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ファンタジーと言えば飛行船だよね  作者: 竹内 崇
転生〜幼少期編
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No.6

 異世界疑惑から3年の月日が流れ、現在の俺達の年齢は5才になった。


 もう俺達の間では、この世界は異世界と云う事で決着が着いている。

 それと言うのも、身体が成長して屋敷内を自由に行動出来る様になったお陰で、色々と身を取り巻く環境が判る様になったからだ。


 まず、その理由として家電製品が全くもって存在しない。

 TVも電話も冷蔵庫も何にも無ぇ。

 車も無え、電気も無ぇ、レーザーディスクって何者だ?


 ……とまあ、こんな感じだ。


 じゃあ此処は一体どういう何処なんだ? って事になって色々と情報を集めた結果、この国の名前はアルサード王国のリバイン伯爵領と云う地域だと判明した。


 そして俺のフルネームはベイル・フォート・リバイン━━つまり、我がリバイン家は伯爵位の大貴族だ……ひゃっふぅー!


 そりゃ、小バッキンガム宮殿に住んでる筈ですよ。


 ちなみにフォートと云うのはこの国の古語で伯爵と云う意味らしく、爵位に拠ってはリュート(男爵)やビーロ(侯爵)って感じで変化していくらしい。


 現在では古語は余り使用されておらず、現在では大陸共通語が主流なんだってさ。


 そんなこんなで相変わらずの手探り状態の中、ケイルと日々を過ごして居た訳なのだが、そんな手探りな日々もある日の夕食で終わりを迎える事になった。


 「ベイルとケイルも5才になった。 そろそろ家庭教師を付け無くてはな」


 親父が突然とそんな事を言い出した。


 正直な話、かなり面倒臭い。

 何せこちとら、前世も含めれば40に手が届くオッサンですぜ?

 気の乗り様が無い。

 チラリとケイルの方を見ると、嫌そうな顔を浮かべている。


 文字に関して言えば、絵本等の読み聞かせとかで基本的にマスターし終わっているので、家族の前でこそ披露はしていないが、読み書きは普通に出来る。


 ぶっちゃけ、後は普通に学校に通って習うぐらいで良いのだが……。


 この世界の事を知るべく勉強して知識を得るのは良いが、それはあくまでも自分の知識レベルに見合った内容でやるからこそやる気が出る訳で、また最初から四則演算とかをやり直すとか、やる気が出る訳が無い。


 かと言って、現在の年齢の平均以上の能力を見せる気は無く、ケイルとの打ち合わせの結果、そう云った点で悪目立ちしない様にしようと云う事になっている。


 だが、そんな俺達の事情等知ったこっちゃ無い、我がリバイン家の当主の決定に依り、専属の家庭教師が付く事になった。


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