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第147話 そしてハーレムへ……


 アルトヴェールに戻ってきた俺たちは、さっそく時戻しの杖をモモに使用した。

 すると――。


 ――パァアア!!!!


 っと、まばゆい光に包まれて、モモの身体が回復していった。

 復活してから、まるで老婆のようだった肉体が、若々しく蘇る。


「おお……! これはすごい……!」


 モモも、自分の肉体を見て感動しているようだ。


「私……もとに、戻った……!? すごい!」

「よかったな」

「ありがとうございます! すべてロイン王のおかげです!」

「おおっと……!?」


 モモは俺への礼を述べたあと、急に抱き着いてきた。

 若々しいふくらみが、俺に押し付けらる。

 まさかあの勇者パーティーのモモに、こんなふうに抱き着かれるなんて思いもしなかった。


「お、おい……大げさだって」

「いえ、本当に、ロイン王には重ね重ね……感謝が絶えません!」


 まあこれで人が死んでも、完全に復活させることができるってわかったし、俺としても非常によかった。

 モモの肉体を蘇らせたあとは、エレナ、ゲオルド、アレスターの肉体も若返らせてやる。

 こうすることで、みんな元の、あの頃の勇者パーティが戻って来た。


「おお……!」「若がえる!」「力がみなぎってくる!」


 そしてエレナも俺に抱き着いて、礼を言ってきた。


「ロイン王……! 私とモモも、ぜひハーレムにお加えください! ぜひご奉仕させてください!」

「えぇ……!?」


 いや俺はそんなつもりで若返らせたんじゃないんだけどな……。

 でも、二人は俺に抱き着いたまま離れてくれない。


「「ロインさま~!」」


 クラリスやサリナさんの視線が痛い……。

 ゲオルドとアレスターも、俺に抱き着いてはこなかったが、過剰なまでに礼を言ってきた。

 あんなに俺を毛嫌いして、挑発してきた勇者パーティが、今ではこんなふうになってるなんて……なんだか妙な感じだ。


「ロイン王! 本当にあなたは偉大な人だ! 一生この命をもって、お仕えします!」

「はは……みんな大げさだって……」


 悪い気はしなかったが、ここまで持ち上げられると反応に困ってしまう。

 あくまで彼らは同年代の人間だし、こんなにへりくだって話されると、どう返していいものかと思ってしまうのだ。





 その晩、俺の寝室にはモモとエレナが押し入ってきた。

 まあ、俺としても悪い気はしない……けど……。

 他のみんなも、二人のことは歓迎しているようだったので、とりあえず部屋に入れることにした。


「……っていうか……クラリスも、サリナさんも……カナンも……みんないいの!?」

「今更……じゃない……?」


 と、クラリス。まあ、確かに。ここまで女の子が増えたら、今更って感じはするな。


「ロインさんほどの人、誰にも独り占めできませんよ! 王たる器なんですから、もっと堂々としてください!」


 とサリナさん。


「私も、何人もの女性を満足させられる、そういう強い男だから、ロインが好きだ!」


 とカナン。

 じゃあ、みんなオッケーってことなのか。

 ドロシーはその辺、まったく気にしてないようす。まあ、ドロシーはそういうタイプだよな。

 ネファレムも特に異論はなさそうだ。


「ていうか、モモとエレナはいいのか!? ゲオルドやアレスターとそういう仲なんじゃないのか!?」


 噂では、勇者パーティの二人とも、アレスターの彼女だというのを聴いたことがあった。


「いえ……? アレスターやゲオルドとはまったくなにもありませんが……?」

「そうですよ。あんな二人、パーティーメンバーとしてはよくても、異性としては見てません」


 と、二人はきっぱり否定した。

 なんか……アレスター……ちょっと同情する。


「そ、そうなのか……じゃあ、二人とも……よろしくな!」


 俺はその晩、総勢7名もの女性と愛を交わし合った。





 そして翌日――。


「よし、じゃあ次はこの時戻しの杖で――ドロシー!」


 俺は唐突に、ドロシーを呼びつけた。


「え……!? 私……!? な、なんの用なのだ……!?」

「この杖で、ドロシーの身体から手鏡を分離する……!」

「は、はぁ……!?」


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