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牡牛座って………

今回は時期的に牡牛座のお話


牡牛座の皆さまごめんなさい

(o_ _)o<(_ _)>(o_ _)o


では、お楽しみください

(o_ _)o


※誤字、脱字訂正しました。

登場人物紹介


・ゼウス

 皆さんご存じの通り女たらしです

 全知全能?なにそれ?的な人です

 因みにバツ2です


・ヘラ

 言わずと知れた鬼嫁です

 あと、誤解がありますがこの人は

 ゼウスの三人目の奥さんです


・エウロパ

 ゼウスに拉致された不憫な町娘

 (実は町娘に扮した王女様)

 かなり強かななお嬢さん

 


~~~~~牡牛座の成り立ち編


 ここはオリンポス神殿、言わずと知れたギリシャの主神達が暮らす神殿です。


 その最奥で暇そうにしているのが誰であろう、このふざけた物語の主人公ゼウスであります。


 立派な口ひげに筋骨隆々なその体つき、正に主神にふさわしい風格を持っておりました。


 ただ、一つだけ彼には悪い癖があるのです。


 それは………。


 ちょい悪親父もびっくりの女好きであったのです!しかも、主神という絶対神の立場であるため周囲はなかなか諫めることが出来ないという有様なんです。


 そんな女好きのゼウス様のやり過ぎ列伝


 いよいよ、始まります。


 事件の始まりはいつも何気ない一言から始まります。たまたま、下界に行っていた神様が酒の席でこんな話をしたことが事件の始まりでした。


「ゼウス様、暇そうですねぇ」


「うん?なんだお主か下界はどうじゃった?可愛い子か美人はいたか?」


(解説A)この発言の時点で既に女好きが露呈するゼウス様、しかも会話の割に表情は真面目な顔をしております。


(解説B)そうですね、流石はゼウス様と言えるでしょう。ここは彼にとっては本邸です。いつあの人(・・・)にバレるか分かりませんからねぇ


※あの人とはヘラのことである。


「それがですね…ちょっとお耳を」


 ゴニョゴニョゴニョゴニョ。


 耳元で囁かれる情報にゼウスの目が輝く。


「なに、絶世の美女じゃと?」


 もうね、カッと見開きましたとも…。


 なに?今から巨人族でも来るんですか?ってぐらい勢いよく立ち上がったゼウスは一目散にガレージに向かって走り出します。


(解説A)あぁ~と、ガレージと書いた時点で話のオチが読めてきましたよぉ~


(解説B)そうですねぇ~。今回は牡牛座ですからね。牛のマークの車と言ったら……伏せ字確定ですよぉ~。


 オチを暴露しそうになる解説二人を置いておいて話はさらに進んでいきます。


「今日はどれにしようかな~」


 鼻歌混じりのゼウスは今日はご機嫌です。


 なにせ、鬼嫁もとい正妻のヘラが女子会に行っているからです。因みにその女子会、ヘラの他にアフロディーテとアテネが参加しております……大惨事起こすパターンのあれ【トロイ戦争の原因を作った女の戦い】ですね。


 人間に取っちゃあ非常に迷惑なんですけどね。


 まぁ、それは次回予告と言うことで……。


 地上が戦禍に包まれるかもしれない女子会のおかげでゼウスを止めるものなどいるはずもありません。


 自由です。まさしくフリーダムです


 女たらしの権力者が野ざらし状態。


 これは乙女の危機です。


 さぁ、どうなるか……。


 ぶろーーーーーん


 あぁ、躊躇なく行っちゃいましたね。


 白い雄牛印のスーパーカー…。


 カウン○ック……怒られるかもしれない。


 まぁ、何はともあれゼウスさん。くそ狭い窓から腕出して、なにそれ?芸能人気取り?的なでっかいサングラスを掛けて爆走しておいでです。


 下界に降り立ったゼウスさんは目的の彼女を目指……す事なく町娘に声をかけまくってます。


 まぁ、あれですね。


 単身赴任で張っちゃける旦那さんみたいなもんです。※※作者の個人的感想です。読んだあとに旦那さんに詰め寄らないでください……※※


 ただ、あれですね…悪名が広がってますから町娘の皆さんはゼウスさんが訪れた瞬間。


 バタンッ、バタンーーガチャ。


 不審者にはご用心とばかりに戸締まりをきちんとして、いつもは賑わっている街並みがむさい男だけになってしまいます。


