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転生騎士の英雄譚  作者: 青空
初めての街
31/210

27 冒険者制度

話の流れがちょうどよかったので、細かい設定を一部公開します。

ちょっと堅苦しい感じの文章になっています。

読み飛ばして頂いてもそれほど影響はないかと・・・。

そんなこんなで書類確認が済み、ケイトさんは冒険者制度について詳しく教えてくれた。


曰く、


~冒険者制度~


初めに、本冒険者制度はガレーリア王国内での冒険者活動について定めたものである。


<冒険者登録に際して>


冒険者活動を行うにあたっては、必ず国内各所に配置されている冒険者ギルドのうち、いずれかの拠点にて冒険者登録しなければならない。


冒険者登録には種族、性別、身分、年齢等による審査は一切行わないが、一定の戦闘能力を有することを確認するため、冒険者登録試験を受ける必要がある。


例外として、すでに魔物の討伐経験がありそれを証明できる、もしくは一定以上の戦闘能力があることを第三者(すでに冒険者登録されている者に限る)が証明する場合には、試験を受けなくともよい。



<冒険者ランク>


冒険者ランクは当人および所属するパーティーの活動実績(依頼達成率や貢献度等)に応じて、7段階(S>A>B>C>D>E>F)のうちいずれかのランクを割り当てるものとする。


なお、F~Bランクまでについては、各冒険者ギルド支部の裁量にて与えることができるが、SランクおよびAランクについては、王都の中央ギルドでのみ与えられるものとする。


冒険者ランクを証明するための冒険者証は肌身離さず身につけることを義務付け、必要に応じて身分証として使用する。


紛失・盗難による再発行は原則認めない。



<パーティーの結成・解消>


冒険者パーティーを組む場合は、メンバー同士の合意と冒険者ギルドへのパーティー結成の届出が必要となる。

短期の臨時パーティーを組む場合でもこれは適応される。


パーティーを解消する場合にも同様にメンバー合意のもとパーティー解消の届出をギルドへ提出すること。

ただし、パーティーメンバーが死亡もしくは行方不明となった場合には、代筆が認められる。



<依頼の脅威度>


依頼の脅威度については、基本的に依頼主から与えられた情報をもとに、魔物の強さや規模、緊急性などを考慮し、ギルド側が判定するが、追加調査により新たな情報が得られた場合には、これを変更する可能性がある。


脅威度の変更があった場合には、そのランクにかかわらず、依頼を無効とし、達成の可否は問わないが、依頼をすでに完了している場合には、活動実績に反映させる措置をとる。


脅威度は冒険者ランク同様S~Fランクで、冒険者ランクに応じた依頼までしか受けることができない。

ただし、パーティー内に相応ランクの冒険者が所属する場合には、相応ランクの依頼を受けることができる。


例えば、Fランクの冒険者単一では、Eランク以上の依頼は受けられないが、パーティー内にBランクの冒険者がいる場合には、Bランク以下の依頼であれば受注可能となる。



<魔物討伐>


魔物の討伐が依頼内容に含まれている場合には、魔物の魔石もしくは討伐証明できる部位の素材をギルドに提出すること。

原則これがない場合には、依頼達成とは認めないものとする。


ただし、戦闘中やむを得ず破壊してしまい採取困難な場合には、依頼主に状況を説明し、ギルド報告に同行してもらうことで依頼完了とすることができる。



<報酬>


報酬については、基本的に依頼主の裁量により決められるが、ギルドが定めた各ランクにおける最低金額を満たさなければならない。


また、依頼により討伐した魔物や採取した素材については、冒険者に所有権があり、自由に売却・使用することができる。


冒険者ギルドおよび商業ギルドへ持ち込み、売却する際には、売却金額の一部を仲介手数料として支払わなければならない。



<依頼の失敗>


契約時に定めた依頼遂行期間や目標を達成できなかった場合、依頼は失敗となる。


依頼失敗にあたっては、依頼主がギルドへ支払った依頼仲介料を冒険者側が支払わなければならない。


また、依頼失敗の詳細な内容については、ランク査定時に反映されるものとし、依頼失敗率が5割を超えた場合には、ランク降格処分となる。



<その他>


冒険者登録をしたものが、一般的に非人道的と思われる行為や王国法に抵触する行為を働いた場合、冒険者登録を抹消し、二度と登録はできない措置をとることがある。


などなど、手続きは結構簡単そうだったのに、意外と細かい規定がされているようだ。


まあ、俺は本職ってわけでもないし、それほど重要じゃないかな。


ただ、説明にあったけど、登録試験があるっぽい・・・どうしよう・・・

試験なんて受ける時間ないよ!

パイさん!なんとかなりませんか!


などと調子のいいことを考え、俺はとりあえずパイさんに熱い視線を送っています。


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