。


「すごい! さすがはロインだね……!」

「ああ、クラリス……ありがとう」


 俺は今にも倒れそうなほど、ひどく疲れていた。

 というか、そもそも俺は今魂だけの状態なんだよな……。


「でもロイン……身体が……」

「ああ……これ、もとに戻るのかな……?」


 俺は一度、死んだんだもんな……。

 だけどまあ、なるようになるか。


 とりあえず、今は魔王のドロップアイテムを確認しよう。



《魔槍――デスマダク》

レア度 デス

説明 一度使用すると、魔界そのものを消滅させる槍



「これって……」

「ああ……魔界を消失させられるのか……」


 魔王のレアドロは、とんでもないものだった。

 これを使えば、魔界を終わらせることができる。

 そうすれば、こんなバカげた戦いは終わりにできる……。


「よし……!」


 俺は、魔槍――デスマダクを一振り。

 魔界を消滅させるべく、それを使用した。

 すると――。


 ――ズゴゴゴゴゴゴゴ。


 魔界の奥底から、とんでもない地鳴りが響き渡る。


「魔界はもうすぐで消滅する……! 急いで人間界に戻ろう!」

「うん……!」


 俺は、クラリス、アレスター、エスレを連れて、魔界の門まで転移した。

 これで、世界に平和が訪れるといいな――。




================

【あとがき】


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今週の売り上げ次第で3巻が出るかが決まります!

ぜひみなさんよろしくお願いいたします!


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