「商売あがったりだわ……」


 店の店主は嘆きますが、ほらそこは神様ですから刃向かう事なんて出来るはずもなく…項垂れて愚痴るぐらいしかありません。


「あっれぇ?今日は人通りが少なくない?せっかく、下界まで降りて来たってのにさぁ~」


 自分が原因なんて事は微塵にも思わないゼウスさん…あんた、やっぱり大物(バカ)だよ。


 ただ、そんな危機管理能力の高い人たちの中にもすくなからずの同類はいるものです。


 人通りの少なくなった街を歩く田舎娘の姿がゼウスさんの目に捕まってしまいます。


 あぁ、哀れ町娘の運命は…?


 次回に続く













 …わけもなく話は続きます。


 ただ、不思議なことに街の男達はかなり冷ややかな目で町娘を見つめておりました。


 なかには…。


「まぁ、ゼウス様にはいい薬だろ」


 とのたまう人もいる始末。


 果たして、この町娘の正体はいかに?


 キラリ~ン。


 とゼウスさんの瞳が光ったかどうかは知りませんが町娘の背後にゆっくりと忍び寄ります。


 もう、あれですね。


 捕まってマスコミに叩かればいいレベル。


「ねぇ、お姉さ~ん、俺ゼウスだけど今からクレタ島の別荘に遊びに行かない?」


 ぼんぼんのくそセリフ爆発です。


 えっ?この作品の作者ちょっと何時もと違うって?たまにはね…息抜きをしたいんですよ……。


 それは置いておいて……。


 町娘の反応はいかに?


「あっらぁ~、ゼウス様じゃなぃ~かっこいいお車ねぇ~。私をナンパしてどうするつもりぃ~」


 ノリノリでした。


 もうね、同類の匂いがビンビンします。


「なんかノリ良いねぇ~。乗ってきなよ。俺の別荘で良いことしようよ」


 忘れてました。


 全能神のこいつもバカでした。


 結局、意気投合した二人はクレタ島の別荘へと向かうことになります。


 ぶろ~~~~~~ん。


 白煙を吐きながら走り去っていく二人の姿を残念ながらある人が絶妙なタイミングで見ることになりました。


 その手がプルプルと震えながら額に青筋を立てて怒りを必死に堪えております。


「あんのぉ~、腐れ旦那がぁーーーー!」


 ヘラ姉さんです……あの悪名高き御方ですので、もう姉さんと呼ばせてもらいます。


 その姿を見て颯爽と商店街会長が参上。


「今日は商店街全店閉店しまぁ~す」


 棒読みで商店街の会長の鶴の一声によりバタバタと店を閉め始める店主達…そして、誰もいなくなりました。


「あんの町娘は……おぃ、そこの兄ちゃん」


 哀れ、商店街会長が逃げ遅れヘラ姉さんに捕まりガクブルで彼女の元に近づいていきます。


 責任者は責任を取るためにいます。


「は、はいっ、なんで御座いましょう?」


 あぁ、可哀想に子鹿のように震えてます。


 兄ちゃんと呼ばれましたが会長さん今年で御年八十才のお爺さまで御座いますが、ヘラ姉さんから見れば兄ちゃんのようです。


「うちのバカ旦那はどこの町娘を連れてった?事と次第によっちゃ呪ってやる」


 ヘラ姉さん、実際に何人かに陰湿な呪いを実際にかけたことがあるので脅しには十分です。


「エウロパと言う町娘に御座います」


「…エウロパ?あの?」


「はいっ、そうに御座います」


 商店街会長の必死の頷きにヘラ姉さんの額の青筋がスーッと引いて仕舞いには不気味に口角をつり上げ始めました。


 もう、その姿はホラー以外あり得ません。だって、ほら会長さんが白目を剥いてヴァルハラに足を踏み入れているじゃないですか。



「まぁ、バカには良い薬にね…それより、あの腐れ女神どもにどうやって一泡吹かせてやるかが問題よね……」


 考え込みながら街をあとにするヘラ姉さんの後ろ姿を見送る商店街の人々…今日も街は守られたのだった。


 最大の危機を乗り切ったことなど知らない当のバカ…もといゼウスはと言うとーーーーーー。


「いやぁ~ん、ゼウス様のエッチぃ~」


 うら若き乙女の声。


「良いではないか、良いではないか。ヒャッホォ~!エウロパちゃんかわゆぃ~」


 悪代官とチャラ男を掛けたような声。


 はい………ばか(ゼウス)です。


 もうね、どこのキャバクラってな具合に弾けまくってる全能神様で御座いますが…そうは問屋は降ろさない。


「…おぃ」


