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第140話 勇者復活


 魔界への移動手段を探そうにも、一切の手掛かりがない。

 ネファレムは例のあの方法しか知らないようだし。

 情報屋にもあたってみたが、大した情報は得られなかった。

 こうなれば、もはや可能性のある人物は一人しか思い当たらない。


「アレスター・ライオス」


 先代勇者の末裔である彼なら、俺の知りえぬ情報を握っていてもおかしくないだろう。

 とはいえ、先代勇者が残した方法はあのいけにえの祭壇だけだった。

 だからアレスターのもとになにか他の方法が残っているとは考えにくい。

 だけど、わらにもすがる思いだ。

 アレスターなら、なにかしらの手掛かりになるんじゃないか……!?


「でも、アレスターさんは死んでいますよね? どうするんですか?」


 サリナさんの言う通りだ。

 アレスターは以前、デロルメリア戦で死んでしまっている。

 だけど、俺にはそれも解決できる手段があった。



《世界樹の霊薬》

レア度 レジェンダリー

ドロップ率 ???

説明 一定期間以内に死んだ人間を蘇生することができる。



 レジェンダリーダンジョンで手に入れた蘇生アイテムだ。

 これを使えば、きっとアレスターを蘇生できるはずだ。

 一定期間というのがどれだけの期間かはわからないが、試してみる価値はあるだろう。


「これをアレスターの墓に行って、使用してみようと思う」

「でも、アレスターさんはロインさんにあれだけひどいことをしたんですよ? そんな貴重なものを使ってしまってもいいんですか?」

「確かに、あいつにはいろいろされました。でも、いいんです。人を生き返らせる方法があるのなら、俺はどんなやつにでも手を差し伸べたい……」

「さすがロインさん、優しいですね」


 それに、これはなにも俺の優しさだけでそう言ってるのではない。

 ほかにもいろんな事件で死んでいった人はいる。

 だけど、アレスターは手がかりになる可能性があるかもしれないんだ。

 だからこそ、俺はアレスターにこのアイテムを使おうと思う。

 やつは曲がりなりにも、勇者の血をひいている。

 蘇生させれば、なにかしらの戦力にもなるかもしれないからな。


「大丈夫です。このアイテムは何回か使えそうなので、いざとなったときのために少しは残しておきますよ」

「なら、いいんですが……」


 まあ、俺の手の届く範囲の人間は殺させやしないけどな。

 俺は世界樹の霊薬をもって、アレスターの墓まで転移した。


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