 はぁ~い、恐いお兄さんとうじょ~う。


「だれ?あんた?」


 流石は全能神、恐いもの知らずです。


 ベッドの中でのいちゃこら邪魔されて若干、不機嫌な様子のゼウスに頬をひくつかせるお兄さん。


「えっ、お父様?」


 わざとらしい!実に態とらしく驚いてみせる悪女エウロパちゃんにゼウスは「えっ?えっ?まじ?」と本気の動揺を隠せないでおります。


 えっ~と読者の皆さん、勘違いしないでくださいね?ゼウスが動揺しているのは決してふしだらな行為の最中に相手のお父様が現れたことではありません。


 ゼウスの脳裏に浮かぶは………。


 はぁ~い、ヘラ姉さんに御座いますぅ。


 今まで、どれだけ浮気をチクられたことか。


 もうね、ギリシャ神話ってね大体がゼウスのせいなんですよ。彼のせいでどれだけの人や神様が不幸を見たことか…。


 まっ、何やかんやで素っ裸で正座するゼウスさんを横目にきちり既成事実作って身籠もったエウロパちゃん。


「子供のために何かちょ~だい」


 うわぁ、さすがのゼウスさんもドン引きです。


 強かな娘ですねぇ~。


 しかも、三つ子です。


 もう、名前も決まっております!


 ミノス、ラダマンティス、サルペドン


 完全に計画的ですね。


 完全に追い詰められたゼウスさん。


「…な、なにがほしいのかなぁ~?」


「う~んとね、子供のためにぃ~、この周辺の土地を全部ちょうだぁ~い」


 おっとぉ……欲張りすぎでは?


 上目遣いでゼウスさんを見つめます。


 悪女です。


「うん?いいよ」


 さらりと了承するゼウスさん。


 あんた、どこのバブリーな社長さん?


 あぁ、忘れてました。


 この神、全能神でしたね……バカだけど。


「うんじゃ、俺とエウロパちゃんの幸せな家庭のためにここの地名もエウロパにしようか」


 はいっ、地名が変わりました。


 エウロパ、エウロッパーーー。


 ヨーロッパの誕生です。


「ありがとう、嬉しいぃ~」


 正座するゼウスさんに抱きつき頬にキスするエウロパちゃんにもうね、これが主神なら誰もついて行かないぞって位デレデレのゼウスさんは土地の権利書やらを取り出して笑顔でサインしていきます。


 それを端から見ていたエウロパちゃんのお父さんは口元をニヤリと歪ませます。


 してやったりの悪人顔です。


「じゃあ、いつ結婚する?」


 ゼウスさんの問いかけにエウロパちゃんは可愛らしい笑顔を浮かべたままサッと権利書を奪い取ると………。


 表情を一変させます。


 まるで、水商売の裏側を見ているようです。


「何、言ってんの?結婚式なんてあげたら奧さん来ちゃうじゃない?嫌よ、呪われるなんて」


 忘れておりました。


 ヘラ姉さん、ああ見えて結婚の神様でもあります。浮気相手と旦那の結婚式なんて血を見ますよね…。


 そんな発言しながら先ほどまでとは違う冷たい瞳で見下ろす姿にゼウスさんは唖然としております。


 あぁ、あれですね。


 キャバクラ行って番号ゲットして貢がされた挙げ句に捨てられるという可哀想な男の人の図ですね。


「……えっ、そんなぁ」


 落ち込むゼウスさんを横目にエウロパちゃんはお父さんと呼んでいた人の手を握ります。


 指と指とを絡ませる恋人つなぎです。


「えっ、その人、エウロパちゃんのお父さんじゃ?」


「ううん、旦那様よ」


 はい、結婚しておりました。


 クレタ王アスタリオスで御座います。


 この二人なかなか跡継ぎ出来なくてなら神様の子を、それなら浮気にならないしってことで……神話って恐いですね


 仲睦まじい二人に当てられて意気消沈のゼウスさん、何だか不憫に思えますが自業自得です。


「……俺、しばらく浮気やめよ」


 しばらくなんですね……完全に止める気ないあなたは本当におバカかなんですね。


 まぁ、何はともあれゼウスさんは嫌な思い出は捨ててしまえと星空に愛車を投げ捨てたのが牡牛座で御座います。


 まぁ、このあと息子のミノスがやらかして不幸が連鎖していくのですが……またのお話と言うことで


 ではでは、また機会があればお会いいたしましょう


 失礼いたします。


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